バンコクで「どの駅に泊まるべきか」「どの駅が便利か」で迷ったら、まずはこの基準で選べばいい。目的別に見ると、選ぶべき駅は絞られる。
- 初めてのバンコク旅行 → サイアム
- 移動効率を最優先 → アソーク
- スクンビット以外の「都心拠点」 → サラデーン(シーロム)
- 長距離列車利用 → バンスー
- 旧市街観光 → フアランポーン
バンコクは広いが、旅行者が実際に使う駅は限られている。本記事ではBTS・MRTの違いから主要駅の役割までを整理する。
バンコクで泊まるならどの駅がいい?
宿泊地は観光地ではなく「動線」で決めると合理的だ。
1日の移動パターンを想定すると、選ぶべき駅は自然に絞られる。
BTS一本で完結させたい人
→ サイアム/チットロム/アソーク/プロンポン
理由:
- サイアム=人が集まる中心
- アソーク=都市の交差点
- プロンポン=日本人街
スクンビット線は東西の主動脈。
サイアムを中心に商業エリアが連続しており、BTSだけで主要エリアを横断できる。
また、プロンポンエリアには日系スーパー、日本食、サービスアパートメントが集中。
👉 初心者はここ。
旧市街・チャイナタウンに行く予定がある人
→ フアランポーン
ワット・ポー、王宮、ヤワラート方面を中心に動くなら南側が合理的。スクンビットから毎回MRTで南へ降りる動線は、乗り換えと移動時間が積み重なる。昔のバンコクの雰囲気を味わいたい人にも合う。
1日で東西南北を動く人(移動重視)
→ アソーク or サラデーン(シーロム)
例えばこんな日程。
午前:チャトゥチャック市場(北/BTSまたはMRT)
午後:サイアムで買い物(BTS)
夜:ヤワラートで食事(MRT)
このようにBTSとMRTを両方使う予定があるなら、交差点に泊まる方が合理的。
アソークはスクンビット軸の中心。サラデーンは都心南でBTSとMRTを横断できる。
“移動が多い旅”ならこの2駅。
東側に長めに滞在する人
→ オンヌット
中心部からは離れるが、BTSで一直線。
ホテル価格帯が下がり、滞在コストを抑えられる。日中は中心へ出て、夜は東へ戻る動線になる。
空港アクセスを最優先する人
→ パヤタイ/アソーク周辺
ARL直結を重視するならパヤタイ。
MRT経由で空港に向かうならアソークも近い。
バンコクの鉄道はどうつながっているか(BTS・MRT)
バンコクの鉄道は路線図で見ると複雑に見えるが、旅行者が実際に使う軸は限られている。理解すべきなのは「どの線が都市の骨格になっているか」だ。
実際に使うのは“横移動”が中心

観光や買い物の多くは、BTSスクンビット線沿いに集中している。
例:
- サイアム(大型モール)
- アソーク(ターミナル21)
- プロンポン(エンポリアム)
- チットロム(セントラルワールド)
このため、ホテルをこの線上に取ると、日中の移動が単純化する。短期滞在であればBTSだけで行動が完結することも多い。“横方向の移動”が基本になるのがバンコクの特徴だ。
MRTを使う具体的な場面
MRTを使う場面は限られているが、重要。
- ヤワラートへ夜に行く
- 王宮方面へ向かう
- バンスーから列車に乗る
- チャトゥチャックへ行く(BTSでも可)
つまり、南北を跨ぐ日があるかどうかが判断材料。
もし滞在中に1回しか使わないなら、BTS沿線に泊まりMRTはその都度使えばよい。
逆に、旧市街方面へ複数回行くならMRT沿いに滞在する方が合理的。
結節点に泊まると何が変わるか
アソークやサラデーンのような結節点に泊まると、BTSとMRTの両方をその場で選べる。
例えば、
午前:チャトゥチャック(北)
午後:サイアム(西)
夜:ヤワラート(南)
このように移動方向が変わる日でも、最短ルートをその都度選択できる。宿泊地が片側に寄っていると、一度中心へ戻る“折り返し動線”が増えがちだ。結節点にいれば、その無駄が減る。
バンコクの主要駅の位置関係(マップ)
バンコクの路線図は複雑に見えるが、実際は「軸」がある。
サイアムを中心に東西へ伸びるBTSスクンビット線、南北を貫くMRT。この2本を基準に見ると位置関係がわかりやすい。
サイアム=BTS2路線が交差する最大商業ゾーン
アソーク=BTS×MRT接続の実質的な交通ハブ
サラデーン=BTS×MRT接続+シーロム・ビジネス街の玄関口
フアランポーン=旧バンコク中央駅・長距離鉄道の歴史拠点
バンスー=現行の国家鉄道ターミナル(クルンテープ・アピワット)
オンヌット=東端寄り住宅エリア
乗り換えの現実と所要感覚

BTSとMRTは接続している駅があるが、改札は別。乗り換える場合は一度改札を出る。
現BTSとMRTは接続駅があるが、改札は別。乗り換えるたびに一度改札を出て、切符を買い直す。
つまり、
・改札を出る
・新しく購入する
・再び改札を通る
という工程が毎回加わる。
路線図では交差して見えるが、実際は独立した路線同士だ。だから、乗り換えは“その都度やり直し”になる。
空港アクセスは別軸で考える
スワンナプーム空港へはエアポート・レールリンク(ARL)が走る。パヤタイとマッカサンが接続点となる。
空港動線はBTS・MRTとは少し役割が異なるため、宿泊地を決める際は「空港との距離」も一つの判断軸になる。
主要駅の役割を整理する
同じ路線上でも、駅ごとに役割は違う。
基準になる駅もあれば、動線を切り替える結節点もある。
その違いを意識すると、バンコクの地理は一気にわかりやすくなる。
サイアム:人が集まる中心
BTSが交差し、商業施設が集中する駅。
人の流れが最も可視化される場所であり、バンコクの“中心”を体感しやすい。
都市の距離感は、ここを基準にすると整理しやすい。
→ サイアム駅はバンコクの渋谷だった|人流から見たBTS中心駅の正体
アソーク:市内移動の交差点
BTS(アソーク)とMRT(スクンビット)が接続する結節点。
横(スクンビット線)と縦(MRTブルーライン)を切り替えられる。
MRT経由でマッカサンへ出ればARLにも接続できるため、空港動線も組み込みやすい。
→ アソーク駅(BTS)・スクンビット駅(MRT)ガイド|市内移動と空港アクセスの起点
サラデーン(シーロム):昼と夜で顔が変わる結節点
BTSとMRTが近接する駅。
オフィス街と歓楽街が交差し、時間帯で人の流れが変わる。
→ サラデーン駅はなぜ“シーロムの昼と夜が分かれる駅”なのか|人の流れで見るBTSの役割
フアランポーン:旧ターミナルの現在地
かつての長距離拠点。現在は役割が縮小し、旧市街・チャイナタウン方面の最寄駅として機能する。
→ フアランポーン駅は今どうなっている?中心でなくなった理由と現在地
バンスー(クルンテープ・アピワット中央駅):現在の鉄道ターミナル

長距離列車の拠点。
市内観光の中心ではないが、都市間移動の起点である。フアランポーンが歴史的中心だとすれば、バンスーは機能面での現行の中心だ。
バンスー駅(クルンテープ・アピワット中央駅)とは何か|フアランポーンとの違いから見る“新しい中心”
パヤタイ:空港動線を単純化する駅
ARL(エアポート・レールリンク)とBTSの接続駅。
スワンナプーム空港から鉄道で市内へ入る場合、最も分かりやすい乗り換え地点。
到着後は、ARL → パヤタイ → BTS
帰国日も同じ動線で完結する。
スワンナプーム空港からの具体的な移動手順は、
▶︎ スワンナプーム空港から市内へのアクセスガイドで詳しく解説している。
プロンポン/チットロム/オンヌット:主軸上の位置差
同じスクンビット線上でも、中心からの距離で性格は変わる。サイアムに近いほど商業色が強く、東へ行くほど住宅・滞在色が強まる。
・プロンポン:日本人街、生活利便性
・チットロム:中心寄りで落ち着きもある
・オンヌット:価格重視の滞在拠点
詳しい使い分けは「泊まるなら」で整理した通り。
バンコクの主要駅周辺の治安はどうか

結論から言えば、主要駅そのものは概ね安全。
ただし、駅を出た後の“数分間の動線”で体感は変わる。
駅前は明るいが、一本入ると変わる
例えばアソーク。BTS直下のスクンビット通りは、車通りが多く、屋台やコンビニが並び、深夜でも人が歩いている。
一方で、ソイ(脇道)に入ると、照明が少なく、歩行者が急に減り、バイクだけが通るという通りそれなりにある。駅の安全と、宿泊ホテルまでの道の安全は別である。
サイアムは「常に人がいる」
サイアム周辺は商業施設が密集しているため、夜22時前後までは人通りが多く、観光客も多い。路上も明るく、“静まり返る”時間帯が少ない。人流が途切れないこと自体が抑止力になっている。
スクンビット東側(プロンポン〜オンヌット)
スクンビット線東側は、中心部より落ち着いた住宅エリアが増える。
駅前は明るく問題は少ないが、ソイの奥に入ると照明が弱い通りもある。
滞在拠点として選ぶ場合は、駅からの徒歩動線を確認しておきたい。
サラデーンは昼と夜で顔が変わる
昼はオフィス街でビジネスパーソンが多い。夜は飲食店やバーに向かう人の流れが増える。ただし、ルンピニー公園側へ抜ける道は夜になると人通りが減る。同じ駅でも、方向で印象が変わる。
パッポンなど歓楽街周辺では客引きによるトラブルが多いので注意が必要だ。
フアランポーン周辺は“観光とローカルの混在”
駅舎前は観光客もいるが、少し離れるとローカル色が強くなる。中華街は遅くまで賑わうが周辺の夜遅くは明らかに人通りが減る。大通り沿いのホテルを選ぶ方が安心。
バンスーは「静かすぎる」
再開発エリアで、駅は大きく新しい。しかし夜は周囲が静まりかえる。
観光拠点というよりは出発拠点。徒歩圏に賑わいはない。
治安は“駅名”より“帰り道”で決まる。
例えば、BTS終電近くに帰る場合や、タクシーやGrabを待つ場面。大通り沿いかどうかで安心感は大きく変わる。
宿泊地を選ぶ際は、
- 最寄駅から徒歩何分か
- その道は幹線道路か
- 夜でも人通りがあるか
駅名そのものよりも、この動線の方が現実的な判断材料になる。
よくある質問(バンコクの駅選び)
Q. バンコクはどこに泊まるのが便利?おすすめの駅は?
BTSスクンビット線沿いが最も動きやすい。
迷ったらアソーク/サイアム/プロンポン周辺。観光・食事・買い物がBTS一本で完結しやすい。
Q. バンコクの駅で治安が安定しているのはどこ
主要駅周辺は概ね問題ない。
ただし駅名よりも「大通り沿い・駅徒歩5分以内」を優先。
サイアム/アソーク/サラデーン周辺は夜でも人通りが残っている。
Q. BTSとMRTの乗り換えは簡単?
接続駅はあるが改札は別。
現金利用ならBTSはカード型チケット、MRTはトークンを都度購入。
完全な一体運用ではない。
Q5. BTSとMRTはどちらが便利?
短期旅行ならBTSの利用頻度が高い。
横移動の主軸。ヤワラート(チャイナタウン)や旧市街方面へ行く場合はMRTを使う。
Q. スワンナプーム空港(BKK)利用ならどの駅に泊まるべき?
ARL(エアポートリンク)があるため、鉄道で市内へ入るならパヤタイ/アソーク周辺が分かりやすい。空港との往復を鉄道で完結させたい人向き。
Q. ドンムアン空港(DMK)利用ならどの駅が便利?
ダークレッドラインが直結しているが、市内中心部へはバンスーで乗り換えが必要。荷物が多い場合や夜到着なら、タクシーやGrabでスクンビット線沿いへ直行の方が合理的。
Q. バンコクから地方都市へ列車で行く場合は?
長距離列車の拠点は バンスー(クルンテープ・アピワット中央駅)。
宿泊はMRTでアクセスしやすい駅を選べばよい。
Q. バンコクの鉄道路線図はどこで確認できる?
BTS・MRT・ARLをまとめて把握するなら、本記事上部の主要駅マップが全体像をつかみやすい。主要駅マップはこちら
公式の路線図は各社サイトで確認できるが、旅行者目線では「どの駅が拠点になるか」を見る方が実用的だ。
まとめ|バンコクはどこに泊まる?駅選びは「動線」で決める
バンコクの中心はどこか、と聞かれても一つには定まらない。
商業の中心はサイアム。
市内移動の結節点はアソーク。
長距離鉄道の拠点はバンスー。
役割が分かれているため、「唯一の中心駅」は存在しない。
だから、バンコクで泊まる駅を選ぶときは、“中心”を探すよりも、自分が使う動線を基準にした方が合理的だ。
目的別に整理するとこうなる
- 観光・買い物をBTS一本で回りたい
→ サイアム/アソーク/プロンポン - 空港アクセス(スワンナプーム)を鉄道で完結させたい
→ パヤタイ - 旧市街・ヤワラート方面を軸に動く
→ MRTブルーライン沿線 - 地方都市へ長距離列車で移動する
→ バンスー(クルンテープ・アピワット中央駅)
駅名の知名度よりも、「どこへ行く予定か」で決める方が動きやすい。
迷った場合は、本記事上部の主要駅マップで位置関係を確認してほしい。
個別駅の記事では、それぞれの役割や使いどころを具体的に解説している。
次に読む|目的別・主要駅ガイド
人が集まる「中心」を知りたいなら
→ サイアム駅はバンコクの渋谷だった|人流から見たBTS中心駅の正体
BTSが交差し、商業施設が密集する実質的な人流の中心。
市内移動と空港動線を一つに整理したいなら
→ アソーク駅(BTS)・スクンビット駅(MRT)ガイド|市内移動と空港アクセスの起点
横(BTS)と縦(MRT)を切り替える結節点。動線重視ならここ。
昼と夜で街の顔が変わる駅を知りたいなら
→ サラデーン駅はなぜ“シーロムの昼と夜が分かれる駅”なのか|人の流れで見るBTSの役割
オフィス街と歓楽街が交差する都心南の拠点。
旧市街やチャイナタウンを軸にするなら
→ フアランポーン駅は今どうなっている?中心でなくなった理由と現在地
歴史的ターミナルの現在地と、都市の重心の変化。
長距離列車を利用する予定があるなら
→ バンスー駅(クルンテープ・アピワット中央駅)とは何か|フアランポーンとの違いから見る“新しい中心”
現在のタイ国鉄ターミナル。地方都市へ向かう起点。

