ホーチミンからブンタウへ行く方法はいくつかあるが、ブンタウ行きの高速フェリーはサイゴン川をそのまま下って海へ出る、少し特別な移動手段だ。バスよりも旅らしい景色が楽しめるのが特徴で、所要時間は約1時間45分〜2時間ほど。
出発はホーチミン1区のBach Dang Speed Ferry Terminal。ここからGreenlines DPの高速フェリーがブンタウへ運航している。
この記事では、ホーチミン側ターミナルの様子から乗船の流れ、船内設備、ブンタウ到着後の動線までを写真付きでまとめた。2026年3月の値上げ後料金や予約方法(公式・12Go)についても紹介する。

ホーチミンのフェリー乗り場(Bach Dang Speed Ferry Terminal)
ホーチミンからブンタウ行きの高速フェリーは、サイゴン川沿いのBach Dang Speed Ferry Terminalから出発する。市中心部にあるバクダン埠頭エリアにあり、Grabやタクシーで簡単にアクセスできる。
フェリーターミナルの入口には「BACH DANG SPEED FERRY TERMINAL」と書かれた看板があり、ここがGreenlines DPフェリーの出発場所だ。周辺は川沿いの遊歩道になっており、観光客や地元の人も多く、ホーチミン中心部の中でもわかりやすい場所にある。
なお、以前フェリーが発着していたGa Tau Thuy Bach Dang(旧バクダン船着場)とは場所が少し異なるため注意したい。現在のフェリー乗り場の場所は以下マップの通り。Grabでは「Greenlines DP Wharf」と入力すれば到着できる。
ベンタイン市場周辺からなら徒歩で15分ほどの距離。
フェリーターミナルにはカフェや売店もあり、出発前に少し時間を過ごすこともできる。
フェリーターミナルの様子

Bach Dang Speed Ferry Terminalは、サイゴン川沿いの遊歩道エリアにある小さなフェリーターミナルだ。観光フェリーの発着拠点といった雰囲気で、一目で全体が見渡せる。
入口を入るとすぐに待機スペースがあり、出発前はここで乗客が待つことになる。

テーブルやベンチもあり、出発時間までゆっくり過ごすこともできるが、屋根はあるものの昼間は暑く、長時間待つには少しつらい。
ターミナル内には簡単な売店もあり、水やソフトドリンクなどを購入できる。フェリーの所要時間は約2時間なので、軽食を用意しておくと安心だ。

観光客の利用も多く、出発前になるとターミナル周辺にはブンタウ行きの乗客が徐々に集まってくる。
チケット購入(Greenlines Ticket Office)

ターミナル入口付近には Greenlines DPのチケットオフィス があり、ここでフェリーのチケットを購入できる。今回利用したのは12時発の便。
現在、ホーチミンからブンタウ行きのフェリーは次のような運航本数になっている。
| 曜日 | 出発時間 |
|---|---|
| 平日 | 9:00 / 12:00 |
| 土日 | 9:00 / 12:00 / 14:00 |
以前はもう少し運航本数が多かったが、現在はこのスケジュールで運航されているようだ。利用する場合は、事前に最新の時刻を確認しておくとよい。
料金は2026年3月に燃料価格の上昇を理由に値上げされ、現在は以下の通り。公式の案内では当面の間この料金が適用されるとされているが、今後変更される可能性もある。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 平日 | 350,000 VND |
| 週末・祝日 | 380,000 VND |
チケットは当日でもチケットカウンターで購入できる。ただし週末や連休は満席になりやすいため、確実に乗りたい場合は、事前予約しておくと安心だ。事前に予約する場合は、次の方法がある。
Greenlines公式サイト(ベトナム語・英語)
→ 最も安い料金で予約できる。
12Go
→ フェリー・バス・リムジンなどホーチミン〜ブンタウの移動手段をまとめて検索できる予約サイト。日本語表示にも対応しており、海外サイトに慣れていない場合でも予約しやすい。料金は公式よりやや高くなる。
乗船の流れ
フェリーのチケットはQRコード形式で、乗船時はこのQRコードをスタッフに提示する。スマートフォンに表示した電子チケットでも問題ない。

改札のような大きなゲートはなく、スタッフがQRコードを確認しながら乗客を順番に通していくシンプルな方式だ。

なお、出発の30分前までにはターミナルに到着しておく必要がある。出発時間が近づくと乗客が桟橋付近に集まり、スタッフの案内で順番に乗船が始まる。
利用客は観光客が多く、欧米からの旅行者の姿も目立った。ベトナム人の利用者もいるが、全体的には観光客向けのフェリーという印象だ。
フェリーに乗船
出発時間が近づくと、乗客はターミナル前の桟橋へ案内される。サイゴン川に突き出した桟橋の先には、白と緑のGreenlines DP高速フェリーが停泊している。

列に並んで桟橋を進み、そのままフェリーに乗り込む。ゲートなどはなく、船の入口から直接船内へ入るシンプルな乗船方式だ。
船体の横を歩いて近づき、そのまま入口から船内へ乗り込む。ここからブンタウまで、約2時間の船旅が始まる。
フェリーの座席(船内の様子・座席タイプ)

船内に入ると、座席は飛行機のように通路を挟んで左右に並ぶ配置になっている。各席には番号があり、指定された座席に座る方式だ。
シートはクッション付きだが、飛行機の座席よりやや硬め。リクライニング機能はなかった。ただ、ホーチミンからブンタウまでの所要時間は約2時間なので、移動時間としてはそれほど長くはない。
船内には冷房があり、外の暑さとはかなり違う。今回利用したのは平日の便だったため、座席にはいくらか空きがあり、満席という状況ではなかった。
航行中は船内を自由に立ち歩くこともでき、船の後方から外のデッキに出ることも可能だ。
船内設備
船内には簡単な設備がいくつか用意されている。座席付近にはコンセントがあり、スマートフォンなどを充電することもできる。
また、出発前にはペットボトルの水が1本配られた。短い航路とはいえ、こうしたサービスがあるのはありがたい。
船内にはスナックやドリンクを販売するカウンターもあり、必要であれば飲み物などを購入することもできる。

Wi-Fiも提供されているが、速度は遅く、また船内は揺れるため、パソコン作業には向かない。
デッキからの景色
フェリーの後方には外に出られるデッキがあり、航行中に景色を楽しむことができる。

船内に座っていてもよいが、余裕があれば一度外に出てみるのがおすすめだ。
ホーチミンを出発すると、フェリーはサイゴン川を下りながら南へ進んでいく。川沿いには港湾施設やコンテナ船が並び、ホーチミンらしい港の景色が続く。

港湾エリアを抜けると、東南アジアらしい川沿いののどかな風景も広がってくる。

船の揺れと船酔い
高速フェリーのため、航行中はそれなりに揺れる。特に海に出た後は波の影響を受けやすく、体質によっては船酔いを感じる人もいるだろう。
船内にはエチケット袋も用意されており、実際に船酔いで俯いているベトナム人乗客の姿も見かけた。船酔いが心配な人は、酔い止めを持っておくと安心だ。
常に揺れてはいるが大きく揺れ続けるわけではなく、天候や海の状況によって体感はかなり変わる。船酔いしやすい人にはこのフェリーはあまりおすすめできない。その場合は、ホーチミンからブンタウまでバスやリムジンで移動する方が楽だろう。
ブンタウ到着

ホーチミンを出発しておよそ2時間ほどで、フェリーはブンタウに到着する。港に近づくと、海の向こうに山の景色が見えてきて、ホーチミンとはまた違った雰囲気の街であることが分かる。

フェリーはブンタウの桟橋にゆっくりと接岸し、乗客は順番に下船する。シンプルな桟橋で、船を降りるとそのまま外へ出る形だ。
フェリーターミナルは、Ho May Parkのケーブルカー乗り場のすぐ近くにある。
フロントビーチ(Bai Truoc)エリアにも近く、車なら2〜3分、徒歩でも15分ほどでアクセスできる。桟橋周辺にはタクシーも多く待機しており、Grabも問題なく利用できるため、ホテルへの移動で困ることはないだろう。
ブンタウ側のGreenlinesのチケット売り場は少し歩いた先のメイン道路、Tran Phu通りに面したところにあり、ここでブンタウからホーチミンへの復路チケットが販売されている。

ホーチミン市内の移動方法や空港アクセスについては、以下の記事でまとめている。
→ ホーチミン交通ガイド(空港・市内移動まとめ)
まとめ(ホーチミン→ブンタウフェリーはこんな人におすすめ)
ホーチミンからブンタウへ行く方法はいくつかあるが、高速フェリーは移動そのものを楽しめるのが魅力だ。サイゴン川を下りながら港湾エリアや川沿いの風景を眺めることができ、バスとはまた違った移動体験になる。
高速フェリーなので多少揺れるが、船旅としては気軽に楽しめる距離だ。
特に次のような人にはおすすめ。
- バスとは違う移動体験をしてみたい人
- サイゴン川の景色や船旅を楽しみたい
- ホーチミン中心部からそのままブンタウへ行きたい人
ブンタウへの移動手段としてはバスやリムジンもあるが、時間に余裕があれば一度フェリーを体験してみるのも面白い。


