マニラ・ニノイアキノ国際空港(NAIA)に到着すると、入国審査と手荷物受取を終えた先で、SIMを販売しているブースが目に入る。
「空港でSIMを買ってしまった方が楽なのか」「市中やeSIMの方が安いのか」──迷う人も多いだろう。
この記事では、2025年12月にNAIA(マニラ空港)で実際に歩いて確認したSIM販売の実情を、料金表示のされ方や売り方の違いも含めてまとめている。
結論としては、マニラ空港(NAIA)でのSIM購入は、緊急性がない限りおすすめしない。そう判断できる理由と、例外的に買ってもよいケースも併せて整理した。
NAIAの全体構造を整理したガイドを踏まえた上で、通信手段をどうするか考えるのが現実的だ。
空港到着直後にSIMを買うべきか迷っている人は、判断材料として参考にしてほしい。
NAIA空港でSIMはどこで買える?【到着フロア】

マニラ・ニノイアキノ国際空港(NAIA)では、SIM販売ブースは入国後すぐの到着フロアにあり、今回の取材ではターミナル1(T1)とターミナル3(T3)で確認できた。
T3は到着フロアが誰でも出入りできるオープンな構造になっているのに対し、T1は一方通行(出場のみ)の動線となっている。
そのためT1では、入国審査・手荷物受取後の流れの中で自然と目に入る位置にSIMブースがあり、動線上は便利だが、購入する場合は出口(EXIT)を出る前に済ませる必要がある。
NAIA到着フロアのSIMブース配置|Globe・Smart・DITO

到着フロアのSIM販売ブースは、GlobeとSmartが横に並んで1セットのような配置になっている。
いずれもフィリピン国内では主力キャリアで、日本でいうドコモやauに近い存在だ。
この並びの近くにはDITOのブースも設置されているが、今回の取材時間帯ではスタッフ不在だった。
今回の取材では午前3時前後でもGlobeとSmartのSIM販売ブースが稼働しており、深夜到着でも購入できる可能性は高い。一方、DITOのブースは同時間帯にはスタッフ不在で、少なくとも24時間常時営業ではない可能性がある。
T1のSMART・GLOBEブースで確認した価格と売り方
T1のSmartのSIMブースで、実際に料金を確認したところ、ややトリッキーな価格提示があった。
最初に紙で提示されたのは、
- 2,500ペソ:月約160GB
- 3,000ペソ:月200GB以上
という高額なプラン(※この価格表は撮影不可)。
明らかに割高に感じたため渋ると、すぐに条件が変わり、
- 2,000ペソ:60GB/月
- 1,500ペソ:30GB/15日
というプランが提示された。
すぐ隣のGLOBEも確認したが、料金プランはほぼ同じであった。
以前、筆者が同じくNAIA空港T1で購入したDITOは60GBで1,000ペソだった。
それと比べると、今回確認したSmart/Globeのプランは、同じ空港内であっても価格差が大きく、明らかに高めに設定されていると感じた。
2,000ペソの時点で市中価格と比べるとかなり割高で、その場で設定してすぐ使えるというメリットはあるものの、相場を把握していない到着直後の旅行者ほど、割高なプランを選びやすい売り方だと感じた。
なお、購入時にはパスポートによる本人確認が行われる。
T3は価格表示が明確で売り方も違う

一方、T3のSIM販売ブースは印象が異なる。
T3は誰でも入れるオープンな到着エリアにあるためか、価格表が最初からオープンに掲示されており、撮影も可能だった。NAIAターミナル3の到着フロア構造と設備まとめ


提示されていた内容は、T1で後から出てきた低価格プランに近いものが最初からオファーされている形で、売り方も分かりやすい。
また、eSIMを選択する場合は+99ペソという条件も明示されていた。
同じSmart・Globeでも、ターミナルによって売り方に差がある点は注意したい。
通信品質自体は問題ないが…
SmartとGlobeはいずれもフィリピン国内の主力キャリアで、通信品質やエリアに対する不安はほぼない。
短期滞在で都市部を中心に使う分には、回線品質そのものに問題を感じることはあまりないだろう。
NAIAでSIMを買ってもいい人/買わない方がいい人
NAIAでSIMを買ってもいい人
- 深夜到着で、空港Wi-Fiが不安定だった場合に備えて確実な通信手段を確保したい
- Wi-Fiの接続や各種サービスのSMS認証に手間取りやすく、到着後すぐに確実な通信手段を確保したい
- eSIM非対応端末で、現地到着後に物理SIMをその場で入れ替えたい
- 多少割高でも、設定を含めてその場で完了させたい
NAIAでSIMを買わない方がいい人
- 到着後に必要なのが、配車手配・地図確認・家族への連絡など最低限の通信で足りる人
(これらは空港の無料Wi-Fiで対応できる) - 事前にeSIMを用意できる、または日本で準備しておける
- 価格重視で、市街のショッピングモールなどでSIMを買う予定
※配車アプリの例として、フィリピンではGrabが一般的。
結論|緊急でなければNAIAでSIMは買わなくていい
T3の方が条件は多少良いものの、結論としては、緊急性がない限りNAIA空港でのSIM購入はおすすめしない。
理由は単純で、
- 市中価格より明らかに高い
- 事前に日本で契約・準備した方が安く、内容も分かりやすい
という点に尽きる。
特に短期旅行者であれば、日本出発前にeSIM(Airaloなど)を契約しておく方が、価格面でも契約期間の柔軟さでも有利だ。
到着後すぐに使えるという安心感も大きい。
NAIAの無料Wi-Fiは実用的?
Q. NAIAの無料Wi-Fiは実用的?
A. Grabの手配や地図確認など最低限の用途であれば問題なく利用できる。混雑時間帯や深夜は接続が不安定になることもある。
現地調達するなら市中で
価格を抑えて現地調達したい場合は、空港では購入せず、市街に出てからショッピングモールなどでSIMを買うのが現実的だろう。
NAIA空港内には無料Wi-Fiが用意されているため、
- Grabの手配
- 地図の確認
といった最低限の用途であれば、空港内はWi-Fiで十分対応できる。
※空港で案内されているSIMプランや料金は変更されることがあります。最新情報については、SmartのプリペイドSIM公式ページもあわせて確認してください。



コメント