今週の為替は米国の財政健全性への懸念が高まり、ドルが主要通貨に対して下落した。それに伴い東南アジア諸国の為替も概して円高トレンドとなった。
通貨 | 週の始値 (5/19) | 週の終値 (5/23) | 傾向 | 週の変動率 (%) | 年初来変動率 (%) |
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米ドル(USD) | 145.30 | 143.76 | 円高 | -1.06 | -6.55 |
タイバーツ(THB) | 4.37 | 4.39 | 円安 | 0.40 | -0.23 |
フィリピンペソ(PHP) | 2.60 | 2.58 | 円高 | -0.60 | -2.86 |
ベトナムドン(VND) | 0.0056 | 0.0055 | 円高 | -1.79 | -10.85 |
マレーシアリンギット(MYR) | 33.77 | 33.68 | 円高 | -0.28 | -4.45 |
本データはNY終値ベースで集計された対円為替変動率一覧です
特に下落が大きかったのがベトナム。ベトナムの経済成長鈍化懸念がドンの下落要因になっている。一方タイバーツは上昇、米国との通貨政策に関する協議への期待が高まったことが要因だ。いずれにしてもしばらくは米国が各国通貨変動の主な要因となる時期が続くのだろう。
年初来ではいずれの通貨も円高報告で動いている。ベトナムドンは10%以上の下落で大きく円高、一方タイバーツは昨年に続き米ドルと比較しても強い。
日本人の移住の検討にあたっては為替では現在ベトナムが優位。引き続き移住・旅行のしやすさに直結する為替を定点観測していく。