ハノイ駅からニンビン駅までは、ベトナム鉄道で約2時間強。
今回は2026年にハノイ駅8時55分発のSE5に乗車した。車内はソフトシートを利用し、ニンビン到着後は配車アプリでタムコック方面へ向かった。
鉄道移動そのものは簡単だが、朝のハノイ駅で当日券を買う場合は油断できない。日帰りで動くなら、チケット購入と駅到着の時間には余裕を見ておきたい。
ここでは、ハノイ駅でのチケット購入、料金、乗車の流れ、SE5の車内、ニンビン駅到着後の移動まで、実際の流れに沿って書いていく。

| 区間 | ハノイ駅 → ニンビン駅 |
|---|---|
| 所要時間 | 約2時間強 |
| 日帰り向きの便 | 朝6時台発、または8:55発の列車 |
| 座席 | 2時間程度ならソフトシートで十分 |
| 料金目安 | 150,000VND(2026年5月、窓口購入時) |
| 注意点 | 窓口購入にはパスポートが必要。朝は30分前到着を目安にしたい |
| 到着後 | GrabまたはGreen SM(旧Xanh SM)でタムコック・チャンアン方面へ移動 |
ハノイからニンビンへ向かう列車の本数と朝便
ハノイからニンビンへ向かう列車は、2026年時点で1日7本程度運行されている。
日帰りなら、朝発の列車を選ぶことになる。候補は6時台の便と8時55分発で、今回は8時55分発のSE5に乗車した。
時刻表では、SE5はハノイ駅を8時55分に出発し、ニンビン駅には11時08分に到着する。所要時間は約2時間13分で、午前中にニンビンへ着けるため、チャンアンやタムコック方面へそのまま移動できる。
列車の時刻は時期や運行状況によって変わるので、出発前にはベトナム鉄道の公式サイトや12Goなどで最新の時刻を確認しておきたい。
チケットは事前予約かハノイ駅の窓口で購入

ハノイからニンビンへ向かう列車のチケットは、オンライン予約またはハノイ駅の窓口で購入できる。
今回はハノイ駅のチケットオフィスで当日券を購入した。実際に購入はできたが、日帰りでニンビンへ行くなら、できるだけ事前にチケットを押さえておきたい。
朝の便に乗れないと、鉄道でニンビンを日帰りするのは一気に難しくなる。
12Goは日本語で鉄道・バスを比較できる
事前予約なら、12Goを使う方法がある。
12Goでは、ハノイからニンビンへの鉄道・バスをまとめて確認できる。鉄道だけでなく、リムジンバスやバンも同じ画面に出るため、移動手段を比べる段階でも役に立つ。
日本語表示に切り替えれば、時刻、所要時間、座席クラス、料金をまとめて確認できる。
列車で行くか、バスで行くかをまだ決めていない人にも向いている。
今回のSE5では、窓口で購入したソフトシートのチケットに140,000VNDと表示されていた。一方、実際の支払いは150,000VNDだった。差額の理由は確認できていない。
同じ便を12Goで確認したところ、ソフトシートは224,316VNDと表示されていた。窓口購入より高いが、日本語で確認でき、鉄道・バス・バンを同じ画面で比べられる。朝の便を確実に押さえたいなら、手数料込みでも12Goを使う理由はある。
公式サイトは日本発行カードでは使いにくい
ベトナム鉄道の公式サイトでもチケット予約はできる。
ただし、支払い画面には「ベトナムの銀行が発行したカードのみ受け付ける」と表示されていた。VisaやMastercardの表示はあるものの、日本発行のクレジットカードでそのまま決済できるとは考えない方がよい。
ホーチミン〜ニャチャン鉄道の予約時にも公式サイト決済でつまずいたため、旅行者が日本から事前に座席を押さえる手段としては扱いづらい。
ハノイ駅の窓口でも当日券は買える
ハノイ駅の窓口でも当日券は購入できる。
チケットオフィスは、Le Duan通り側のハノイ駅正面から入ってすぐ。購入時にはパスポートが必要で、チケットには名前とパスポート番号が記載される。
英語は流暢には通じず、行き先、時刻、座席クラスなど、チケット購入に必要な単語なら通じる程度。支払いはQR決済にも対応していた。
ただし、朝の窓口は並ぶ。対応も日本の駅ほど迅速ではなく、割り込みもあった。朝の列車に乗るなら、当日券購入を前提にするのは少し怖い。日帰りなら事前予約が無難だ。
ハノイ駅には発車30分前を目安に到着

当日券を買うなら、ハノイ駅には発車30分前を目安に着いておきたい。
特に午前8時台の列車に乗る場合は、駅までの道のりを軽く見ない方がいい。
平日の朝はハノイ市内の通勤ラッシュと重なり、Grabやタクシーでも思ったより時間がかかる。
今回は駅までの道が混んでいたうえ、到着後のチケット窓口でもしばらく並ぶことになった。結果的に8時55分発のSE5には間に合ったが、かなり余裕のない流れだった。
ハノイ駅のチケット販売は、日本の駅のように列が淡々と進まない。窓口の対応はゆっくりめで、途中で割り込んでくる人もいた。チケット購入、ホーム確認、入場、車両確認まで含めると、結構時間がかかる。
朝のSE5でニンビンへ向かうなら、遅くとも30分前には駅に着くつもりで動こう。当日券を買うなら、もっと早めがいい。
ハノイ駅での乗車の流れ

ハノイ駅の正面入口は、Le Duan通り側にある。ニンビン行きの列車に乗る場合は、ここから駅構内に入る。
駅に入ると、すぐ近くにTicket officeがある。当日券を買う場合は、まずここでチケットを購入する。すでにオンライン予約をしている場合は、チケット情報を駅員に見せれば案内してもらえる。
ホームに入る前にチケット確認がある。自動改札ではなく、係員がチケットを確認する人力の改札である。ホーム番号は、改札付近の電光掲示板で確認できた。今回乗車したSE5は8時55分発で、ホーム表示も出ていた。
改札を通ったあとは、自分の車両番号と座席番号を確認して列車へ向かう。ホームにはスタッフが多く、チケットを見せれば車両の位置を教えてもらえる。

ベトナムの国鉄駅らしく、構内はどこかローカルな雰囲気がある。一方で、ニンビンへ向かう朝便は外国人観光客が多く、それなりに賑わうプラットホームだ。
SE5の車内|2時間強ならソフトシートで十分
今回利用したのは、SE5のソフトシート車両。

座席はリクライニング可能で、足元にも大きな窮屈さは感じなかった。座席横にはコンセントがあり、スマホの充電もできる。バスと違い、車内を少し歩けるのも列車移動の利点だ。

車内はエアコン付き。冷房は効いているが、羽織りものが必要というほどではなかった。
荷物は座席上の荷棚に置ける。バックパックや小型スーツケースを持つ乗客が多い。チケットには荷物20kgまでと記載があったが、乗車時に計量はなかった。
車内販売のほか、トイレと洗面台もある。ただし設備は古め。新幹線のような快適さを期待するより、長距離列車の途中区間に2時間だけ乗るくらいの感覚で見ておきたい。


寝台車両もあるが、ハノイ〜ニンビンは約2時間強。基本ソフトシートで十分だろう。

ハノイ市内は低速、郊外に出ると速度が上がる
ハノイ駅を出発してすぐは、列車の速度はかなり遅い。市街地を抜けるまでは、車内の速度表示で25km/h前後であった。時折通る踏切では現在も人による手動管理が多く、鉄道の運行が人で管理されていることを感じられる。
しばらく走ると住宅地や踏切の多いエリアを抜け、郊外に入る。そこからは速度が上がり、70km/h前後で日本の普通電車と同じくらいのペースになる。

ただし、ハノイからニンビンへ列車が一直線に南下するわけではない。途中でナムディンを経由するため、道路で向かうよりも回り込むルートになる。
そのぶん、車窓の変化は面白い。ハノイ駅を出てしばらくは、線路沿いの住宅地や踏切、人の多い市街地をゆっくり抜けていく。郊外に出ると建物の密度が下がり、田園風景や地方都市の駅が見えてくる。
車やリムジンバスなら高速道路を走るだけで終わるが、鉄道ではハノイ中心部から地方へ移っていく過程がそのまま見える。最短移動ではないものの、ベトナム鉄道に乗ってニンビンへ向かう旅としては、この車窓の変化が大きな魅力だ。
ニンビン駅に到着|観光地へはGrabかGreen SMで移動
SE5は定刻どおり、11時過ぎにニンビン駅へ到着。


ハノイ発の朝便は外国人観光客の利用も多く、ニンビン駅では大きな荷物を持った欧米人旅行者が多く降りる。駅自体はローカル感が強く、ハノイ駅のような賑わいはない。

ニンビン駅の外に出ると、タクシーやバイクタクシーの運転手から声をかけられる。周辺にはホテル、レストラン、レンタルバイク、両替、荷物預かりがある。

旅行者向けの店はあるが、全体としては落ち着いたローカル駅前という雰囲気だ。
タムコック、チャンアン、Thung Nhamはいずれも駅から距離がある。料金交渉を避けるなら、GrabやGreen SM(旧Xanh SM)を呼ぶ方が早い。
今回の確認では、ニンビン駅からタムコック方面までGrabバイクで約3.5万VND、Grabカーで約10万VND。料金は時間帯や需給で変わるが、アプリ上で金額が見えるため安心感だ。実際、駅前で声をかけてきた車両の提示額より、Grabの方が安かった。

ニンビン駅からタムコック、チャンアン、Thung Nham方面への詳しい移動や現地の様子は、別記事で紹介する。
帰りは鉄道よりリムジンバスが便利
ハノイからニンビンへ鉄道で向かうと、帰りも鉄道で戻れるのか気になるところだ。
結論から言うと、日帰り旅行なら帰りはリムジンバスの方が効率的だ。ニンビン発ハノイ行きには夕方16時48分発の列車があるが、この1本に合わせて観光を切り上げる必要がある。
チャンアンやタムコックを回ったあと、再びニンビン駅まで戻り、発車時刻に間に合わせる。日帰りでは、この駅戻りで観光時間がかなり削られる。
さらに、ニンビン発ハノイ行きは長距離列車の途中乗車になる。ハノイ発は始発なので時間を読みやすいが、ニンビン発は南部方面から走ってきた列車に乗るため、到着時点で遅れていることがある。
列車で戻ると、到着地は再びハノイ駅になる。旧市街やホテル方面へは、そこからさらにGrabやタクシーで移動する。
一方、タムコック周辺からハノイ行きのリムジンバスに乗れば、観光地側からそのまま戻れる。鉄道は行きで味わい、帰りはリムジンバスにする方が、ニンビン日帰り旅行の動きとしては無理がない。
まとめ|ハノイからニンビンへ鉄道で行くなら事前予約が安心
ハノイからニンビンへの鉄道移動は、最短・最楽ではない。効率重視なら、ツアーやリムジンバスの方が合う人も多いだろう。
それでも、ハノイ駅から列車に乗り、市街地を抜け、車窓を眺めながらニンビンへ向かう流れは鉄道ならではである。移動そのものを楽しみたい人には、鉄道を選ぶ価値がある。
日帰りで使うなら、事前予約と早めの駅到着は必須。ニンビン駅到着後は、GrabやGreen SMでタムコック、チャンアン方面へ向かう流れになる。


