成田空港第1ターミナルは、南ウイングと北ウイングに分かれており、出発時はこのどちらかを使うことになる。国際線の主要航空会社が集まるターミナルである。
自分の航空会社がどちらにあるかだけ確認しておけば、チェックインから出国まで同じエリアで完結する。
ANA・ユナイテッド・シンガポール航空などは南ウイング、ZIPAIR・デルタ・大韓航空などは北ウイングに配置されている。
館内にはレストランや土産店が集まり、出発前の食事や買い物はこの中で完結する。展望デッキ(四季彩ガーデン)も再整備されており、屋外に出て過ごすこともできる。ここでは実際に歩いた様子をもとに、第1ターミナルの構造と使い方を整理する。
南ウイングと北ウイングの違い|どちらを使うか

違いはシンプルで、航空会社ごとに南北どちらかにまとまっている点にある。
南ウイングと北ウイングは、航空会社ごとに分かれている。ANAなどは南、ZIPAIRなどは北に配置されている。
第1ターミナルでは、チェックインから出国まで同じウイング内で完結する構造になっている。
※航空会社ごとの配置は下の一覧で確認できる。
成田空港・第1ターミナルの南ウイング|利用航空会社とカウンター配置
南ウイングはANAを中心としたスターアライアンス系航空会社が集まるエリアで、チェックインカウンターはA〜Kに配置されている。
なお、「Z」カウンターはANAの上級会員やファーストクラス向けの専用エリアで、一般利用者は利用しない。
成田空港・第1ターミナルの北ウイング|利用航空会社とカウンター配置
北ウイングはスカイチーム系やZIPAIRなどが集まるエリアで、チェックインカウンターはA〜Gに配置されている。
南ウイングに比べて航空会社の種類が多く、さまざまな国の航空会社が混在しているのが特徴。
国内線は1階でANAとPeachが発着しており、国際線とはフロアが分かれている。
航空会社一覧【2026年最新】
第1ターミナルはウイングごとに航空会社がまとまっている。
南ウイング(スターアライアンス中心)

- ANA(All Nippon Airways)(国際線)
→本国内・アジア・欧米を結ぶ日本の主要航空会社。 - シンガポール航空(Singapore Airlines)
→東南アジア方面の上質なサービスで知られる。東南アジア~欧州方面の乗り継ぎに強い。 - タイ国際航空(Thai Airways)
→バンコク経由で東南アジアへ乗り継ぎできる。 - エアチャイナ(Air China)
→北京経由でアジア・欧州へ接続可能。価格重視の旅行者にも利用される。 - ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)
→フランクフルト直行便が強みで、欧州方面の主要キャリア。 - エチオピア航空(Ethiopian Airlines)
→アフリカ方面へ最短ルートの一つ。
※ 上記以外にもスターアライアンス加盟社が運航している。
北ウイング(スカイチーム系・ZIPAIR・その他各社)

- ZIPAIR(ZIPAIR Tokyo)
→成田発着の中距離LCC。バンコク・ソウル・ロサンゼルスなど実用的な路線が多い。 - 大韓航空(Korean Air)
→ソウル経由で欧州・アジアへ向かう際に利用できる。 - デルタ航空(Delta Air Lines)
→アメリカ本土便を運航し、北米方面では存在感が強い。 - KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)
→アムステルダム直行が強み。ヨーロッパ乗継にも便利。 - エールフランス航空(Air France)
→パリ直行便を運航。欧州出張者・旅行者の利用が多い。 - ベトナム航空(Vietnam Airlines)
→ホーチミン・ハノイ直行が安定しており、東南アジア方面の主要キャリア。 - ピーチ・アビエーション(Peach) ※国際線の一部(台北)
→北ウイングから一部国際線を運航している。
※ その他のスカイチーム系航空会社・共同運航便などを含む。
最新の発着ターミナル情報は、成田空港公式サイトの航空会社別案内で確認できる。
国内線(南ウイング 1F)

- ANA(国内線)
- Peach(ピーチ・アビエーション)
→LCCの国内線。南ウイング1F発着で、T2/T3とは動線が異なる。那覇・新千歳などへの旅行者に利用されている。
補足:ターミナル別の航空会社配置

- 第1ターミナル:ANA、ZIPAIR、スターアライアンス、スカイチーム各社
- 第2ターミナル:JALを中心にワンワールド系
- 第3ターミナル:LCC(ジェットスター、春秋、チェジュなど)
ターミナルが異なると鉄道駅も異なり(T1=成田空港駅、T2/3=空港第2ビル駅)、移動距離も長いため、事前のターミナル確認が重要。バス移動についてはターミナル間シャトルバス案内で確認できる。
フロア構造(B1〜5F)|何階に何があるか
第1ターミナルはB1F(鉄道)→1F(到着・国内線)→4F(国際線出発)→5F(飲食・ショップ)という分かりやすい構造。

B1F:鉄道(JR・京成)|空港アクセス
地下1階には JR線・京成線の成田空港駅(Terminal 1)がある。
ホームから改札階へ上がり、通路を通って1階へ向かうと到着ロビーに出る。
同じ成田空港でも空港第2ビル駅(T2/T3)とは別駅であり、第1ターミナル利用者は必ず成田空港駅(T1)を使う。


1F:到着ロビー・国内線チェックイン・バス/タクシー|到着後と出発の起点
国際線の到着ロビーと、ANA・Peach の国内線チェックインが同じフロアにある。
バスの乗車券購入・SIMカウンター・タクシー乗り場も集まり、到着時の導線がもっとも整理されている階だ。
鉄道で到着した場合もまずはこの階に上がってくる。国内線利用の場合は1階、国際線利用の場合は4階へ。

2F:駐車場連絡フロア|送迎・連絡通路
2階は建物の外にある駐車場とつながるフロアである。自家用車や送迎で利用する場合に通る階で、到着ロビーや出発階との移動に使う。
4F:国際線チェックインカウンター|出発手続き
国際線の出発階。
南ウイングと北ウイングに航空会社が分かれており、チェックインカウンターと保安検査場がある。
南と北のウイングの中間にはAIRPORT MALL(レストランやカフェ、ショップ)もあり、チェックイン後の待ち時間を4階や5階で過ごすことができる。

5F:レストラン・ショップ|食事・買い物エリア
5階はレストランとショップが集まるフロア。
和食・洋食・多国籍料理のレストランに加え、空港限定土産やコンビニも入り、フライト前後の食事や最後の買い物に便利なエリアとなっている。
展望デッキ(四季彩ガーデン)の入口も5階にあり、リニューアルにより屋外で過ごせるスペースが整備されている。

飲食・カフェ(4F・5F)
第1ターミナルの飲食店は4階と5階のAIRPORT MALLに集まっている。
どちらも食事の選択肢は多いが、フロアごとに雰囲気と利用しやすさに違いがある。
多くのレストランは20~21時頃に閉店となるので遅い時間に行く際は注意したい。
4階:出発フロアで利用しやすい。カフェ多め
4階は国際線チェックインと同じフロアで、移動しながらそのまま寄れる利便性が最大の強み。

スターバックスやDEAN & DELUCA CAFÉなどのカフェ、和食・アジア料理、軽食系の売店が並び、短時間で利用しやすい店が多い。
利用者が集中するため混雑しやすいが、搭乗前に一息つきたい、軽く食べたいというニーズとは相性が良い。


5階:観光色が強く、落ち着ける
5階のAIRPORT MALLは、T1の飲食の中心フロアで、展望デッキへ直結する空港らしさが最も強い場所。
ラーメン・寿司・和定食、ファミリー向けレストラン、多国籍料理などジャンルの幅が広く、座席もゆったりした店が多い。
4階よりも人の流れが分散するため、混雑を避けたい、落ち着いて食事したいなら5階の方が向いている。
観光客が写真を撮りに来る展望デッキ文化があるため、空港を楽しみたい人にも向いているフロアである。
ショップ・お土産
成田空港第1ターミナルは、国際線利用者が多いこともありキャラクターショップとガチャが非常に充実したターミナルである。とくに4階には、空港とは思えないほどの専門店が集まり、出発前の短い時間でも日本のお土産文化に触れられる。
ポケモンストア(4F)
成田T1を象徴する店舗で、外国人客を中心に賑わっている。
ぬいぐるみや文房具、菓子類などジャンルが幅広く、成田で何か日本的なものを買いたいという旅行者に刺さる店。

アニメ・ご当地キャラショップ(4F)
クレヨンしんちゃん、チーバくんなど、多彩なキャラクター専門店が並ぶ。
他では売っている場所が限られるグッズも多く、お土産選びにも最適である。メインターゲットは訪日外国人であるが、キャラ好きの日本人にとっても楽しいエリアである。


伊藤園ショップで一息|空港ならではの日本土産 (4F)

伊藤園が運営する日本茶・お菓子の店舗では、外国人に人気の抹茶が味わえる。茶葉の販売だけでなく、日本文化を体験できるスポットである。
外国人向けの定番土産であるキットカットが最前面に出ているのも印象的だ。

生活雑貨・衣料品(ユニクロ、ヤマダ電機、ABC MARTほか)

旅行用品の買い足しはもちろん、外国人観光客向けの日本ブランド買いニーズにも応えている。
ユニクロやヤマダ電機のような生活系店舗が複数入っている空港は珍しく、
旅前の準備だけでなく、ショッピング目的で立ち寄る空港としての性格を強めている。
任天堂キャラクター展示(到着ロビー/1F)
到着ロビーの一角には、マリオをはじめとする任天堂キャラクターの展示コーナーが設けられている。
物販を行う店舗ではなく、日本を代表するゲーム文化を訪日客に向けて発信するウェルカムスポット として機能している。

マリオやキノピオの等身大パネル、フォトスポット、ゲーム体験コーナーが設置され、
到着直後の旅行者が思わず足を止めるエリアである。
この展示は、家族連れだけでなく 訪日外国人の需要が極めて高い。
日本=任天堂キャラというイメージを持つ旅行者は多く、
成田空港に降り立った瞬間から日本らしさを感じられる空間となっている。

ガチャガチャ(カプセルトイ)コーナー (5Fなど)
第一ターミナル内には、なんと数十台のカプセルトイマシン(ガチャガチャ)が点在している。ポケモンショップ等、場所によってテーマが異なり、最新アニメグッズから昭和レトロ系まで幅広いラインナップ。
特に外国人旅行者にとっては、日本文化を感じられる要素の一つとして人気が高い。


ITOKIワークスペース
4階・出発フロアの南ウイングには、国内オフィス家具メーカー・ITOKI製のシートやデスクを備えた休憩スペースが設置されている。一般的な空港ベンチとは異なり、座り心地や姿勢の安定感を重視した造りで、短時間の休憩から軽い作業まで幅広く使える。
チェアは姿勢が整いやすく、デスクにも奥行きがあるため、スマホの充電や旅程の整理、簡単なPC操作に向いている。ワークスペースのような設えではあるが、実際の利用は質の高い休憩席という位置づけが近い。
利用者が多く、時間帯によっては混み合う。半個室タイプのブースは特に人気だが席数は少なく、空いていればラッキーという印象。一方、オープン席は回転が早く、移動の合間に立ち寄りやすい。
多くの席に電源が用意されており、休憩と充電を同時に済ませたい人には重宝する。成田空港第1ターミナルの中でも、使い勝手の良さが際立つ休憩スポットだ。



手荷物サービス(ロッカー・預かり・ラッピング)
第1ターミナルでは、ロッカー・手荷物預かり・ラッピングなどのサービスが充実しており、長時間の乗り継ぎや買い物の前後でも身軽に動ける。
コインロッカー:4階(出発)・1階(到着)・地下1階に多数
ターミナル内にはコインロッカーが点在しており、出発前の買い物や展望デッキ待ちなどで手荷物を一時的に預けたいときに便利である。サイズは小型〜大型まで揃っており、スーツケースも収納できる。
- 4階(出発):最も台数が多く、チェックイン前に利用しやすい
- 1階(到着):到着後すぐに使える
- B1(鉄道階):電車利用者に便利
料金はサイズにより異なるが、一般的な目安は 1回400〜800円程度。

手荷物預かり(1階)
大きくてロッカーに入らない荷物や、長時間預けたい場合は1階到着の荷物配送・手荷物預かりカウンターが便利。
- 料金の目安:小型 500円/日〜、大型は700〜1,000円前後
- スーツケース・スポーツ用品など幅広く対応
ロッカーでは不安な高価品や壊れやすい荷物にも向く。


バゲッジラッピング(4階・出発フロア)
4階出発フロアには、スーツケースをフィルムで巻きつけて保護するラッピングサービスがある。
国際線利用者の需要が高く、破損防止・盗難防止・汚れ対策として利用できる。
- 料金目安:
- 標準サイズ:1,500円
- 大型:2,000円
荷物を預ける前にサッと利用できる動線上にあり便利である。

案内所・Wi-Fi
第1ターミナルの1階到着ロビーには大きな観光案内所があり、日本語のほか英語・中国語・韓国語に対応している。交通手段の相談や観光情報の入手ができ、初めて成田空港を利用する旅行者でも迷いにくい。周辺エリア(成田市・千葉県)のパンフレットも豊富で、近場の観光計画にも役立つ。
もちろん観光案内だけでなく空港内にはフライト情報や市内アクセスインフォメーションもある。

空港内では無料Wi-Fi(NRT_Airport_Free_WiFi)を利用でき、パスワードなしで接続できる。速度は場所により差があるが、SNS投稿や地図アプリ程度であれば問題ない。SIMカードを持たない国内旅行者でもオンライン環境を確保しやすい。
展望デッキ(四季彩ガーデン)は再開|リニューアル後の変化と見どころ
第1ターミナルの展望デッキ(屋上庭園「四季彩ガーデン」)は、2026年のリニューアルにより順次再開されている。
これまでのシンプルな屋外スペースから、芝生やウッドデッキを取り入れた滞在型の空間へと刷新され、飛行機を眺めながらゆっくり過ごせる場所に変わった。
2025年4月から2026年春にかけては工事のため全面閉鎖されていたが、現在はエリアごとに整備が進み、利用できる範囲が広がっている。
以前は見るだけ、のスポットだったが、リニューアル後はベンチや休憩スペースも充実し、出発前や乗り継ぎの待ち時間にも使いやすい環境になっている。
最新の開放エリアや営業状況は
→ 成田空港公式「四季彩ガーデン(屋上庭園)」案内で確認できる
他の飛行機が見えるスポット(館内・別ターミナル)
第1ターミナルの展望デッキ(四季彩ガーデン)以外にも、飛行機を眺められる場所はいくつかある。代表的なのは以下の通り。
- 4階・南ウイング側のガラスエリア
駐機場を中心に視界が開けており、地上での作業風景を見ることができる。
ただし角度の関係で滑走路は見えにくく、離着陸の迫力を期待する場合は物足りない。
屋内から気軽に眺められるスポットで、雨の日でも利用できるのがメリット。

- 第2ターミナルの展望デッキ(シャトルバス移動)
屋外でしっかり飛行機を見たい場合は、第2ターミナルの展望デッキも選択肢になる。
ターミナル間連絡バスを利用すれば移動できる。
出発前の時間つぶしや子ども連れの場合には十分楽しめるスポットだ。
まとめ:成田第1ターミナルは「滞在できる空港」
第1ターミナルは、国際線の主要ターミナルという役割だけでは説明しきれない特徴を持つ。
南北ウイングの構造が分かりやすく、動線が整理されている一方で、館内にはキャラクター専門店や雑貨、飲食店、休憩スペースが密度高く配置され、「移動のための場所」から「滞在できる場所」へと進化している。
短時間の乗り継ぎでも食事や買い物が完結し、ITOKIの休憩スペースで落ち着くこともできる。
さらに、展望デッキ(四季彩ガーデン)の再整備により、屋外で過ごせる空間も強化され、空港全体の滞在性は以前より高まっている。
成田空港を移動の拠点とだけ捉えている人ほど、第1ターミナルの滞在性の高さに驚くはず。
南北ウイングの位置関係さえ押さえておけば、あとは館内を歩くだけで食事や休憩の場所は見つかる。
出発前の1時間をどう使うか。乗り継ぎの空き時間をどう過ごすか。
第1ターミナルは、その選択肢をしっかり用意しているターミナルである。
第1ターミナル以外の情報も確認しておきたい場合は、以下の記事を参照。
→ 成田空港第2ターミナル完全ガイド
→ 成田空港第3ターミナル完全ガイド
成田空港全体の構造やターミナル間の移動方法は、以下にまとめている。
→ 成田空港総合ガイド



