フィリピン・アンヘレスの中心部にある老舗レストラン&バー「Margarita Station」は、かつてフィールズ通り(Fields Avenue)のSMクラーク側で営業していた。外観はやや場末感があったが、一歩中へ入れば欧米人客で常に賑わい、観光客や長期滞在者に長く愛されてきた人気店である。
現在は移転し、広々とした店内と清潔感のある新しい内装へと生まれ変わった。24時間営業の利便性はそのままに、豊富なメニューを備え、バーとしてもレストランとしても高い評価を得ている。2025年6月の訪問時に見た最新の様子を詳しく紹介する。
移転後のMargarita Stationアンヘレス店の場所とアクセス方法
移転先はフィールズ通りから西側にまっすぐ1kmほど、観光客が多いエリアからは少し離れ中長期滞在者の割合が増える場所。新たに開業したショッピングモールClark Cityfront Mallからだと徒歩ですぐの立地で、SMクラークからは徒歩15分ほど、トライシクルを利用すればすぐ到着できる。
店内と外観の雰囲気|欧米人客で賑わう移転後の様子
夜に撮った店舗外観。入口だけを見るとこじんまりとした古いレストランなのかな、という印象。

しかし中へ入るとその印象は一変する。
天井が高く開放的で、テーブルや椅子などの内装は新しく清潔感がある。店内には移転前から設置されているビリヤード台があり、常に誰かがプレイしている。客層は外国人が大半であり、特に年配の欧米人が多い。フィリピンで出会った、あるいは現地で合流した仲間同士で飲みに来ている光景が目立つ。一方で、一人でゆっくり食事をしている客も多く、開放的で居心地の良い雰囲気を作っている。家族連れは比較的少ない印象。


元ホテルの面影
入る前、入口の時点で疑問があった。あれ、ここってホテルじゃなかったっけ?
ネットで検索するとやはりそうだ、以前はここはPhoenix Hotelだった場所だったことが判明。泊まったことはなかったが、Margarita stationが買い取って内装を変えたのだろうか。レストランフロアの広々とした空間からは以前ホテルだったとは想像しにくい。
と、思ったらすぐ隣にプールがあった。ホテルだった名残りに違いない。

移転後も豊富なメニューや価格帯
メニューは以前とほぼ変わらず、以下のように豊富である。
- 朝食メニュー(ブレックファストプレート、パンケーキなど)
- バーガー・サンドイッチ類
- タイ料理やパスタ
- アルコール各種
主な客層が旅行者や外国人居住者であるため、価格帯はローカル向けの飲食店よりやや高め。24時間営業のため、朝食から深夜の軽食、夜遊び後の一杯まで幅広く対応可能だ。
今回注文したのはチーズバーガー(255ペソ)とBreakfast Burrito(195ペソ)。Burritoは見た目こそ地味だが、具材が濃厚で満足感が高い。味はどちらも申し分ない。また、店内にはWi-Fiも完備されており、食事とあわせて作業やネット利用も可能。


Margarita Stationを利用して感じた魅力と注意点
良い点
- 広く清潔感のある店内
- 24時間営業による利便性
- 欧米人好みの味付けと豊富なメニュー
- スタッフのフレンドリーな接客
- Wi-Fi完備で滞在中の作業にも対応
注意点
- 観光エリアから距離があり、徒歩移動はやや不便
- 時間帯によっては混雑することがある
- 価格帯は旅行者向けでローカル店より高め
移転前は有名ではあったが、正直特別惹かれる雰囲気はなかった。移転後は開放的で居心地の良い空間となり、個人的にはリピートしたくなるレストランに変わったと感じる。フィールズアベニューやウォーキングストリート(現Red Street)から離れてしまったものの、滞在場所によっては訪れる価値は十分にある。