パタヤの教習所で2日間の講習を受け、実技試験と学科試験を無事にパスできた。前回の記事は以下。
【学科編】タイ・パタヤでバイク免許取得|講義と試験の内容を詳しく解説 | 東南アジア生活手帖
タイ・パタヤでバイク免許取得|実技講習と試験の内容を徹底解説【2024年版】 | 東南アジア生活手帖
いよいよ最終段階となるのが、日本で言う「免許センター」=陸運局(Provincial Land Transport Office)での免許証発行手続き。
教習所からは、手続きに必要な書類リストと、申請を行う場所である「Chonburi Banglamung Branch」の住所が記載された案内を受け取った。Googleマップで検索すると以下の場所:
Bosspattaya Driver Schoolからは車で5分程度、パタヤ中心部からはタクシーで15分ほどの距離である。教習所からは近いがパタヤからは何度も行きたくはない立地。
平日午前に訪問、だがまさかの「アポイント取得のみ」
申請日は役所なので平日。会社を休んで午前10時ごろに現地に到着したが、すでに建物の外まで人が並ぶ混雑ぶりであった。列にはタイ人、外国人が混在しており、外国人専用のレーンも設けられていた。
列に並びながら順番を待っていると、ここで衝撃の事実が発覚する。**当日中に免許の手続きはできず、この日は「次回のアポイントを取るだけ」**という運用だったのだ。まさか、わざわざ会社を休んで訪れたのに、アポ取りだけで終わるとは…。
スタッフに促され、アポイントメントレターを受け取った。そこには1週間後の午後1時に再訪するようにと書かれており、持参すべき書類のリストも記載されていた。

なお、後日オンライン予約ができるものなのか確認したが、現時点ではシステムがなく、基本は現地で直接アポイントを取る必要があるようである。つまり、実質的には平日に2回、陸運局を訪問しなければならないことになる。これが最大の落とし穴である。何とか午後休を取得できて助かった。。
アポイントメントレターに記載された必要書類
アポイントメントレターには、以下の書類を持参するよう記載されていた:
- パスポート(顔写真ページ)と、ビザスタンプ付きのページのコピー
- 居住証明書(イミグレーション発行)
- 健康診断書(クリニックで発行)
- 教習所で発行された「15時間の講習を修了した証明書」
幸い、陸運局の周辺にはコピーサービスの店舗が複数あるため、コピーを忘れても現地で対応可能である。ただし混み合っているため、事前に準備しておくのが無難。
なお、居住証明書と健康診断書については「申込編」で書いているのでこちらへどうぞ
→外国人がタイ・パタヤでバイク免許を取得!申込み手順を徹底解説 | 東南アジア生活手帖
再訪:ついに免許証を取得!
1週間後、再び会社を休み、指定された午後1時に陸運局を訪れた。今回はスムーズに建物内へ入ることができ、2階へ案内され、整理券を受け取った。
中に入ると、やはり混雑は相変わらずであり、いくつかの窓口をたらい回しにされることとなった。しかし、スタッフの対応は比較的スムーズで、書類確認が済むと、次はその場で顔写真を撮影し、免許証が発行される流れへと進んだ。

特筆すべきは、**手数料がたったの105バーツ(約450円)**であったこと。日本と比べて桁違いの安さに少々驚かされる。写真撮影は簡易的で、背景の整った撮影ブースなどではなく、その場でカメラ付きPCの前に座って1枚撮るだけのスタイルである。写真写りをよくしたいならなるべく事前におめかししておこう。

なお、陸運局では適性検査(色覚・反応速度など)を受けている人も多く見られたが、私の場合は教習所で既に実施済みだったため、この工程はスキップされた。ここでの手続きは免許切り替え組と比べるとこの過程が異なるくらいか。
英語の通用度と現場の印象
陸運局の職員の英語スキルは決して高くはないが、パタヤという土地柄、外国人の対応には慣れている様子。事務的ではあるが親切で、質問にも最低限は対応してもらえた印象。
実際、窓口や待合スペースでは欧米系・インド系・中国系など、さまざまな国籍の外国人の姿が見られ、パタヤの外国人需要の大きさを改めて感じた。
パタヤでの免許取得は「2日+2回の平日訪問」が基本
こうして、すべての工程を終え、無事にタイのバイク免許を取得することができた。
振り返ると、**2日間の教習(実技+学科)+2回の平日訪問(アポイント取得・本申請)**という流れであり、会社勤めの身としてはスケジューリングがやや大変であった。ただし、1,000バーツで教習が受けられ、免許手数料も格安で、結果的にはコスパは非常に高い。
また、実技はやや甘めの採点であった一方、学科試験や手続き面では厳格な管理体制が敷かれていると感じた。外国人であっても甘くはなく、「チャレンジングだが、しっかりすれば必ず取れる」そんな印象を持った。
なお、初回の免許は2年間分発行される。次回発行した際には5年間有効の免許となるらしい。免許の更新は期限の半年前から可能。
おわりに:やってみてよかった
タイでのバイク免許取得は、語学や制度の壁もあるが、実際にやってみれば十分に対応可能であり、貴重な経験になる。特にパタヤのような外国人居住者の多い地域では、教習所や陸運局の受け入れ体制も整っており、日本人であっても大きなトラブルなく取得できると感じた。
この記事がこれからバイク免許を取得しようとする方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
コメント