今週は米国雇用統計などが影響し各通貨で円安となった。夏の旅行シーズンが近づき円高を期待する旅行者が多そうだが、現状円が弱い展開となっている。
通貨名 | 始値 | 終値 | 傾向 | 週の変動率 (%) | 年初来変動率 (%) |
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米ドル(USD) | 142.72 | 144.87 | 円安 | +1.50 | -5.00 |
タイバーツ(THB) | 4.38 | 4.44 | 円安 | +1.37 | -0.10 |
フィリピンペソ(PHP) | 2.56 | 2.59 | 円安 | +1.17 | -2.50 |
ベトナムドン(VND) | 0.0055 | 0.0056 | 円安 | +1.82 | -9.80 |
マレーシアリンギット(MYR) | 33.53 | 34.27 | 円安 | +2.21 | -3.80 |
シンガポールドル(SGD) | 111.04 | 112.35 | 円安 | +1.18 | -2.80 |
本データはNY終値ベースで集計された、主要通貨の対円為替変動率一覧です。
📌 米国雇用統計と円安進行の背景(2025年6月第1週)
今週の為替市場では、**主要通貨すべてが対円で上昇(=円安)**となった。その背景には、米国の5月雇用統計が市場予想を上回る結果となったことがある。これにより米ドルが買われ、日本円は幅広い通貨に対して売られる流れが強まった。
💡 雇用統計の主なポイント
- 非農業部門雇用者数:+13.9万人(予想:+12.5万人)
- 失業率:4.2%(前月と変わらず)
- 平均時給:前年同月比 +3.9%
🔍 相場への影響
・アジア通貨も結果的に対円で上昇し、週を通じて「円売り」が目立つ展開に
・雇用者数は好調だが、労働市場はやや減速の兆し
・それでも米国経済の底堅さが意識され、ドル買いが進行
・日銀の政策変更が見込まれにくいこともあり、円は全面安
依然として労働市場は堅調で、FRBの年内利下げ観測がやや後退。結果として、ドルが買われて円が売られ、ドル円は円安に進行。