【2025年最新】飛行機を囲む巨大ナイトマーケット「Runway Market Pattaya」体験記

Runway Market Pattayaの飛行機正面とナイトマーケットの風景旅行ガイド
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パタヤのセカンドロード沿い、バービア通りで有名なソイ6のすぐ近くにある「Runway Market Pattaya」は、街中にボーイング747型の本物の旅客機が鎮座するという異色のナイトマーケット。飛行機を取り囲むように屋台が広がり、観光客で毎夜にぎわう大型スポットだ。

Runway Market Pattayaの入口に立つ飛行機のシンボル
セカンドロード側の入口から。巨大な機体がランドマークである。

このマーケットの始まりは少々ドラマチックである。実はコロナ禍でオープンが大幅に遅れ、最初の1年以上は空き地に飛行機だけが雨風にさらされて放置されていた。近所に住んでいた筆者からすると、まるで巨大なオブジェのように取り残された光景は異様であった。その後、徐々にレイアウトを変えながら拡張し、2024年頃には現在のように飛行機を中心とした巨大屋台マーケットへと進化、現在も拡張中だ。

Runway Market Pattaya は北パタヤ寄り、セカンドロード沿いに位置する。ソイ6のすぐ横という観光色の強いエリアで、近隣にはホテルも多く滞在に便利である。ニューハーフショーで有名な「アルカザール」もほぼ向かいにあり、夜は特に人通りが絶えない。

ウォーキングストリートやセントラルパタヤからはセカンドロードのソンテウに乗れば直行できるためアクセスは簡単。セカンドロード側が入口であるが、裏手はビーチロードにもつながっており、両面アクセス可能というのも特徴である。

ビーチロードへ抜ける通路
裏手はビーチロード側へ連絡し動線が良い。

詳しくはタイ国政府観光庁公式サイトも参照を。

Runway Market Pattaya の営業時間は毎日16時から24時頃まで。夕方はまだ人が少なく屋台の準備風景も見られるが、18時を過ぎると観光客が続々と訪れ、21時頃にはピークを迎える。特に週末や連休中は混雑し、席も満席に近くなる。

Runway Market Pattayaの飛行機横と大型スクリーン
飛行機横では大型スクリーンが設置され、賑やかな雰囲気

規模としてはパタヤ中心部のナイトマーケットでは最大級で、屋台の数は飲食・フルーツ・衣料・雑貨を合わせて100軒はありそう。飛行機を取り囲む形で広がり、さらに裏手には服や靴、ミニ遊園地まで整備されているため、単なる食事スポットにとどまらず「遊び場」としての性格も強い。

飛行機を中心に屋台が並び、間にはテーブルと椅子が置かれている。夕方は比較的落ち着いているが、19時を過ぎると一気に人が増え、賑わいが増す。

南国フルーツエリア

入口付近はフルーツ売り場が集中しており、マンゴーやドラゴンフルーツ、ランブータンなどが山積みで並ぶ。小分けのドリアンは100〜200バーツ程度トレーに分けて販売されており、観光客にも買いやすいスタイルだ。

マンゴーやドリアンを販売する屋台
新鮮な南国フルーツが山積みで並ぶ

食事系の屋台

定番の焼き鳥(ムーピン)は1本10バーツと手軽で、その場で焼いてもらえる。炭火の香りに誘われて、つい手が伸びてしまう。シーフード、タイラーメン、揚げ物など観光客に人気のメニューが一通り揃っている。

炭火グリルのストリートフード屋台
タイ料理やグリルで焼いた肉が販売している。

変わり種の屋台

観光客向けの“話題性”のある屋台もあり、そのひとつが昆虫食。油で揚げられた芋虫を10バーツ分試してみたが、柔らかい食感、塩気があり意外と食べやすい。ただし数匹で限界を迎え、友人と笑い話になった。旅先らしいチャレンジ体験ではあったので興味があればどうぞ。友人はコオロギのような虫も食べていたが私は無理でした。

食事やフルーツだけでなく、Runway Market Pattaya には「遊び」と「買い物」の要素も揃っている。飛行機の裏手には小さな遊園地があり、観覧車や子ども向けのアトラクションが夜空にネオンを放っている。できたばかりなのか人は少なかったが、家族連れで訪れても子どもが退屈せずに楽しめる工夫がされているのは魅力だ。

ミニ遊園地と観覧車のエリア
子連れでも楽しめる小規模アトラクションが点在。

また、通り沿いには衣料品やサンダルを扱う屋台が並び、観光客向けのタイパンツやTシャツ、サンダルなどを扱う屋台が並んでいる。値段は観光地価格だが、ちょっとしたお土産や旅先での着替えに買いやすいラインナップだ。

サンダルや衣料を扱う観光客向けの屋台
Tシャツやサンダルは土産にちょうど良い価格帯。
Runway Market Pattayaの衣料品屋台(タイパンツやTシャツを販売)
観光客向けに人気のタイパンツやプリントTシャツが並ぶ

さらに、日本の縁日を思わせる射的コーナーも設けられている。実際に銃を手に取ると懐かしい気分になるが、客層の大半は外国人観光客ということと、裏手にあるためあまり人気がないようで閑散としていた。こうした「意外とすいているエリア」を見つけるのもマーケット散策の楽しみの一つだろう。

Runway Marketの射的コーナー
日本の縁日風の射的。観光客にはややニッチで空いている。

Runway Market Pattaya の客層は、ほとんどが観光客である。筆者が訪れた平日の夜も、聞こえてくるのは英語、中国語、ロシア語など外国語ばかり。家族連れが子どもにフルーツジュースを買い与えていたり、若者グループが飛行機の前で写真を撮り合っていたりする。

もちろん、地元の人がまったくいないわけではない。ソイ6のバーで働くスタッフらしき人が夕食を買いに来る姿もちらほら見かけたが、それはほんの一部である。値段も一皿100〜150バーツが中心で、タイ人が普段の夕食に使う市場よりは高め。観光客からすると十分手頃に感じられるが、在住者にとっては「観光価格」だと実感する。

実際、筆者自身も「毎日の食事スポット」としてではなく、友人が遊びに来たときに案内したり、気分転換に立ち寄る場所として利用していた。巨大な飛行機の横で食事をする体験は、一度は誰かに見せたくなる。ローカルさよりも“非日常感”を楽しむ場所なのだ。

Runway Market Pattaya は「観光客向け」であることが大きな特徴である。例えば、パタヤ最大級のローカルマーケットとして知られる テパシット・ナイトマーケット と比べると、その差ははっきりしている。テパシットは規模は大きいが市街地から外れておりアクセスが悪い。

一方、Runway Market はセカンドロード沿いという好立地に加え、飛行機という強烈なシンボルで観光客を引き寄せる。屋台の料理は一皿100〜150バーツ、フルーツジュースは60バーツからと、観光価格ではあるがアクセスの良さを考えると納得できる範囲だろう。

つまり、「ローカルな日常を覗きたいならテパシット、観光の合間に手軽に楽しむならRunway」という棲み分けになっている。旅行者が気軽に夜の賑わいを体験する場としては、Runway Marketのほうが圧倒的に便利である。他の観光エリアのナイトマーケットとしてはCentral Marketも人気である。

よかった点

  • 観光客でにぎわい、活気を感じられる
  • 治安リスクは低めで夜でも安心して歩ける
  • 席数が多く食事場所に困らない
  • ソイ6至近で、飲みに行く前後の立ち寄りにも便利
  • 映える飛行機のシンボルが強力

注意点

  • 観光地価格であり、安く食べたい人には不向き
  • ローカル感を期待するとやや肩透かし
  • にぎやかなため、落ち着いて食事をする雰囲気ではない

Runway Market Pattaya は全体をざっと歩けば1時間ほど、食事や買い物を楽しめば2時間程度が目安。夕方の明るいうちは写真映えしやすく、20時以降は観光客でさらに活気を増すため、滞在目的に応じて訪れる時間を選ぶとよい。

こんな人におすすめ

  • パタヤ滞在中に気軽にナイトマーケットを体験したい人
  • 家族や友人と食事や散策を兼ねて楽しみたい人
  • ソイ6やアルカザール観光の前後に立ち寄りたい人

Runway Market Pattaya は、ただの屋台街ではなく「飛行機を囲む」というインパクトで観光客を惹きつけるナイトマーケット。食事、買い物、遊園地とそろい、ファミリーや友人同士で楽しむには絶好のスポットだ。

普段使いのローカルマーケットというよりは、旅の思い出作りに向いた場所である。パタヤの夜を賑やかに過ごしたいなら、一度訪れる価値は十分にある。

Runway Market Pattayaの飛行機正面と屋台の様子
巨大な機体を正面に眺めながら歩くマーケットの光景

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