NAIA(マニラ空港)のターミナル間シャトルバスについて調べると、「使いにくい」「有料だった」「今は走っていない」といった古い情報が数多く見つかる。
実際には、NAIAのターミナルシャトルバスは近年大きく改善されており、現在は24時間運行・無料・予約不要で、ターミナル間移動に使える公式シャトルバスとして安定して運行されている。
本記事では、T1(ターミナル1)からT3(ターミナル3)まで、深夜帯に実際にシャトルバスへ乗車し、待合室の動線や注意点、所要時間を現地で確認した内容をもとに解説する。
※T3→T2→T1、T2出発の場合も仕組みは同じである。
なお、NAIAの各ターミナルは徒歩での移動を前提とした配置にはなっておらず、ターミナル間移動はシャトルバスや車両利用を前提に考えたい。
NAIAのターミナル構成を理解しておくと、移動のイメージがしやすい。
※本記事の内容は、2025年12月にNAIAで実際に現地取材・乗車確認を行った情報に基づいている。
NAIAターミナル間シャトルバスの基本情報

NAIAのターミナル間移動に使える、無料シャトルバスの基本情報は以下の通り。
- 運行:NAIA(NNIC)公式シャトル
- 料金:無料
- 予約:不要
- 運行時間:24時間
- 運行間隔:約15分
- 対応ターミナル:T1・T2・T3
※旧T4には行かない
公式案内と実際の運用の違い(2025年12月時点)
NAIAの公式運営主体であるNNICの案内では、ターミナル間シャトルは「乗り継ぎ客向け」「毎時運行」などと説明されている。一方で、2025年12月に現地で確認した運用状況は、公式表記と一部異なっていた。
運行頻度
- 公式案内:毎時運行
- 実際の運用:約15分間隔で運行
対象ターミナル
- 公式案内:T1〜T4
- 実際の運用:T1〜T3のみ(T4非対応)
利用条件
- 公式案内:乗り継ぎ客向け
- 実際の運用:到着直後の利用者・出発予定者が中心
運行間隔や利用条件は現地の案内・スタッフ指示を基準に判断する必要がある。
T1でのシャトルバス利用手順と注意点
T1の利用に関しては少しポイントがあったので以下注意。
T1到着後の正しい動線

T1では、到着フロア(税関通過後)にシャトルバスの案内表示がある。
これに従い、屋外に出ずに建物内を進み、右側にあるシャトルバス専用の待合室へ向かう。

ここで重要な注意点がある。
屋外に一度出ると、待合室に戻れない
NAIAのT1はセキュリティ管理が厳しく、建物内に入れるのは以下に限られている。
- 出発予定のある搭乗者
- 到着直後の乗客
そのため、一度屋外に出てしまうと、屋内のシャトルバス待合室に入れなくなる。
T1の雰囲気や安全面が気になる場合は、現地で実際に感じた印象をまとめた記事も参考になる。
NAIAターミナル1は本当に安全なのか?|昔の評判と、いま現地で感じたこと

実際に筆者も一度屋外に出てしまい、屋内待合室へ屋外から入ろうとした際に入場を断られた。
最終的には、到着直後であることを示す航空券を提示して到着階に再入場させてもらい事なきを得たが、基本的には搭乗者向けの動線として管理されているため、シャトルバスを利用する場合は屋外に出る前にシャトルバス待合室に向かうこと。
フィリピン航空(PAL)専用シャトルとの違い

T1のシャトルバス出発エリアの隣には、
フィリピン航空(PAL)専用のシャトルバスが停車している。
これは
- 国内線乗り継ぎ客向け
- 第2ターミナル行き
の航空会社専用シャトルであり、
今回紹介しているNAIA公式の無料ターミナルシャトルとは別物。
間違えやすいので注意したい。
シャトルバスのルートについて

NAIAのターミナル間シャトルバスは、以下の2方向で運行されている。
- T1 → T2 → T3
- T3 → T2 → T1
※旧T4には行かない
代替手段は?どんな人に向いている?
万が一、シャトルバスが満席で乗れない場合や、タイミングよく来ない場合は、
Grabを使ったターミナル移動が現実的な代替手段となる。
特に時間に余裕がない場合は、待ち時間が読めるGrabの方が確実。
※徒歩移動は不可なので注意
このシャトルバスが向いている人
- 深夜・早朝を含め、ターミナル間を移動したい人
- 無料で、できるだけ確実に移動したい人
- スーツケースを持って乗り継ぎ移動をする人
向いていない人
- 出発まで時間の余裕がほとんどない人
- 足腰が弱く、バスの段差の昇り降りが負担になる人
- ターミナル4へ移動したい人(対応していない)
なお、タクシー移動については、NAIAではターミナル間の距離が短いこともあり、
メーターを使わず割高な料金を提示されるケースが今も見られる。実際に筆者も、ターミナル移動で不自然な金額を提示された経験があり、タクシーでの移動はおすすめしない。
深夜3時台に実際に乗ってみた(T1 → T3)
筆者が乗車したのは、午前3時過ぎ。
T1到着後、到着フロアから待合室へ移動(※前述の注意点あり)。

待合室の様子

- 24時間運行のため、深夜でも人がいる
- フライト到着直後だったため、利用者はやや多め
- 数分待つとシャトルバスが到着
乗車時の様子

- スーツケースはバス後方にまとめて積み込む(スタッフが積み込み対応。大型も可)
- 車両は中型サイズ
- 着席で約18名ほどで満席
- 午前3時台でもほぼ満席だった
- エアコンあり
実際の所要時間
- T1 → T2:約5分
(T2到着階・Bay11付近で停車、数名下車) - T2で数分停車後出発

- T2 → T3:約10分
一般道を走行 - T1 → T3 合計:約22分
早朝で道路が空いていたため比較的スムーズだった。
日中や混雑時間帯は、もう少し時間がかかると考えた方がよい。
車内の雰囲気

- 利用者はフィリピン人・欧米人混在
- 車内に段差があり、ベビーカーや足腰が弱い場合は注意が必要。
- 深夜帯でも係員が常駐しており、シャトルバス利用で危険を感じる場面はなかった。
T3到着時の様子

- T3ではBay8付近で乗降
- 屋外だが上部に高架道路があり簡易的な覆いになっている。
- 雨天時でも大きな問題はない
- T3出発時も同じBay付近から乗車
深夜帯にT3へ移動した後は、状況に応じて次の行動が変わる。
・仮眠や空港泊を考えている場合
→ NAIAターミナル3の空港泊情報はこちら
・設備や荷物預け、Grab利用を確認したい場合
→ NAIAターミナル3の設備・荷物預け・Grab利用をまとめた完全ガイドはこちら
まとめ|NAIAのターミナル移動はこれでOK
NAIAのターミナル移動は、事前に知っているかどうかで難易度が大きく変わる。
特にT1では動線を間違えると面倒になるため、以下の点だけは押さえておきたい。
- NAIAのターミナル間シャトルバスは
24時間運行・無料・予約不要 - 過去の悪評は、現在の運用とは一致せず、利用しやすい
- 深夜・早朝でも実用性は高い
- ターミナル間移動は、Grabよりもこのシャトルが最適
なお、T3到着後にさらに移動する場合は、ターミナル3発のP2Pバスでクラーク国際空港へ向かうルートもある。



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