【NAIA空港】ターミナル3の隠れ食事スポット「Food Hall」で日本のラーメン「凪」を味わう

豚骨ラーメン レストラン・カフェ
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マニラの玄関口として多くの旅行者に利用されているニノイ・アキノ国際空港(NAIA)。中でもターミナル3は国内線・国際線ともに便数が多く、空港内での飲食需要も非常に高い。実際、ターミナル3にはジョリビーやマクドナルドをはじめとするファストフード、カフェ、レストランが豊富に並んでおり、フィリピンの空港としては充実したグルメ環境といえる。

しかし、そんな中でも多くの利用者に見落とされがちな、穴場的なフードエリアが存在する。それが、ターミナル3の4階奥にひっそりと構える「Food Hall」。

Food Hallへのアクセスは、到着・出発どちらのフロアからも簡単で、エスカレーターまたはエレベーターで4階まで上がり、向かって左手方向へ進むだけ。ただし、この「左奥」というのが曲者で、ジョリビーやパンケーキハウスがあるレストラン街とは逆方向にあたるため、普通に飛行機に乗るだけの客は気づかずにスルーしてしまう。

加えて、現在この付近一帯は大規模な改装工事中であり、一部通路が閉鎖されていたり、店舗の外観が薄い壁で覆われていたりする。そのため、視覚的にも「営業中」の印象が薄く、Food hallに入るまでは人通りも少ない。店によっては空いており、落ち着いて食事をしたい人にとっては、むしろ穴場の空間といえる。

このFood Hall内に、今回訪れたのが日本発のラーメンチェーン「凪(Nagi)」である。日本では新宿などに店舗を構える有名店で、海外にも積極的に展開している。

店舗外観は、赤を基調とした和風のデザインで、いかにも「日本のラーメン屋」といった雰囲気がある。入り口には日本語の案内もあり、清潔感も問題なし。初めての人でも安心して入店できる。訪れたのは平日の昼過ぎであったが、店内はほぼ満席。出発前に利用する際は、余裕を持って行動するのが望ましい。客層の大半はフィリピン人で、他のショッピングモール同様流行っている。店員の接客はフィリピン流で、まあまあ雑に扱われるが気にしない。

今回注文したのは、定番の豚骨ラーメン「Butao King」で、価格は475ペソ。見た目は濃厚な豚骨スープにチャーシュー、きくらげ、ねぎがトッピングされており、日本国内のラーメンと変わらないクオリティ。しいて言うならチャーシューの感じはメニューの写真とは違う。濃厚さ、麵の湯で加減、トッピングは事前に渡される紙に書いて渡すスタイル。日本でもあるが海外でこそ真価を発揮する注文方法だと思う。

今回はノーマルで注文したが、豚骨のコクがしっかり感じられ、スープの旨味も十分。麺の茹で加減も適切だった。注意点として、会計時にはサービスチャージおよび税金が別途加算され、実際の支払額は475ペソを上回った。通常より高いのは否めないが空港価格はこんなものだろう。予算には少し余裕を持たせておくとよい。

Food Hallには「凪」以外にも、おしゃれなカフェレストラン「Mary Grace」、定番ファストフードのKFC、中華料理店、ステーキハウスなど、ジャンル豊富な店舗が並んでいる。多くは空港価格ではあるが、出国前の腹ごしらえとしては十分な選択肢が揃っている。

また、付近のエリアは現在改装エリアになっている所が多く、全体の印象としては「発展途上」といった雰囲気。今後リニューアルが完了した暁には、さらに魅力的な空間に生まれ変わることに期待。

ターミナル3の飲食店といえば目立つ場所にあるジョリビーなどが定番ではあるが、更なる選択肢を提供していて本格的な食事を楽しみたいのであれば、Food Hallまで足を延ばす価値は十分にある。ラーメン店で、母国の味を堪能できるのは、長旅の疲れを癒すひとときにもなるだろう。

現在はややアクセスが悪く、行きにくいエリアだが、それゆえ大混雑する空港にしては静けさと空間の余裕が魅力である。改装後のFood Hallを含むターミナル3の4階がどのように進化するのか、今後も注目していきたい。

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