【2025年最新】Pattaya Beach Market|ビーチロード沿いで気軽に立ち寄れるナイトマーケット

Pattaya Beach Marketの入口ゲートを写した夜の様子。緑色のChangビールのアーチと屋台の明かりが映える旅行ガイド
Pattaya Beach Marketの入口。Chang Beerのゲートが目印
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パタヤのビーチロード沿いに2024年に誕生した「Pattaya Beach Market」は、観光地のど真ん中に現れた新しいナイトスポットだ。Chang Beerとのコラボイベント「Chang Beach Party」という名前でも知られ、入口には緑のゲートが構えられ、夜風にあたりながら飲食を楽しめる雰囲気が特徴的。海の真正面という立地と、まだオープンして間もない新しさから、既に観光客でにぎわう場所となっている。

Pattaya Beach Marketの入口ゲート(Chang Beerの看板が目印)
Chang Beerの緑色ゲートが入口に設置され、観光客を迎える

かつてこの場所は長らく封鎖されていた空き地であり、フェンス越しに雑草が伸び、夜になると真っ暗で人通りも少なく、近隣を歩く人にとっては避けたい場所のひとつであった。周囲はホテルや観光客の多いエリアでありながら、ここだけぽっかりと空白が広がっていたのである。

2024年に整備が進み、ナイトマーケットとしてオープンしたときには地域全体の雰囲気が一変した。以前は不気味さすらあった場所が、今ではライトアップされた屋台と音楽に包まれ、観光客でにぎわう場へと変貌したのだ。近隣に住む筆者にとっても、この劇的な変化は強く印象に残っている。

場所はパタヤ中心部のビーチロード沿い。セントラルパタヤやウォーキングストリートから徒歩やソンテウ(セカンドロード経由)で気軽に訪れることができる。観光客が散歩の延長で立ち寄れる立地であり、近隣ホテルの宿泊者にとってはまさに“晩ごはんついで”に使いやすい。さらに奥からはセカンドロードへ抜けられる裏道があり、ソイ6を避けたい家族連れにとってはショートカットとしても便利。パタヤ中心部で両大通りを直接つなぐルートは意外と少ないため、この通り抜け機能は小さいながらも実用的なポイントだった。

マーケット奥からセカンドロードへ抜ける通路
裏手からセカンドロードへ続くショートカット道。夜は少し暗いが便利

営業時間は毎日17時から深夜まで。夕方はまだ人が少なく屋台の準備風景を眺められるが、19時を過ぎると観光客が一気に増え、21時頃にピークを迎える。週末は特に混雑し、とても賑やか。

規模としてはRunway Marketより小さいが中規模クラスで、観光客が夕食をとるには十分な広さがある。屋台は飲食が中心で、入口付近に座席が集まっているため比較的座りやすい。食事だけなら1時間程度、屋台を見て回れば1.5時間ほどで一通り楽しめるだろう。

屋台の料理は観光客が安心して選べるタイ料理が中心である。Pad Thai、ガパオライス、タイラーメンといった定番がずらりと並び、価格は一皿100〜150バーツ。フルーツジュースは50バーツからと観光地価格ではあるが、冷たい飲み物を片手にビーチの風を感じられるのは大きな魅力だ。

マーケット内の屋台
入口付近に席が多く、周りに屋台が充実
Pattaya Beach Marketの屋台で販売されるパッタイ
一皿100〜150バーツで楽しめるタイ料理の定番、パッタイ

一方で、変わり種は少なく、昆虫食や創作料理といった意外性のある屋台はほとんど見当たらない。例外的にクロコダイルグリルのようなインパクト重視の屋台もあるが、タイの観光客向け屋台では他でもよく見る。全体としては「観光客が無難に楽しめる」方向に統一されている。

ワニ肉を焼くクロコダイルグリル屋台
観光客の目を引くインパクト系屋台、クロコダイルグリル

Pattaya Beach Market は、やはり観光客が中心である。周辺ホテルからそのまま歩いてきた旅行者が多く、家族連れや若者グループがテーブルを囲んで食事やビールを楽しんでいる。海沿いの立地もあって、全体的に開放的で明るい雰囲気が漂い、夜でもにぎやかさが絶えない。

夜のPattaya Beach Market全体の雰囲気
ビーチ沿いに並ぶ屋台と観光客でにぎわう様子

聞こえてくる言葉は英語や中国語、ロシア語が大半で、マーケット全体が“観光者のための場”として機能していることが分かる。タイ人の姿もあるが、観光できている国内旅行者や周辺ホテル滞在者が中心で、ローカル市場のような生活感はほとんどない。

Runway Marketが「巨大な飛行機の横で盛り上がる」スポットであるのに対し、こちらは「ビーチ沿いで観光客がわいわい飲み食いする」場という違いがある。同じ観光客向けでありながら、立地が雰囲気を大きく左右しているのが印象的であった。

マーケットの入口付近では、少し変わった体験ができるコーナーも用意されている。フクロウを肩に乗せたり、黄色い大蛇を首に巻いたりして写真を撮るというものだ。料金は1回100バーツ。観光客向けの「記念撮影アトラクション」といった位置づけである。

観光客向けの体験コーナー(フクロウを肩に乗せた記念撮影)
フクロウや大蛇と一緒に写真が撮れるユニークな体験ができる(1回100バーツ)

ただし常設かどうかは不明で、訪れた日によって有無が変わる可能性がある。動物と一緒に写真を撮りたい人にはちょっとした思い出作りになるが、動物が苦手な人や小さな子ども連れには向かないかも。こうした「観光地ならではの体験」も、このマーケットの個性の一部である。

食事以外にも、射的ゲームやぬいぐるみを景品にしたブースなど、縁日的な屋台が並ぶ。ただし人気はさほど高くなく、空いていることが多い。

射的コーナーの様子(縁日風のゲーム屋台)
射的ブースもあり、日本の縁日を思わせる遊びができる

Chang Beer コーナー|“Chang Beach Party”の雰囲気を味わえる場所

このマーケットといえばやっぱり Chang Beer のブース が名物。入口から目立つ緑のネオンに引き寄せられて、つい座ってしまう観光客も多い。まさに名前のとおり「Chang Beach Party」という雰囲気である。

ビールはグラス100バーツから。ピッチャー1リットルは250バーツ、3リットルのタワーになると650バーツと迫力満点。ボトルも60〜100バーツと揃っており、屋台飯と合わせて気軽に乾杯できる。

ビールメニューの看板(Chang Beerの価格表)
ビールやピッチャーの価格が分かりやすく掲示されている

ビーチを眺めながら冷えたChangを飲む時間は、パタヤらしい夜の楽しみ方のひとつ。

Chang Beerの販売カウンター
Chang Beerの販売コーナーは売り子と観光客で特に賑わう

Runway Marketと比べると規模は控えめで、遊具や大きなシンボルはない。しかし立地の便利さと「ビーチを眺めながら食べられる」という唯一無二の環境が強みだ。Central Marketと雰囲気は似ているが、Centralが周りがショッピングエリアであるのに対し、こちらはほぼ100%飲食に特化している。旅行者が「夜の散歩ついでに立ち寄れる」使い勝手は、他にはないポイントである。

良かった点

  • ビーチ前で雰囲気が最高
  • 席が多く確保しやすい
  • 観光客中心で安心して利用できる

注意点

  • 屋台はタイ料理中心で意外性が乏しい
  • 観光地価格
  • Runwayのような大規模な娯楽性はない

Pattaya Beach Marketは、つい最近まで真っ暗な空き地だった場所が、一気に観光客向けの賑やかなナイトマーケットに生まれ変わったスポット。ビーチの目の前という立地はやはり強力で、散歩がてら立ち寄れる手軽さも魅力だ。

屋台はタイ料理が中心で、フルーツジュースを片手に気軽に食べ歩きできる。Chang Beerのブースで盛り上がる人や、フクロウや大蛇と写真を撮って楽しむ観光客の姿もあって、“観光地らしい賑やかさ”が前面に出ている。

ローカル感や掘り出し物を探すような場所ではないが、旅行中に「ビーチ沿いで夜を楽しみたい」と思ったらここはぴったりだろう。パタヤ中心部に泊まっているなら、夕食がてら気軽に覗いてみるのがおすすめである。

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