海外旅行全般でよくある話、安いチケットを取ると現地には深夜、日が変わる頃に到着したりする。よって慣れない土地で深夜移動を求められる。精神的にも不安だし、またホテルを取っても滞在時間が短くなるためいい部屋を取るのはもったいない気がする。そんな方に一つの提案、24時間空いている空港に滞在して時間を調整してしまえばいい。今回はNAIAターミナル3の話。
空港での滞在は可能なのか
NAIAに限った話ではないがある程度大きな空港ではフライト数も大量なので空港が完全に閉じることはない。閑散としている時間はあるが常に滞在することができる。マニラに深夜荷物をもって歩くことは安全とは言い難いが、空港の中なら明るいし、警備もしっかりしているので安心だ。深夜に到着、明るくなってから街に繰り出す、そんな選択肢もある。実際、空港に一夜を明かす人を多く見かける。
深夜に寝ることは可能か
ジョリビーを含む空港内の飲食店は大体23時まで営業している。日が変わるころにはチェックインカウンターも閉じ、空港の賑わいもトーンダウンするが空調は効いている。時間は不明だがタクシー配車や両替カウンターも閉じる、一部の物販店だけが営業している。深夜帯になると、空港内の椅子や床に横になる人が現れる。しかも一部ではなく、出発フロアやレストランフロアに多くおり、床に寝ている人に限っては敷き物を用意してスペースを確保している人もいる。聞いた話ではこの人たちの多くは翌日の朝一のフライトに乗るため、前日夜に早入りしているとのこと。確かに朝3時にホテルをチェックアウトするのであれば、空港で寝た方が登場遅れのリスクも減るし、節約もできる。空港到着の場合も同様に滞在することが可能だ。

とは言え気を付けなければならない点もある
空港内なので警備がしっかりしており襲われたりすることはないが、横になる以上貴重品は肌身離さずが鉄則である。結構管理が杜撰な人を見かけるが、何かあってからでは遅いし完全自己責任となる。また、午前4時には空港スタッフが寝ている人に起きるように言って巡回していた。空港側としては午前4時までは横になることを咎めないが、常時寝ることは認めない、ということだろうか。実際には4時以降も寝ている人を見かけるが、4時以降にはチェックインカウンターも混雑しており、日本人の感覚としてはもう横になるのは気まずい。明るくなるのはもうすぐ、朝食をとるなど出発の準備をしよう。
空港滞在は可能で一つの選択肢、でもやっぱりしんどい
深夜便を利用している時点で覚悟はできていると思うが、次の日は眠い。床で多少寝ることもできるが十分な休息が取れるというものではない。バックパッカースタイルで安く旅行したい人にはアリだが快適さにこだわる人は避けた方がいい。ネット情報を見ると空港内で仮眠ができるサービスもあるとのことだが今回見かけなかった。有料だろうが仮眠室があるなら利用した方がいい。ただ、なくても夜を明かすことは可能である。空港滞在のメリットは費用がかからないことと一定の安全が確保されていること。デメリットは疲れが取れないこと。旅程作成の参考になれば。