【最新版】ノイバイ空港T1(国内線)ガイド|到着・出発・チェックイン完全案内

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本記事では、ノイバイ空港の国内線T1(ターミナル1)を、本館(A〜Dブロック)と新館Eの2つに分けて解説する。
到着後の移動(タクシー・Grab・バス)、両替・ATM・SIM、各社のチェックイン場所、出発ロビーや保安検査場までの動線を、2025年11月時点の現地取材にもとづいて整理した。
初めてノイバイ空港T1を利用する人が、迷わず動けることを目指したガイドである。
国内線利用の事前準備や、乗り継ぎで立ち寄る際の参考になれば。

ノイバイ空港T1ターミナルの外観(国内線側)。到着階前の車寄せとタクシー乗り場の様子
ノイバイ空港T1(国内線)ターミナルの外観

ノイバイ空港T1ガイド|本館(A〜D)と新館(E)の違い

ノイバイ空港T1は、本館(A〜Dブロック)と、そこから通路で接続された新館Eの2つで構成される国内線専用ターミナルである。
新館Eは、利用者増加に対応するために増築された拡張エリアで、内装やサインが比較的新しく、通路幅や天井の高さにもゆとりがある。一方、多くの便は今も本館側をメインに使用しており、両館の位置関係をつかんでおくと移動がスムーズだ。

A〜D(本館)とE館の違いと位置関係

ノイバイ空港T1出発階Eロビーにある搭乗ゲート13〜17への案内サイン。チェックインカウンターやOversized Baggageの近くに位置する。

本館(A〜D)とE館は別棟だが、屋内通路でつながっており、徒歩数分で行き来できる。
到着階(1F)・出発階(2F)の構造はほぼ共通で、違いは次の通り。

  • 本館(A〜D)
     ・国内線の中心となるメインエリア
     ・ベトナム航空(Bカウンター)とBamboo Airways(Aカウンター) が主に利用
     ・ベトジェットも本館側のカウンターを多く使用
     ・飲食・売店・サービスがまとまっており利便性が高い
     ・利用客が多く、混雑が発生しやすい時間帯もある
  • E館(新館)
     ・後から増築された拡張エリアで、全体的に新しい造り
     ・案内表示が簡潔で空間にゆとりがある
     ・ベトジェット/ベトラベル航空/Pacific Airlines(旧Jetstar)のチェックインが並ぶ
     ・本館より落ち着いている印象

ノイバイ空港T1の公式フロアマップ(公式サイト)

T1出発|航空会社ごとのチェックイン場所と動線

ノイバイ空港T1の出発階は、本館(A〜Dブロック)と、そこから通路で接続された新館Eの2つに分かれている。

※ Vietravel Airlinesについては、親会社のVietravelが航空事業からの株式売却方針を公表しており、今後配置や運航体制が変わる可能性がある(2025年11月時点)。

本館(A〜D)|Vietnam Airlines・Bamboo・Vietjetの主要エリア

本館はT1の中心となる建物であり、利用者が最も多い。航空会社の配置は以下の通り。

■ ベトナム航空(Vietnam Airlines)

ノイバイ空港T1のVietnam Airlinesチェックインカウンター。SkyPriority専用レーンが設けられており、手続きがスムーズに行える。
ベトナム航空のチェックインカウンター

Bカウンターを中心に運用。
利用者が多く、チェックインエリアも広く取られている。

ベトナム航空(Vietnam Airlines)
Vietnam Airlines 公式サイト

■ バンブー航空(Bamboo Airways)

ノイバイ空港T1出発階に設置されたBamboo Airwaysのセルフチェックイン機。複数台が並び、ピーク時でもスムーズに手続きができる。

Aカウンターを使用。
セルフチェックイン機もAカウンター付近にまとまっており、動線が分かりやすい。

■ ベトジェット(Vietjet Air)

ノイバイ空港T1にあるVietjet Airのサービスカウンター。チケット発券や変更のほか、セルフチェックイン機も設置されている。

便数が非常に多く、本館側にも複数のカウンターを展開している。
新館Eにもカウンターがあるので到着後案内板で自分のカウンターをまず確認する。

本館は飲食店・売店、案内所など主要設備がそろった動きやすい館。Aカウンター付近にはBamboo、A/Bカウンター周辺にはVietjetやVietnam Airlinesのセルフチェックイン機が並び、予約番号を入力するだけで手続きが完了する。混雑を避けたいときはセルフ機の利用がおすすめ。

ノイバイ空港T1出発階にあるVietnam Airlinesサービスカウンターとキオスク。青を基調としたブランドカラーで統一され、案内スタッフが常駐している。
ノイバイ空港T1にあるVietjet Airのサービスカウンター。チケット発券や変更のほか、セルフチェックイン機も設置されている。

新館E|Vietjetサブ・Pacific・Vietravelが集まる拡張エリア

ノイバイ空港T1の搭乗ゲート13〜17方面へのロビー。案内サインが多く、広々とした通路になっている。

新館Eは比較的新しく、天井や通路が広めに設計されているため、落ち着いた雰囲気がある。

ここには次の航空会社が配置されている。

■ パシフィック航空(Pacific Airlines/旧Jetstar Pacific)

ノイバイ空港T1出発階のPacific Airlinesチェックインカウンター。比較的空いている時間帯が多く、手続きがスムーズに進む。
E棟にあるPacificのチェックインカウンター

かつてのJetstar Pacific(ジェットスター)がブランド名称を変更した航空会社である。
そのため利用者の中には
「ジェットスターはもうベトナムにないのか?」、「Pacificはジェットスターなのか?」
と混乱するケースもあるが、会社としては同一で、ブランド名だけが変わったと理解すればよい。

■ ベトラベル航空(Vietravel Airlines)

旅行会社Vietravelが運営する航空会社で、T1・E館のコンパクトなカウンターで手続きを行う。

※ 2025年11月現在、Vietravel(親会社)はVietravel Airlinesの保有株式を売却する方針を公式に発表しており、今後の運航体制やブランドの取り扱いが変わる可能性がある。現時点では通常どおり運航しているが、利用予定者は最新情報の確認をおすすめする。

■ ベトジェット(Vietjet Air)

Vietjetは本館側の他にもE館側に大規模カウンターを展開する。

新館Eは利用者が本館より少なく、落ち着いてチェックインできる構造になっている。

迷った時の動線|案内板を見るのが最速

出発階へ上がったら、まずは案内板(Check-in Counter Information)を見るのが最も早い。航空会社名とカウンター記号(A/B/Eなど)が一覧表示されており、特にベトジェットのように複数ブロックを使う航空会社でも、ここを見ればすぐに位置を把握できる。

喫煙所は出発階外側に設けられており、柱番号1・10付近のスペースが利用できる。

ノイバイ空港T1出発階、柱番号10付近にある喫煙エリア。屋外に近い位置に設置されており、喫煙者向けに明確なサインが掲示されている
出発階の喫煙所

T1到着|到着後の動線と施設

ノイバイ空港T1の到着階(1F)は、本館側と新館E側のどちらに着いても、外に出ればすぐタクシー・Grab・バスにアクセスできるシンプルな造りだ。

本館(A〜D)側|一番にぎやかな到着エリア

本館側は国内線の到着がもっとも集まる場所。
A出口・B出口から外に出ると、そのままタクシー乗り場と路線バスの停留所が並んでおり、初めてでも動きやすい。

ロビーにはHighlands Coffeeや軽食店が入り、待ち合わせやバス待ちの時間をつぶしやすい。充電場所もあり。

ノイバイ空港T1の到着階にあるHighlands Coffee。ベトナム国内で人気のチェーンで、到着後すぐ休憩できる場所として利用しやすい。
到着階のHighlands
ノイバイ空港T1到着階の待合ベンチ。到着後の待ち合わせやバス待ちに使われている。
到着階のベンチ

「T1に着いたらまずここ」という、いちばん“空港らしい”到着エリアだ。

新館E側|設備は必要最低限だが静か

ノイバイ空港T1の到着Eエリア外観。到着口前にはタクシーや配車アプリ車が並ぶ車寄せがあり、到着後すぐに市内への移動ができる動線になっている。
到着Eエリアの前にも車寄せが多い
ノイバイ空港到着階E出口の様子。
到着Eエリアの外観

新館E側の到着エリアは、本館と比べるとシンプルな造りである。
飲食店に小さな売店+ベンチ+充電スポットがある程度で、あくまで必要最低限という印象だ。

ノイバイ空港T1到着ロビーにあるカフェ『Lucky Food & Drink』

とはいえ、外へ出ればタクシー・Grab・バスへの動線は本館と同様に分かりやすく、「静かめの到着エリア」と考えるとちょうどよい。

ノイバイ空港T1到着Eエリアにあるタクシー乗り場。公式タクシーが整列し、案内ボードで乗り場が分かりやすく表示されている。
到着Eのタクシー乗り場

もう少し選択肢が欲しい場合は、一度屋外にでて歩いてすぐの本館へ移動すれば、飲食や待合スペースの選択肢が一気に増える。

両替・ATM・SIMは「とりあえず使える」レベル

到着階には本館にATMがあり、少額の現金を引き出す用途なら十分。
両替窓口やSIM販売は本館側にまとまっているが、窓口規模は小さく、品ぞろえも「一応置いてある」程度である。

ノイバイ空港T1の到着階にあるVietinBank ATM。現金が必要な旅行者に便利で、主要国際ブランドのカードに対応している。
VietinBankの両替窓口(レートはよくない)
ノイバイ空港T1到着階にあるPost Office。郵便関連に加え、SIMカード販売も行われている。
到着階のPost Office

本格的にプランを選びたい場合や、レートにこだわりたい場合は、T2側や市内での購入・両替を前提にしておくとよい。

市内への移動手段は出口を出てすぐ

タクシー(Mai Linh/Taxi Group/G7/Xanh SM)、Grab、路線バス(86)が並んでおり、到着後すぐに移動できる。移動方法についてはノイバイ空港T1アクセスガイドにて詳細を記載しているのでどうぞ。

ノイバイ空港T1の到着Aエリア外観のタクシースタンド。Xanh SMのタクシーが多く客待ちしている。
ノイバイ空港T1の到着Aエリア外観。国内線利用者が多く出入りし、各方面行きのバス停やタクシー乗り場にも近い位置にある。

T2へ移動する場合は、T1とT2をつなぐ無料シャトルバスが利用できる。
乗り場・時刻表・注意点はT1⇆T2ターミナル移動ガイドにまとめているのでどうぞ。

保安検査|本館/E館それぞれの入口と流れ

ノイバイ空港T1で搭乗ゲート1〜12へ向かう通路。ガラス越しに駐機場が見え、出発エリアまでの動線が分かりやすい。

T1では、本館(A〜D)とE館(新館)それぞれに独立した保安検査場があり、
利用している航空会社のカウンターからそのまま近い検査場へ進むだけのシンプルな動線。ただし大体いつも混んでいるため時間には余裕をもって進もう。

両館はランドサイド同様、制限エリア内(エアサイド)でも別棟のままで、通路でつながっているだけである。そのため、「どちらの館から入っても同じ場所に合流する」という構造ではない。

本館側・E館側ともに、「チェックインが終わったら、そのまま近い検査場へ向かう」流れとなる。

制限エリア(保安検査後)|飲食・ラウンジ・充電スポット

T1の制限エリア内は、国内線としては店舗が充実しており、お土産・軽食・カフェがそろい使いやすい。

飲食店・お土産店が充実(スターバックスもあり)

ノイバイ空港T1エアサイドのスターバックス
ノイバイ空港T1エアサイドのお土産屋

国内線としては店舗が充実しており、スターバックスをはじめとしたカフェ、軽食、土産物店が一通りそろっている。

ベンチ・充電スポットが多い

ノイバイ空港T1の待合いエリア奥側の様子。Sky Cafe fast foodや複数の売店があり、出発前の時間を過ごす乗客で賑わう。
待合いエリアの奥側

フロア全体にベンチが多く配置され、利用者でにぎわう。
充電スポットも複数あり、スマートフォンの残量が気になる場合でも困らない。

ラウンジは本館の上階に集中(E館にも1つ)

ノイバイ空港T1でVIP・CIPラウンジへ向かう通路。上部にラウンジ案内サインが掲示され、エスカレーター横の分かりやすい位置にある。

主なラウンジは本館側の上階に集まっており、
エスカレーターで簡単にアクセスできる。

  • SH Premium Lounge(プライオリティパス対応)
  • CIP / Business Lounge(航空会社系)

E館側には

  • ASG Sky Lounge(プライオリティパス対応)
    があり、落ち着いた雰囲気で過ごせる。

国内線であってもラウンジ選択肢が多く、短時間でも利用しやすい。

FAQ|SIM/Grab/バス/混雑の基本情報

Vietjetの混雑時間は?

朝〜午前の便が集中するため、7:00〜10:00前後が混みやすい。
セルフチェックイン機の利用がスムーズだ。手荷物の重量に問題なければそのままセキュリティに進むことができる。

SIMカードは必ず買える?

T1本館の1階に小規模なSIM販売があるが、品ぞろえは「最低限」。
しっかり選びたい場合はT2または市内購入がおすすめ。

Grabのピックアップ場所はどこ?

問題なく呼べるが出口番号ごとに指定地点が異なる。
アプリ内の指示に従うのが最も確実で、出口を出た通路沿いに停車する。

市内へ行くならバスはどれ?

市内へ行くなら、86番(旧市街・ハノイ駅方面)がもっとも分かりやすい。Cau Giay・Kim Ma方面なら90番・07番、My Dinh方面なら109番が便利。

まとめ|T1は「本館+E館」だけ覚えれば迷わない

ノイバイ空港T1出発階前の車寄せから見た風景。高架道路や駐車レーンが広がり、送迎車の出入りが多い。
出発階前の景色

ノイバイ空港T1は、本館(A〜D)と新館Eの2つに分かれたシンプルな国内線ターミナルである。
航空会社ごとの配置はある程度決まっているが、最終的には案内板を見るのがもっとも確実で、初めてでも迷いにくい構造になっている。

  • 本館(A〜D):Vietnam Airlines・Bamboo・Vietjetの主要カウンター
  • E館(新館):Vietjet・Pacific・Vietravel
  • 到着後の動線もシンプル(外へ出ればすぐタクシー・Grab・路線バス)
  • 制限エリアは店舗が多く、長い待ち時間でも過ごしやすい

T1は国内線としての使い勝手が良く、設備も十分にそろっている。
本館とE館の位置関係だけつかんでおけば、快適に移動できるはずである。

→ ノイバイ空港の全体構造を把握したい場合は、ノイバイ空港総合ガイド

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