【教習所学科編】タイ・パタヤの教習所でバイク免許取得|2日間の講習と試験内容を紹介

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バイク免許取得のため、タイ・パタヤにあるBosspattaya Driver Schoolに通った。初日の実技教習と試験を終え、いよいよ2日目は学科講習と学科試験である。

この日は朝7時前に教習所に集合。受講者は外国人は私以外全員タイ人で10名。この日はバイクでなく自動車免許であったが、中国人の教習生と出会った。

申込編の記事はこちら「外国人がタイ・パタヤでバイク免許を取得!申込み手順を徹底解説 | 東南アジア生活手帖」

学科講義は予定では5時間と案内されていたが、実際には休憩などを含めて約4時間程度で終了。教習所の2階にある教室に集合し、受講者番号順に指紋認証を行い、出席確認が完了すると講義が始まる。

講義はすべてタイ語で行われ、プロジェクターで投影されたPowerPointスライドをもとに進行された。資料には、以下のような内容が含まれていた:

  • 安全運転の仕方
  • 自動車/バイクのメンテナンス
  • タイにおける交通ルール
  • 道路標識の種類と意味
  • 交通法規(各種罰金、車検ルール、運転していけない病気など)

約1時間ごとに再び指紋認証による出席確認が行われる。当局に実施した証拠を提出するためのものだと思うが、徹底されていた。

私のタイ語はカタコトレベルで講習の多くは理解できないため、スマートフォンのカメラ翻訳機能(Google翻訳)を使いながら資料を読み取って受講した。リアルタイムで翻訳することで、大まかな内容は理解できた。

教室の雰囲気は真面目で、タイ人受講生もそれなりに集中して受講していた。騒がしい様子はなく、スマホをいじっている人はいるが静かで秩序ある学習環境であった点は印象的。

講義では時々講師(教官)が教習生に質問する。私は唯一の外国人なので指されないと油断していたが、真面目に聞いているふりをしていたからか、よく狙われた。「Japan!」と言って指をさされる。ありがたいことに質問内容は手加減されており、「リアオクワー!(右)」「リアオサーイ!(左)」「トロンパイマイダイ!(直進できない)」など大体1単語で回答できるレベルであった。
基本タイ人向けのコースであるので、講義を充実させるためにもタイ語ができるに越したことはない。

この講義は基本的には学科試験の出題傾向に沿った対策講義である。使用されたスライドには、実際の試験で問われるような標識や状況問題も含まれており、講師は実例画像を投影し解説する。

なお、私は事前に教習所から案内されたオンライン問題集の存在を活用した。これはWeb上で公開されているもので、実際に利用した感じでは、学科試験は400〜500問程度の問題からランダムに出題されている。本番の試験では50問が出題され、45問以上正解で合格というルールである。

この練習サイトは英語・日本語にも機械翻訳で対応しており、日本語訳はやや不自然な部分もあるが、なんとか理解はできる。

オンライン練習サイトはこちらhttps://thaidriveexam.com/(ページを日本語訳して使いましょう)

普通に難しい問題の例
日本にないタイの標識問題の例

昼食を各自で済ませた後、午後からは学科試験が実施された。受験は一斉ではなく、数名ずつ呼ばれて一人一人が隔離される形で実施。不正対策の一環と見られ、監視スタッフが常駐しており、実技教習と比べしっかりしている。

試験はパソコン端末を使ったオンライン方式で実施される。言語はタイ語・英語・日本語などから選択可能で、日本語を選択。問題と選択肢は日本語に翻訳されていたが、やはり一部の表現はやや不自然で、「質問の意図が読みづらい」箇所もいくつかあった。

そのため、翻訳だけに頼らず、事前に問題演習をしておくことがやはり重要。

試験部屋の雰囲気

試験は4択問題が計50題出題される、日本の学科試験とほぼ同じ形式だ。学科試験の結果は、解答送信後すぐに画面上で表示される。私は幸いにも49点(50点満点中)を取得し、一発合格となった。というのも前日の実技教習の休憩時間が暇すぎて、対策時間が十分すぎるほどに取れていたためだ。

なお、私が最初の方に受験したこともあり、10人中で最も早く合格が通知された。その後、合格者には順次**教習所からの修了証(認定書)**が渡され、晴れてすべての教習工程が終了となった。2日目は早く帰れてうれしい。

全体を通して感じたのは、実技講習や試験に比べ、学科の方が明確に“試験らしい”雰囲気で、対策なしでは通過が難しいということである。

特にタイ独自の交通ルールや標識、日本では見かけない法令上の細かい決まりなどが問われるため、日本の道交法に慣れているだけでは十分ではないと感じた。

実際、タイ人受講生の中には不合格となっていた人も一定数いた。ただし、教習所のスタッフによれば、不合格でも時間を空けて再受験可能とのことなので、焦る必要はない。

2日間にわたる講習と試験を終え、免許取得まであと一歩となった。次は、チョンブリ県の陸運局(いわゆる免許センター)で、免許交付のための最終手続きを行うことになる。これがまた面倒だったので注意点がある。

これらについては次回記事「【手続編】免許センターでの免許交付までの流れ」で詳しく紹介したい。

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