アンヘレスシティのシンボルであったウォーキングストリート、2025年の今年、名前がレッドストリート(Red Street)に変わった。最近のことなのでおそらく短期旅行者にはまだ浸透していない名前だろう。2025年6月現在の状況を確認した。
なぜ名前が変わった?
正直今回来るまでレッドストリートに改名されたことを知らなかった。もう既に両サイドの入口の表記もRED STREETになっている。興味本位で改名理由をフィリピン人に聞いてみるも明確な回答は得られず、「Red light distlictだからじゃない?」という意見もあったが、行政がそんな話認めるわけはないので多分違うと思う。
というわけで調べてみた。ネット情報によると、ポルトガルリスボンにある外食文化ストリートであるピンクストリートに倣い大人向け外食・イベントストリートに再定義する狙いがあるとのこと。インフラも整備し家族連れの観光客も楽しめる場所にしたいらしい。
なるほど、つまり歓楽街としてのイメージからより健全で多くの層に受け入れられる場所に変えていきたい、ということか。確かに団体ツアーも見かけるパタヤのウォーキングストリートと比べてここは客層が偏りすぎている。インフラ整備も進めており、これから新たに観光客を誘致していきたいという意図で改名した様子であった。できるかどうかは別として。
現時点での大きな変更点は見当たらないが、、
Red Streetを歩いてみるが、現時点では特に変わったところは見当たらなかった。いつ実施したかは不明だが歩道が整備されて歩きやすくなったな、という程度。レッドストリートの影響ではないと思うがホテル・バーが潰れているところがあり以前より活気が減ったな、とか相変わらず韓国資本が入りさらに韓国人街っぽいな、というのが印象。昼でも夜でもそれは変わらない。

相変わらずと言えば変わらず営業しているKOKOMOSレストラン。欧米人が昼夜問わずビールを片手に通りを眺めている。

夕方4時頃の通り。この後混んでくるわけだが、それにしても潰れてしまった店舗が目立った。
コロナで閉店を余儀なくされ、そのまま復活せず、というパターンが多いらしい。
飲み代なんかは相変わらず右肩上がり。相変わらず円が弱いのでさらに高く感じる。

時代に沿って変わりゆくウォーキングストリート
最初にアンヘレスに来たのは14年前、よくあるフィリピン英語留学で語学学校がアンヘレスにあったのがきっかけだった。滞在したのは1年ほどであったが当時から韓国人は多かったがウォーキングストリートにあるバーは欧米系オーナーが占めており、友人の韓国人と下手な英語で話しながら店に飛び込んだ思い出がある。当時の客層が欧米人が主であったため、ネイティブと英語を話す絶好の機会だった。アメリカ人の教師にも英語の練習して来いと焚きつけられ、いわゆる陰キャにもかかわらず、アメリカ人、オーストラリア人の友人ができて飲み明かした。アンヘレスの夜遊びから得たものは結構多い。
今も変わらず国籍豊かな通りであるが、歩くとまず声を掛けられるのは韓国語。バーに入っても韓国人前提で接客を受け、I’m Japaneseと訂正する流れが鉄板だ。個人的には英語で古臭い曲が流れるバーが懐かしいというものだが、この通りもレッドストリートになってまた変わっていくのだろう。どう変わろうが変わりゆくこの通りを定点観測していきたい。