ドンムアン国際空港の歩き方|国内線・国際線の構造と使い勝手

ドンムアン空港(Don Mueang International Airport/DMK)は、バンコクの2大空港のうちLCC・国内線の比重が高い空港だ。深夜・早朝便も多く、24時間営業の店が多い。
国際線T1と国内線T2は建物内でつながっている。到着(1階)→出発(3階)→食事(4階)という“動線の地図”だけ押さえれば迷わない。

本記事では、2026年に現地で確認した空港構造やフロア構成、混雑状況、座れる場所などを中心に、ドンムアン空港の使い勝手を整理する。

ドンムアン空港とは|LCC・国内線の拠点

ドンムアン空港は、かつてタイのメイン空港として長く使われてきた空港である。
スワンナプーム空港の開港後は役割が分かれ、現在はLCCや国内線、近距離国際線を中心に担っている。

位置づけとしては、日本で言えば成田空港と羽田空港、あるいは関西国際空港と伊丹空港の関係に近い。
スワンナプーム空港が国際線のハブとして機能する一方、ドンムアン空港は乗り継ぎを前提としない路線が多く、日常的な移動に使われる場面が目立つ。

現在も発着数は多く、特にLCCの利用者が多いため、時間帯によっては空港全体がかなり賑わう。

移動や滞在に必要な機能は一通り揃っており、派手さはないが、実用性という点では今もバンコクを代表する空港のひとつと言える。

国内線・国際線ターミナルは徒歩接続

ドンムアン空港間連絡通路。国内線、国際線が徒歩で接続可能
ターミナル連絡通路。国内線⇔国際線の移動は容易

国内線T2と国際線T1は建物内でつながっており、ターミナル間は連絡通路で移動できる。
途中に飲食エリアがあり、ついでに食事を済ませて出発階へ戻れる。

空港全体はコンパクトで、移動は連絡通路を軸に完結する。
国内線と国際線をまたぐ場合でも、案内表示に従って進めば迷う場面はなかった。

フロア別ガイド|到着〜出発の動線

ドンムアン空港国際1階の到着フロア全景。両替所やSIMの販売がある。

国際線ターミナル(T1)|到着・出発・飲食の流れ

国際線ターミナル(T1)は、到着・出発・飲食が縦方向に分かれた構造になっている。
到着は1階で、入国後すぐにSIMカード、両替、市内への交通手段が集まっているエリアに出る。
市内に出る動線はドンムアン空港 → 市内への行き方を詳しく解説にて整理している。

出発ロビーは3階にあり、各航空会社のチェックインカウンターが並ぶ。
LCC利用者が多く、時間帯によってはチェックイン列が長くなる。キオスクが使えない場合は並ぶ前提で考えた方がいい。

飲食店やショップが集まるエリアは4階にあり、国際線・国内線ターミナルをつなぐ連絡通路上に配置されている。
フードコートのMagic Gardenもこの4階にあり、ターミナルをまたいで利用できる共用エリアという位置づけだ。

国際線ターミナル(T1)|ラッピングサービス

ドンムアン空港国際線3階の荷物ラッピングサービス

国際線ターミナル(T1)の出発ロビー(3階)には、荷物のラッピングサービスがある。
チェックインカウンターから連絡通路寄りに進んだ所にあり、預け荷物を出す直前に利用できる。

深夜・早朝でも稼働しており、LCC利用で荷物の扱いが気になる場合や、段ボール・バックパックを保護したいときに使える。

国内線ターミナル(T2)|構造はシンプル

国内線ターミナル(T2)は、国際線と同じく構造がシンプル。
1階が国内線到着、3階が国内線出発となっており、基本的な動線は上下移動で完結する。

国内線利用でも、飲食はT1・T2間の4階連絡通路エリア(Magic Garden周辺)を使う人が多い。
出発は3階のため、食事後はそのまま下の階へ移動する流れになる。

国内線ターミナルの4階にはSleep boxがあり、空港内で短時間休憩を取りたい場合の選択肢になる。

荷物預かり|Belluggのみ現役、旧情報に注意

ドンムアン空港Belluggの荷物預かり・配送サービス料金表
預かりは1日100バーツから。ホテル配送にも対応している。
ドンムアン空港1階のBellugg Luggage Services(荷物預かり・配送)
国際線・国内線どちらからもアクセスしやすい

荷物預かりは、1階のターミナル連絡通路沿いにあるBellugg Luggage Service(公式サイト)が現役で営業している。
国際線・国内線のどちらからもアクセスしやすく、荷物をホテルに配達したい場合や短時間の市内観光で一時的に預ける際にも利用できる。

以前は2階に「Left Baggage」という荷物預かり所があり私も2025年に利用したが、今回の2026年現地確認では見当たらなかった。
ネット検索では今もLeft Baggageの情報が残っていることがあるため、古い情報を前提に探し回らないよう注意したい。

その他各フロアの最新の施設配置やマップについては、ドンムアン空港公式サイトでも確認できる。

レストラン・売店・コンビニ|24時間でも困らない

ドンムアン空港国内線ターミナルの24時間営業Burger King
深夜でも営業している飲食店のひとつ。到着・出発時間を問わず利用できる。

24時間営業の店が多く、深夜でも食事と買い物が切れない。
マクドナルド/バーガーキング/Magic Garden(24h)は“困ったらここ”の三点セット。

Magic Garden|空港とは思えないモダンなフードコート

ドンムアン空港 Magic Garden フードコートの外観(24時間営業)
ターミナル間連絡通路にあるMagic Garden。24時間営業で深夜・早朝でも利用できる。

Magic Gardenは、全体的に新しく、内装や雰囲気は日本のショッピングモールに近い。
出店しているのは、KFC、ペッパーランチ、サブウェイ、ラーメン店など、空港利用者に分かりやすいチェーンが中心。

価格帯は空港価格ではあるものの、極端に高い印象はなく、
「無難に食事を済ませたい」「夜中でも確実に営業している店を使いたい」という場面では最も使いやすいエリアだ。

コンビニ(7-Eleven)|空港内に複数あり、買い物は問題なし

ドンムアン空港到着ロビーにある7-Eleven
到着直後に使える7-Eleven。飲み物や軽食の調達に便利。

空港内では7-Elevenを少なくとも3店舗確認できた。
いずれも24時間営業で、飲み物や軽食、SIM関連の小物などを買うには十分。

深夜帯でも閉まっている心配がなく、「とりあえず水だけ」「軽く何か食べたい」といった用途には最も頼りになる存在だ。

ローカルフードコート(Magic Food Park)|安く食べたいならこちら

ドンムアン空港 Magic Food Park の入口案内
Magic Food Parkの入口。国際線側からは少し離れている。

一方で、空港価格を避けたい場合は、ローカル向けのフードコートもある。
国内線ターミナル側から国際線とは反対方向、2階を鉄道駅方面へ進んだ先にあるMagic Food Parkがそれだ。

ここはBig Cなどに入っているフードコートと同じスタイルで、
入口でプリペイドカードを購入し、各店で決済する方式。

ドンムアン空港 Magic Food Park ローカル向けフードコートの雰囲気
空港内では安価に食事ができる。
ドンムアン空港 Magic Food Park 店内の飲食店と座席エリア
店内はフードコート形式で、タイ料理を中心に複数の店舗が並ぶ。

料理はタイ料理が中心で、1品あたり60〜70バーツ程度のメニューも多い。
観光客向けというより、空港で働く人やローカル利用者が多く、空港内にいながらローカルの雰囲気を味わえる。

Magic Food Parkはローカル向けのフードコートで、朝5時半から22時までの営業となっている。
深夜帯は閉まっているため、24時間利用できるMagic Gardenとは使い分けが必要だ。

混雑状況とチェックインの実感|国際線は時間に余裕を

ドンムアン空港国際線ターミナル3階のチェックインエリア
ドンムアン空港国際線のセルフチェックイン機

ドンムアン空港の国際線ターミナルは、時間帯によってチェックインが混む。
特にLCC利用者が多く、キオスクが使えない場合はカウンターに並ぶ前提で考えた方がいい。

深夜や早朝でも人は多く、想定より時間がかかることがある。
特にLCCは時間に厳しいので国際線を利用する場合は、余裕を持って空港に到着しておくべきだろう。

ベンチ・座れる場所|滞在前提でも落ち着ける

ドンムアン空港は利用者が多く、時間帯によってはかなり混み合う。
それでも、ターミナル内にはベンチが広く配置されており、座る場所を探して歩き回る必要はなかった。

国際線ターミナルの出発階(3階)やターミナル間の連絡通路には、まとまった数のベンチが並んでいる。

ドンムアン空港国際線ターミナル3階のベンチエリア

特に3階の北側にあるミーティングポイント周辺は空間が広く、スーツケースを持ったままでも問題なく滞在可能。

ドンムアン空港国際線ターミナル3階のミーティングポイント
待ち合わせや迎えの目印として使われるミーティングポイント周辺。

到着ロビー(1階)や屋外エリアにもベンチが点在しており、迎え待ちや移動前の時間調整にも使いやすい。

時間つぶしという点では、空港の無料Wi-Fiが利用可能。
1回の接続は約1時間で切れるが、再接続すればそのまま使い続けることができ、調べ物や軽い作業には十分だった。

充電環境|無料充電スポットは点在している

ドンムアン空港内には、無料で使える充電スポットがいくつか設置されている。

ドンムアン空港の無料充電スポット(Free Charging)

主にターミナル内の通路沿いや待合エリア付近にあり、立ったまま短時間充電できるブース型が中心だ。

各ブースにはコンセントが備え付けられており、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電であれば問題なく使える。
座席一体型ではないため長時間作業向きではないが、搭乗前や乗り継ぎ待ちの「とりあえず充電したい」場面では十分実用的。

ベンチ周辺に個別コンセントが大量にあるタイプの空港ではないため、
空き時間に見かけたら先に充電しておくくらいの感覚で。

深夜・早朝の雰囲気と治安|空港泊は選択肢になる

ドンムアン空港は24時間稼働しており、深夜や早朝でも館内は明るく、人の気配が途切れることはない。
時間帯によっては、各所に設置されたベンチで横になって休んでいる人の姿も多く見られる。

夜でも館内は明るく、人が途切れない。ベンチで横になる人も普通にいる。
警備員と清掃スタッフが動いていて、空港が“寝静まる感じ”はない。

こうした環境から、ドンムアン空港は「どうしても深夜に滞在する必要がある場合」や、
早朝便・深夜便利用時の空港泊も有効な選択肢になる。
具体的な過ごし方や注意点については、別記事で詳しくまとめる予定。

セキュリティ通過後|出国後も最低限は揃う

ドンムアン空港の国際線ターミナルでは、セキュリティ通過後の制限エリアにも飲食店や売店は充実している。お土産店は空港価格でやや割高だが、種類は多く、出発直前の買い足しには困らない。

飲食は多国籍で、軽食からしっかりした食事まで選択肢はある。
価格帯は一般的な国際空港と同じく高めだが、搭乗前に空腹を満たす分には十分だ。

ラウンジを使うなら|Priority Pass対応ラウンジ

一方で、出国後の待ち時間を落ち着いて過ごしたい場合は、ラウンジ利用が向いている。
ドンムアン空港の国際線制限エリアには、Priority Passで入室できる
The Coral Executive Loungeがあり、食事やドリンク、静かな座席スペースを利用できる。

実際の混雑感や提供内容、使い勝手については、以下の記事で詳しくまとめている。

プライオリティパスで入る!ドンムアン空港The Coral Executive Lounge体験記

どんな人に向く空港か|利用シーン別

ドンムアン空港は、空港としての快適さよりも、路線構成と立地がハマる人に向いている空港だ。

向いている人

  • LCCを利用する人
    └ 国際線・国内線ともにLCCの比重が高く、便数が多い
  • バンコク北バスターミナル(モーチット)を起点に移動する人
    └ 北部・東北部方面へのバス乗り継ぎを考えると位置的に合理的
  • 深夜・早朝便を使う人
    └ 24時間稼働で、夜間でも空港機能が止まらない

あまり向かない人

  • フルキャリア(JAL・ANA・THAIなど)を使いたい人
    └ スワンナプーム空港発着になる
  • 乗り継ぎの快適さや空港の余裕を重視する人
    └ 国際線ハブとしての完成度はスワンナプームの方が高い

ドンムアン空港は「どの空港でもいい人向け」ではないが、
LCC利用やタイ国内への移動が絡む場合には、はっきりと選ぶ理由がある空港だ。

バンコク市内との位置関係|アクセスの考え方

ドンムアン空港は、バンコク中心部から見ると北側に位置している。
スクンビット周辺やサイアム方面からは距離があるため、
移動手段を事前に決めておくかどうかで体感の負担が変わる。

空港から市内への移動手段は複数あり、

  • 安さ重視なら路線バス・鉄道
  • 分かりやすさ重視ならタクシーや配車アプリ
    といった使い分けとなる。

また、スワンナプーム空港との間には空港間シャトルバスも運行されており、
発着空港が異なる乗り継ぎが必要な場合のみだが選択肢になる。

市内への具体的な移動手段や所要時間、注意点については、以下関連ガイドで詳しくまとめている。

関連ガイド|ドンムアン空港を深く使うための記事

ドンムアン空港は、個別テーマごとに見ていくと使い勝手がはっきりする。
以下の記事をあわせて読むと、状況に応じた判断がしやすい。

(※空港泊・深夜滞在については、別途まとめ記事を作成予定)

まとめ|ドンムアン空港の使いどころ

ドンムアン空港は、空港単体の快適さで選ぶ場所ではなく、路線構成と移動計画の中で選ぶ空港だ。
LCC利用、深夜・早朝便、北バスターミナル(モーチット)方面への移動など、条件が合えば移動全体を組み立てやすい。

空港内の動線はシンプルで、到着後・出発前の行動は読みやすい。
市内アクセスや空港間移動を含め、どの手段を選ぶかで体感は大きく変わるため、移動目的に応じて使い分けたい。

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