【2025年版】コロンボからシギリヤロックへの行き方|バス・鉄道ルートと移動費用まとめ

シギリヤロック。スリランカの世界遺産である岩山の登頂風景(2025年3月撮影)交通・移動
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スリランカを訪れる旅行者にとって、世界遺産「シギリヤロック(Sigiriya Rock)」は外せない観光スポットの一つである。本記事では、コロンボからシギリヤロックへ公共交通機関を使って個人でアクセスする方法を詳しく解説する。費用を抑えつつ、スリランカらしい風景を楽しめる鉄道旅も紹介しているため、旅行の計画にぜひ役立てていただきたい。

コロンボからシギリヤロックまで鉄道、バス、トゥクトゥクを利用して移動した地図
コロンボ〜シギリヤの全行程マップ。乗り継ぎも多いが旅情あふれるルート

シギリヤロックへ公共交通機関で向かう場合、鉄道とバスの乗り継ぎが必要となる。鉄道はキャンディ(Kandy)までしか走っていないため、キャンディ以降はバスでの移動となる。片道5〜6時間を見込んでスケジュールを組むのが望ましい。

コロンボ・フォート駅(Colombo Fort)からキャンディ駅へは、早朝5時55分発のエクスプレス列車を利用。駅で事前にオンライン予約しておいたチケットの提示が必要である。朝一番の便は比較的空いていたが、日中は混雑するため注意が必要だ。

コロンボフォート駅の時刻表
5:55分発キャンディに行きがある(2025年3月)

オンライン予約画面を印刷した紙を駅舎で見せることでチケットが発行された。駅の窓口でも購入可能だが、慣れない外国人旅行者は事前予約が無難。

また、スリランカの鉄道は定刻通りに発車するケースが少なく、5〜10分程度の遅れは当たり前。ただ、早朝便は比較的正確で、筆者が乗車したときもほぼ時刻表通りに動いた。車内放送がないため、途中駅での停車時間や到着駅は乗客同士で確認し合う雰囲気があり、バックパッカー同士の交流が自然に生まれるのも面白い体験であった。

1等車・2等車の違いと快適さ

1等車は冷房付きで、日本の特急列車を思わせる快適な乗り心地である。車内にはトイレも完備されており、パンやミルクティーなどを販売する売り子も巡回している。2等車は冷房がないが風通しが良いため、早朝便であれば十分に快適といえる。

コロンボフォートからキャンディ駅までの1等車両の中
1等車の車内は冷房付きで快適。早朝便なら空席も多め

車窓からの景色

列車は後半にかけて山間部を抜けるため、開けた自然の景色が車窓から広がる。スリランカならではののどかな風景を楽しめる点も、鉄道移動をおすすめしたい理由の一つである。

コロンボフォートからキャンディ駅までの間の山間部の車窓風景
山間部ではスリランカらしい風景が広がる

バスターミナルの場所と乗車方法

キャンディ自体は内陸の大きな都市であるため非常に栄えており、バックパッカーも多い。
ショッピングセンターもあるため、必要なものを買い足すことが可能。
ここからはバス移動。キャンディ駅を出てすぐの場所に、各地行きのバスターミナルがある。「Dambulla」と書かれたローカルバスを探し、ドライバーに目的地を確認のうえ乗車するのが確実である。バスは時刻表がないため、出発時間はその時々で異なる。

キャンディ駅入口
キャンディ駅。写真がないが周辺を見るとバスだらけだ。

所要時間と注意点(トイレ休憩なし)

キャンディからダンブッラまでは、約2時間ほどの道のりである。ローカルバスには時刻表がなく、ある程度人が集まると発車する仕組みと思われ、座席を確保できるかどうかが旅の快適さを左右する。

筆者が乗車した際は、エンジン音が響き渡る古いバスで、窓を全開にして風を入れながら走るスタイルだった。冷房はなく、昼間はかなり暑く感じたが、走り出すと山道を抜ける風が意外と心地よい。

ただし、道中にトイレ休憩は一切なし。途中で立ち寄る売店や休憩所もないため、出発前に駅やバスターミナルで必ずトイレを済ませておく必要がある。筆者自身も「まあ途中で停まるだろう」と油断していたが、2時間以上近くノンストップで走り抜け、後半はトイレに行きたくなり焦った。

座席は狭く背もたれも直角に近いため、バックパックを膝に抱えたままでは体勢がきつい。周囲の乗客は地元の学生や通勤客が多く、ローカル感満載の車内でのひとときも、スリランカ旅行の醍醐味といえるだろう。

バスを利用する場合

ダンブッラ・メインバスターミナルからシギリヤ行きのバスが出ている。運賃は数十ルピーと格安で、所要40分ほど。ただし便数は少なく、車体表示も小さくて分かりづらい。地元客に混じってのローカル体験を楽しみたい人向けだが、荷物を抱えた旅行者にはやや難易度が高い。

トゥクトゥクを利用した体験談(推奨)

筆者はダンブッラに着いた後、ターミナル近くで待機していたドライバーに声をかけられ、トゥクトゥクを利用した。最初は**「5,000ルピー」と強気の提示**だったが、粘って交渉した結果、3,000ルピーで合意(おそらく相場価格)。交渉自体が旅の一コマとして面白く、やり取りの中で現地の人との距離も縮まった。

乗車中は舗装された一本道をひたすら進む。屋根付きとはいえ車体は開放的で、エンジン音を響かせながら風を切って走る感覚は新鮮だった。昼間は日差しが強く汗ばむが、30分程度の距離なら十分に耐えられる。途中、小さな集落やのどかな田園風景を抜ける時間もまた印象的である。

区間移動手段費用目安備考
コロンボ〜キャンディ鉄道1等車約8ドルオンライン事前予約
キャンディ〜ダンブッラバス約250円約500スリランカルピー
ダンブッラ〜シギリヤタクシー(トゥクトゥク)約1,500円約3,000スリランカルピー

※為替は1スリランカルピー=約0.5円換算。時期により変動あり。

こうして無事にシギリヤに到着し、夕方からシギリヤロック登頂に挑戦した。登頂の様子やチケット購入方法、注意点などは以下の記事で詳しく紹介しています。

【2025年最新】シギリヤロック登頂体験記|入場料・所要時間・トイレ事情まで現地レポート
シギリヤロックの行き方や見どころ、登頂時間の目安、現地トイレ事情などを紹介。高所が苦手な方でも登れるか、夕方入場のメリットなども現地体験から解説。

ダンブッラの見どころとして、**世界遺産「石窟寺院(Dambulla Cave Temple)」**がある。山の上部に位置しており、長い階段を登る必要があるが、涅槃像をはじめとする仏教壁画は見応え十分。

小乗仏教なのでタイなどと寺院のスタイルが近く、仏教に興味がある方にはおすすめのスポットであり、時間に余裕があればシギリヤとは別日に訪問するのもよい。入場料は外国人観光客に必要である(2025年3月時点で2,000ルピー)。

世界遺産「石窟寺院(Dambulla Cave Temple)」にある涅槃像
ダンブッラ石窟寺院の涅槃像。長い階段の先に静かな空間が広がる
スリランカ寺院の風景
  • 鉄道とバスを活用すれば、費用を抑えてシギリヤまでアクセス可能
  • 鉄道移動は旅情があり、風景も美しいためおすすめ
  • キャンディ・ダンブッラ間はトイレに注意
  • 体力や日程に応じて、寺院の見学は分けるのが理想

シギリヤロック登頂体験記|アクセス・入場料・登頂の注意点まで徹底解説

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