海外を拠点にしていて困りがちなことの一つ、連絡先の確保。中でも日本での携帯番号をキープするかは悩みどころ。私はここ10年ほど日本の番号を持っていたりいなかったりしたが、銀行手続きや通販などで困るシーンが多々あった。一方で番号をキープするには一定の固定費が発生する。そんな中で以前から気になっていたのは楽天グループの株主優待。株式保有で1年間simを無料で利用できるとのことで、今回申し込んでみた。
結論として、楽天モバイルの株主優待SIMは海外でも利用可能。ただし制約もあるため注意が必要。
※内容は最新の情報に基づき更新しています
楽天モバイルの株主優待内容及び注意点
今回株主優待で提供されたのは「(楽天モバイル)の音声+データ30GB/月プラン」。
日本で月に30GB利用しなければ、通常利用はこのsimだけで十分となるのではなかろうか。なお、海外で利用する分にも2GB/月の利用が可能である。
株主優待の詳細の説明はこちら(楽天グループ株主優待制度)

一方で株主優待simでは楽天ポイントの付与はなく、通常の楽天モバイルが提供するサービスはなさそうだ。日本に住んでいて既に楽天経済圏の方にはポイ活の観点では少し残念。それでも無料なので十分にメリットはある。他の注意点としては電話番号が新規となるのでこれまで利用していた番号があれば諸々の変更手続きが発生する。現在私はその変更手続きをしているが、中々面倒なことと、漏れがないかちょっと不安である。
使い始めるまでに思ったより時間がかかった
株主優待の権利を得るには前年末に楽天グループの株100株を保持すること。てっきり2月~3月には優待simが利用できるものと思っていたがそうではなかった。実際のスケジュールは以下の通り。
前年末まで:100株購入・保有で権利確定
3月ごろ:株主優待の案内を受領、申し込み
6月中旬:利用開始案内受領、利用開始
8月1日:利用開始基準日(実際には基準日前に利用開始できた)
待ち時間が長かったので利用案内が届いたときは少し感動。

この株主優待自体はここ数年継続しているため、連続保有している場合は既存のSIMをそのまま使い続けることができる。新規だと権利確定日から半年待たされることを考えれば、株を売却せずにキープすることのメリットは大きい。
楽天モバイル株主優待SIMは海外で使える?
結論から言うと、楽天モバイルの株主優待SIMは海外でも利用可能。ただし月2GBの制限があるため、用途はある程度限られる。
海外ローミングとして2GB/月まで無料で利用でき、現地でSIMを確保するまでの一時的な通信手段としては十分機能する。一方で、常時メイン回線として使うにはデータ量が足りないため、あくまで補助的な用途に限られる。
楽天モバイルの条件や対応国、実際の使い勝手については、楽天モバイルは海外で使える?実体験レビューで詳しくまとめている。
海外生活者にこそメリットが大きい?
上記の通り海外でも使えるが、月2GBの制限があるためメイン回線として使うのは厳しい。ただ、日本の携帯番号を維持したいだけ、という用途であれば話は別だ。
冒頭で書いた通り、日本で携帯番号をキープしたい、でもそのためだけに毎月1,000円近い固定費が発生するのは嫌、という人に刺さる株主優待に思える。楽天ポイントの付与も海外にいるとあまり関係ないしね。以前、楽天モバイルの基本利用料0円だったころは海外居住で重宝していた。今回も同じ利用方法ができるというイメージだが、実際はどうだろう。
あとは元々楽天モバイルが提供しているものだが海外ローミング2GB/月が無料というのもうれしい。2GBあれば初めての国でsimを確保するまで利用する通信手段として十分機能する。ちょっと数日近隣諸国を旅行する、という程度であれば2GBの範囲内で何とかなるだろう。
まだ使い始めたばかり。利用していくうちに株主優待simならではの問題点が出てくるかもしれない。まあとりあえず使ってみよう。無料なのである程度のことは我慢できる気がする。少なくとも日本の番号を維持する手段としては、かなり有力な選択肢になりそうだ。
気がかりは来年以降の継続と株価の行く末
現時点ではとても期待している楽天の本株主優待だが、まず気がかりなのは来年以降も続けてくれるか、ということ。継続しない場合、来年のどこかで有料になるのだろうか。現状をみているかぎり、本株主優待に好意的な声が多いので来年以降も続けるのではないかと期待。ただ祈るのみ。
あとの気がかりは保持している楽天グループの株価がどうなるか。2026年時点ではやや厳しい状況が続いている。私を含む株主優待狙いで株を購入した人は皆含み損を抱えているはずだ。そんな楽天グループの株価で争点になっているのは楽天モバイルの利益化。楽天モバイル業績が株価に与える影響が大きいので何とか頑張ってほしい。
とはいえ携帯番号をキープするためには今後株価が急落しても急騰しても株を売却することはできない。この資金拘束がsimの無料利用に対する一番のデメリット。いずれにしても気長に保持していくことにしよう。



