パタヤ中心部の喧騒から少し離れた場所に、穏やかな海とゆるやかな時間が流れる「ジョムティエンビーチ」と「ドンタンビーチ」がある。
南へわずか15分の距離ながら、街の雰囲気はがらりと変わり、落ち着いたリゾート感を味わえるエリアだ。

散歩道の途中にはカフェやベーカリーも点在している。朝の運動の後にアイスコーヒーを飲む人、夕暮れ時にサンドイッチ片手に海を眺める人。観光地でありながら、どこか生活に根ざした雰囲気があるのがジョムティエンの面白さである。

パタヤ中心部からのアクセス方法
ジョムティエン&ドンタンビーチまでは、ソンテウ(乗り合いトラック) を利用するのが最も簡単で安い。
サウスパタヤロードとセカンドロードの交差点付近から出発しており、運賃は一律 10バーツ。
終点はジョムティエンビーチ南側のロータリーだが、途中で降りればドンタンビーチにもアクセスできる。
乗車ポイントにはソンテウが状客待ちをしているので、乗り込むだけ。念のためドライバーに「ジョムティエン?」と確認すれば完璧。観光客でも迷う心配はない。
帰りも同じルートで市街地へ戻れるため、日帰り観光にも便利 だ。
乗車場所は以下:
ドンタンビーチの過ごし方|パタヤでのんびり散策できる穴場スポット
ジョムティエンの北端に広がるのが「ドンタンビーチ」。ジョムティエンが比較的にぎやかなのに対し、ドンタンはさらに落ち着いており、静かに過ごしたい人におすすめだ。

ビーチ沿いには遊歩道が整備されており、朝夕の散歩やジョギングに最適である。木陰も多いため、暑い日中でも比較的歩きやすい。歩いていると、犬の散歩をする地元の人や、ジョギングに励む外国人居住者に出会う。

途中にはビーチバレーコートがあり、昼間には地元の若者がゲームを楽しんでいる姿もよく見かける。観光客向けの派手なマリンアクティビティはパタヤビーチと比べ少ないが、その分「のんびり歩く」「地元の空気を味わう」ことに集中できるのがドンタンの魅力である。

さらに散歩道沿いにはブーゲンビリアが咲き誇り、南国らしい鮮やかな景色が広がる。季節ごとに色合いを変える花々を眺めながら歩くだけで、心が軽くなる。

ドンタンでは、多様な人々がそれぞれのスタイルで思い思いに過ごしている。観光客も地元の人々に混じって、自然体で散策を楽しめる雰囲気がある。
宿泊エリアの選び方
ジョムティエン&ドンタン周辺には、ホテルやコンドミニアムが多数点在する。
目的に合わせて選ぶのがポイントだ。
- 短期滞在や観光派: ビーチロード沿いの中級ホテルが便利。遊歩道やカフェにすぐ出られる。
- 静かに滞在したい派: ドンタン北部エリアのゲストハウスや欧米人経営の宿が落ち着いて過ごせる。
- 長期滞在・自炊派: コンドミニアム滞在がおすすめ。市場やスーパーも近く、生活拠点としても快適。
パタヤ中心部のナイトライフを楽しみたい場合は、市街地ホテルに泊まり、日中にソンテウでジョムティエンを訪れるのも良い選択だ。
例年マラソン大会「Loma Run」も開催
ジョムティエン&ドンタンビーチは、散策だけでなくスポーツの舞台にもなっている。
毎年9月には、地元主催のビーチラン大会「Loma Run on the Beach」が開催されてきた。
夜明け前にスタートし、朝焼けの海沿いと砂浜を駆け抜けるユニークなイベントで、過去には筆者も3年連続で参加した。
2025年大会は工事の影響で8.5kmに短縮されたが、最後の砂浜ランは変わらず健在だった。
2026年の開催は未定だが、今後も再開が期待される。

最新の開催概要やコース情報は公式ページでも随時更新されている。参加予定の方は、Loma Run公式Facebookページ をチェック。
まとめ|静かな海辺を楽しむならジョムティエン&ドンタンへ
ジョムティエン&ドンタンビーチは、パタヤ中心部から気軽に行ける「穏やかなリゾート」。
朝の散歩やカフェ巡り、海辺でのんびり過ごす時間にぴったりだ。
華やかなパタヤの喧騒を離れ、静かに南国の風を感じたいなら、ぜひ一度訪れてほしい。
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