フィリピン滞在中に、久しぶりに本格的な風邪をひいた。
喉が痛く、咳も出てきた原因は明らかで、エアコンを強モードにしたまま夜を明かしたこと。しかも風が顔に直撃していた。暑い国ではよくある「エアコン風邪」だろう。
筆者はこれまでタイ・ベトナムなど東南アジア各国で暮らしてきたが、フィリピンでも同じような体調トラブルに遭遇することがある。今回は実際に現地で薬を購入・使用した体験をもとに、風邪をひいた時の対処法とおすすめ薬を紹介する。
どこで薬を買うか?【Watsonsが最も安心】
フィリピンでは多くの薬が処方箋なしで購入可能。
街中のローカルストアやショッピングモールでも手軽に買えるが、観光客や滞在者におすすめなのはWatsons(ワトソンズ)。
香港発のドラッグストアで、東南アジア各国に展開。品ぞろえが安定しており、価格表示や英語表記がしっかりしているためセブンイレブンのような安心感がある。マニラやセブなどの都市部では、各地で普通に見つかる。

実際に購入した風邪薬:Tuseran Forte
風邪で喉が痛く、夜に寝つけないときに選んだのがこの薬。
「眠気の出るタイプが欲しい」と伝えたところ、Watsonsの店員が勧めてくれたのが「Tuseran Forte」だ。
- 購入価格:2錠で22ペソ(約55円)
- ばら売り対応(1錠でも購入可)
夜寝る前に飲むとしっかり休めるタイプで、就寝時の服用にちょうどよい。

フィリピンでは薬を1錠単位で買えるのが一般的。
日本と比べて薬の成分が強い場合もあり、服用前にはネットで情報を確認しておくのが安全。今回使用したTuseran Forteは副作用も少なく、個人的には「ちょうどよい眠気」でよく眠れた。
その他よく使う薬・のど飴
風邪の症状が軽いときや、喉の痛みだけが残るときには以下の市販薬もおすすめだ。
いずれもフィリピンで手軽に買える定番商品で、旅行者にもなじみやすい。
タイレノール(Tylenol)

画像は日本のものだが、やはり海外ではばら売り可能。頭痛・発熱をやわらげる代表的な解熱鎮痛薬。
眠くならないタイプなので、日中の作業時にも使いやすい。1錠あたり10ペソ前後と手頃。
日本でコロナワクチン接種後に配布されていた「カロナール」と同じ有効成分(アセトアミノフェン)なので、馴染みやすい人も多いはず。
ストレプシル(Strepsils)

喉の痛みや咳に効果的な定番のど飴。
筆者が喉をやられたときにも地元の友人が勧めてくれた。
- 8粒入りで約75ペソ
- ハニー&レモン/オレンジ/クール/エキストラストロングなど種類多数
特にハニー&レモン味がマイルドで舐めやすい。
東南アジアではコンビニや空港売店にも置いてある定番アイテムだ。
薬を選ぶときの注意点と体調が悪化したときの対応
海外の薬は日本より成分が強いことが多い。
眠気が出る薬も多いため、運転前の服用は避けよう。
成分表を確認し、同系統の薬を重複して飲まないようにするのも大切だ。
それでも症状が長引いたり、高熱や強い咳が続く場合は、早めに医療機関を受診するのが安心。
ホテルや現地の友人に相談すれば、外国人でも受診しやすいクリニックを紹介してもらえることが多い。
無理をせず、しっかり休むことが回復への近道だ。
まとめ:薬は身近にあるが、情報を知っておくのが大切
フィリピンでは薬が手軽に手に入るが、それも「強めの薬」が多い。
症状が軽いうちにWatsonsなどで買っておくと安心だ。
旅行者は日本から常備薬を持参しつつ、現地薬の特徴を理解しておくのがベスト。
暑い国では「冷えすぎたエアコン風邪」は誰にでも起こり得る。
体調を崩したら無理せず休み、信頼できる薬局を利用しよう。
体調を崩したときだけでなく、街歩き中の安全にも気をつけたい。
→ マニラの治安と安全対策を現地で検証した記事はこちら