発展を続けるSMクラークとクラーク空港周辺の変化
フィリピンを代表するショッピングモールといえばSMモール。
タイならセントラル、日本ならイオンのような存在で、全国に巨大モールを展開している。
その中でもクラーク国際空港から車で10分ほどの場所にあるSMクラークは、旅行者・駐在員・地元住民の生活に欠かせない商業施設。
筆者は10年以上前から訪れているが、この数年で周辺の景色は大きく変わった。空港拡張や都市再開発に合わせて、アンヘレス市全体が活気づいているのを肌で感じる。
裏手に誕生した新商業エリア「Skyline」と街並み
SMクラークの正面は昔と大きく変わらないが、裏側はまるで別の街のように進化している。
かつて広がっていた空き地は姿を消し、Skyline(スカイライン)と呼ばれる商業・複合エリアが完成した。
このスカイラインは、モール本館とSMXコンベンションセンター、ナショナルユニバーシティ、オフィスビル群を高架通路でつなぎ、歩きながら各施設を回れる造りになっている。
通り沿いには高級志向のレストランやおしゃれなカフェが並び、夜はライトアップで雰囲気も良い。
スターバックスをはじめ、仕事や読書に集中できる落ち着いたカフェもあり、通りはマカティを思わせるショッピングストリート。ワーケーションやノマドワーカーにも最適だ。


Skylineに進出したスポーツショップ「デカスロン」
新エリアには、日本やタイでも見るヨーロッパ発祥の人気スポーツ用品チェーン、DECATHLON(デカスロン)も出店している。
手頃な価格で質の高いスポーツウェアやアウトドア用品を扱っており、地元客から旅行者まで幅広く利用されている。長年SMクラークを知る人であれば、この変わりぶりには驚かされるはず。

高架道路建設で進むSMクラーク周辺のアクセス改善
SMクラークからもよく見える、すぐ東側では高架道路建設が進行中。
これが完成すれば、クラーク空港や近隣都市へのアクセスがさらに向上し、交通渋滞の緩和や移動時間の短縮が期待される。
商業施設だけでなく、都市全体の利便性が一段と高まることをだろう。

アクセス関連では、マニラへの移動記事、【体験記】クラーク・アンヘレスからマニラ空港(NAIA)へ直通!P2Pバス利用レポートと注意点 も参考になる。
日本人旅行者に便利なSMクラーク館内
内部は大規模な改装はないものの、ユニクロや日本食レストランなど、日本人旅行者にとって便利な店舗が健在。
日用品や衣類、食事まで一通りそろい、長期滞在でも困らない環境が整っている。
SMクラークでの食事については、【アンヘレス】食事に困った時の味方、SMクラークのフードコートの現状 でもまとめている。


アンヘレス・クラークの再開発がもたらすこれからの街
かつては歓楽街が中心だったアンヘレスも、近年はフィリピン政府の経済特区開発や民間投資によって姿を変えつつある。
クラーク空港の拡張、P2Pバスによるマニラ直通の運行など、観光・ビジネス両面でアクセスが改善。
特にSMクラーク周辺は、外国人滞在者や富裕層向けの施設が増え、地方都市とは思えない購買力を持つエリアに成長している。
近隣では、SMクラークの目の前にできた洒落たショッピングモール「Clark Cityfront Mall」 も注目だ。
今後も再開発が続くことで、観光スポットとしても生活拠点としても魅力的な都市へと進化していくだろうと今回訪問し改めて感じた。

まとめ──急成長するSMクラークとSkylineを現地で体感
- 裏側に新商業エリア「Skyline」誕生
- 高級レストランやカフェ、ノマド向け空間が充実
- 世界的スポーツ用品店「デカスロン」が出店
- 高架道路建設でクラーク空港や周辺都市へのアクセス改善
- アンヘレス・クラーク全体で再開発が進行中
クラーク空港を利用する際は、ぜひSMクラークとスカイラインを訪れ、急速に変わりゆく街の姿の体感をしてほしい。特にひと昔前の姿を知っている人は驚くはず。
本記事の内容・写真は2025年6月に現地取材した情報に基づいています。