タンソンニャット空港T2の過ごし方|国際線利用者が知っておきたい判断ポイント

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タンソンニャット空港ターミナル2(T2)は、ホーチミンを発着する国際線の主要ターミナルである。
初めて利用する場合、
「どの階に何があるのか」
「早く着いたらどこで待てばいいのか」
「市内に出るべきか、空港に残るべきか」
といった判断のために、事前に情報を整理しておきたいところだ。

T2はフロアごとに役割が分かれており、使う場所と使わない場所を把握しているかどうかで、
空港での過ごし方は大きく変わる。

本記事では、タンソンニャット空港T2を実際に取材した内容をもとに、
国際線利用者が事前に知っておくと判断を誤らないポイントを整理する。

タンソンニャット空港全体の構成については別記事で整理しているため、本記事ではT2に絞って、現地での過ごし方に焦点を当てる。

タンソンニャット空港T2は国際線を扱うターミナル

まず前提として整理しておきたい。
タンソンニャット空港では、国際線はT2、国内線はT1・T3という役割分担が基本になっている。

国際線のみを利用する場合、
チェックインから搭乗までの流れはT2内で完結するため、
無理に他ターミナルへ移動する必要はない。

一方、国内線への乗り継ぎがある場合は、
搭乗便に応じてT1またはT3へ移動することになる。

国内線に乗り継ぐ場合は、ターミナル間シャトルバスを利用することになる。

到着階は混雑しやすく、入国審査で時間がかかることが多い

タンソンニャット国際空港T2の地上階は到着フロアにあたる。
時間帯によっては非常に混み合い、特に近年は入国審査で長時間待つケースが増えている。ピーク時間帯は列が後ろの壁まで届き、立ったまま順番を待つ空気が続く。
タイミングが悪いと、入国審査だけで1時間近くかかることも珍しくない。

そのため、T2の到着階は「着いてから何かする場所」ではなく、
入国手続きを終えて早めに先へ進む前提のフロアとして考えた方がよい。

入国審査を抜け到着階出口を出ると、右側にバス、左側にタクシー乗り場の案内があり、動線自体は分かりやすい。

タンソンニャット空港T2到着ロビー周辺の通路
到着ロビー付近の動線

ただし、タクシー乗り場は一部改修中のため、現地では案内表示を確認しながら進みたい。
市内への移動手段については別記事で整理している。

タクシーは問題なく乗れるが、公式リスト以外は避けたい

タンソンニャット空港T2到着階のタクシー乗り場
案内表示が設置されたタクシー動線
タンソンニャット空港T2タクシー乗り場の案内表示
到着階のタクシー乗り場付近

タクシー乗り場は現在一部改修中で、見た目には少し分かりにくい。
それでも通常どおりタクシーは利用できる。

タンソンニャット空港T2タクシー乗り場のタクシー会社リスト・料金ガイド
ビナサン、マイリンなどが表示されている。

重要なのは、公式に案内されているタクシー会社のリストと料金表示が掲示されている点である。
このリストにないタクシーは選ばない、という基準だけ守れば判断に迷うことはない。

到着フロアの荷物一時預かりは、市内に出る人向けのサービス

T2の到着フロアには、荷物の一時預かりカウンターがある。

タンソンニャット空港T2到着階の荷物一時預かりサービス
案内ではLocker Roomとある。

場所は柱番号13付近で、国際線到着エリア側に設置されている。

タンソンニャット空港T2荷物一時預かりの場所案内
13番から建物側に進むと荷物一時預かりがある。

このサービスは、
空港内で身軽に過ごすためというより、荷物を預けて市内観光や外出に出る人向けの設備だ。
T2内で待機するだけであれば、利用する場面は多くない。

料金はサイズ別ではなく、時間制・1個単位。
現地の料金表示では、

  • 10時間未満:1時間あたり約27,000VND/1個
  • 10時間以上:1日あたり約270,000VND/1個
    となっており、サイズによる追加料金はない。
タンソンニャット空港T2荷物一時預かりサービスの料金表
荷物一時預かりの料金表示

なお、公式サイト上の案内と現地表示で料金にわずかな差があるが、
実際の支払いは現地表示が基準になる。
支払いは現金のみ対応している点にも注意したい。

荷物一時預かりについては空港公式サイト荷物預かりに案内が掲載されている(※ベトナム語、料金は現地掲示と差がある)。

出発階は「待つ場所」ではあるが、居心地は場所次第

タンソンニャット空港T2出発階チェックインカウンター周辺
タンソンニャット空港T2出発フロアの店舗エリア

2階は国際線の出発フロアで、チェックインカウンターとショップが並ぶ。
常に一定数の利用者が滞留しており、空港全体の中でも人の流れが常にある。

出発階に入ってすぐの場所には、荷物のラッピングサービスがある。
料金は60,000ドンからでサイズによって変わる。

タンソンニャット空港T2出発階の手荷物ラッピングカウンター
出発階にある手荷物ラッピングサービス

出発階の端にはベンチが多く設置されており、
深夜帯にはここで時間を過ごす人の姿も多いが、ベンチ以外の設備は多くない。

タンソンニャット空港T2出発階で待機する利用者の様子
タンソンニャット空港T2出発階のベンチ

T2の出発階は、待つことはできるが、快適さを期待する場所ではない。

無料Wi-Fiは提供されているが、過度な期待はしない方がよい

タンソンニャット空港では、公式に無料Wi-Fiサービスが提供されている。
国際線ターミナルT2では、「TIA-WiFi Mien Phi-QT」
というネットワーク名を選択することで接続可能だ。

利用自体は特別な手続きもなく、時間制限も設けられていない。
ただし、通信速度や安定性は時間帯によってばらつきがあり、作業用途には向かない場面もあった。
情報確認や簡単な連絡用と割り切って考えたい。

無料Wi-Fiについては、空港公式サイトにも案内がある(※ベトナム語、現地表示を優先)。

電源は一部にあるが数が少なく、分かりにくい

タンソンニャット空港T2出発階に設置された電源コンセント
出発階で見かけた電源設備

T2の出発階では、一部に電源が設置されている様子は確認できる。
実際に利用している人も見かけたが、設置されている場所は限られている。

電源がある場所は明確にまとめられておらず、
案内表示もほとんど見当たらないため、その場で空きを探して使うという使い方になる。

そのため、出発階で一定時間を過ごす予定がある場合は、
電源が使える前提では動かず、モバイルバッテリーを持参しておくのが現実的だ。

出発階の上にあるWell-Wishers Galleryは、人が少なく落ち着く

タンソンニャット空港T2の出発階にあるWell-Wishers Galleryへの案内。柱番号13からアクセス可能
タンソンニャット空港T2 Well-Wishers Gallery入口

T2の出発階(2階)の上には、Well-Wishers Galleryと呼ばれるレストラン・カフェエリアがある。
出発階の外側柱番号13番及び8番から階段またはエレベーターで上がる構造になっているが、案内は控えめで、気づかずに通過する人も多い。

このフロアには、
Highlands Coffee をはじめとしたカフェ、イタリアン、ベトナム料理など複数のレストランが入っており、出発階に比べて人が少なく、全体的に落ち着いた雰囲気がある。

タンソンニャット空港T2 Well-Wishers Galleryの様子
タンソンニャット空港T2 Well-Wishers Gallery内のレストラン

価格帯は空港相応で、市内と比べるとやや高め。
いわゆるフードコート的な安さはないが、
席に余裕があり、騒がしさを避けて食事を取りたい場合には選択肢になる。出発を待つ家族連れや、時間調整をする利用者が静かに席についている。

また、フロアの一部からは出発階全体を見下ろすことができ、
空港の動きを眺めながら時間を過ごせる。

タンソンニャット空港T2出発階をWell-Wishers Galleryから見下ろした様子
Well-Wishers Galleryからの俯瞰ビュー

チェックイン前後の時間調整や、出発階の混雑から一度離れたいときには使いやすい場所だ。

まとめ|タンソンニャット空港T2は、知っていれば落ち着いて過ごせる

タンソンニャット国際空港のターミナル2(T2)は、現在のホーチミンにおける国際線の中心として運用されている。
快適さを備えた空港ではないが、現実的に多くの利用者を受け止めている場所だ。

到着階の慌ただしさや、出発階で時間を過ごす人の多さを見ていると、
この空港が限られた条件の中で使われ続けていることが分かる。

将来、ロンタイン国際空港が本格的に稼働すれば、国際線の流れは大きく変わるだろう。
一方で、タンソンニャット空港は市内中心部に近いという明確な利点を持っている。
移動時間が短く、到着後すぐに市内へ出られる点は、今後も評価され続けるはずだ。

それでも今のところ、T2はホーチミンの国際線を支える現実的な拠点である。
事前に全体像を把握しておけば、
空港での時間を落ち着いて受け止められる。

タンソンニャット空港T2国際線出発階の中央エリア
出発階中央付近の様子

※本記事は、筆者が実際にタンソンニャット空港T2を訪問した際の現地取材をもとに構成しています。

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