【2025年最新版】ANA傘下のLCC「Air Japan」に成田からバンコクまで実際に搭乗してみた(レビュー)

日系LCC Air Japanのバンコク行きに片道9,900円で搭乗してみたレビュー 交通・移動
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2025年7月14日、成田空港からタイ・バンコク(スワンナプーム空港)まで、ANAグループ傘下の中距離LCC「Air Japan(エアージャパン)」に搭乗した。便名はNQ100、出発は18時10分、到着は22時45分という中距離フライトである。本記事では、実際の搭乗体験を通じてAir Japanの評判や口コミの実態をレビューしたい。

まず特筆すべきは航空券の価格である。通常は2万円以上する成田~バンコク便であるが、Trip.comが毎月25日に実施しているタイムセールを利用し、今回はわずか9,900円で購入できた。このセールは人気が非常に高く、販売開始から数分以内に完売してしまう。今回も、販売開始後約3分で売り切れていた印象だ。

初めてこのセールで航空券を確保したが、成功すればかなりのお得感がある。節約派の海外旅行者やLCC活用層には特におすすめしたい。Trip.comの公式ページはこちら(https://jp.trip.com)。

成田空港には2時間以上前に到着。Air Japanも他のANA便同様に、キオスク端末でチェックイン可能であるため、窓口に並ぶ必要がなく非常にスムーズに手続きが完了した。ただし、預け荷物がある場合は別途カウンターでの手続きが必要である点は注意。

驚いたのは、手荷物重量の確認がなかった点。LCCでよくある“重量オーバーの罰金”に戦々恐々としていたが、今回は特に確認されず。もしかすると、荷物の外観や大きさである程度判断しているのかもしれない。

当日は台風5号が接近しており、飛ぶかどうか不安視されていたが、結果的にはわずか15分遅れで出発。天候不安のなかでも、ほぼ定時運行を守った点は評価できる。

今回は、左側の窓側「A席」に配席された。特に印象的だったのが電子シェード付きの窓。Boeing 787機材に搭載されており、LCCでは非常に珍しい装備だ。光量を段階的に調整できるため、夕暮れ時の眩しさを柔らかく抑えることができた。

左がそのままの窓、右側が電子シェードを利用時の窓。眩しくなくとても助かる

Air Japanの座席は非常に清潔感があり、クッション性も悪くない。特に嬉しかったのは、USB-AとType-Cの充電ポートが両方備えられていた点。これによりスマートフォンやタブレットの充電も安心。また、折りたたみ式のテーブルも機能的で、飲み物や食事を置くには十分なスペースがある。

ヘッドレストも柔らかくていい感じ

Air Japanでは、LCCらしく機内食は有料である。例えば「サバの塩焼き定食」が1,500円、「軽食セット」は500円、水は200円、ソフトドリンクは300円など、バリエーションは悪くない。ただしLCCの本質は「必要なサービスのみ支払う」点にあると思ってしまうため、私は今回食事を事前に済ませて搭乗。搭乗前のセブンイレブンとかで買って持ち込めるしね。水は200円、ソフトドリンクは300円~。

支払いはクレジットカードのみ対応で、現金は利用不可である点にも注意。

Air Japanでは、機内Wi-Fiを通じてスマートフォンやタブレットを接続し、映画やフライト情報の閲覧が可能となっている。ANAやJALのように充実しているとは言い難いが、LCCとしては珍しいサービスだと思う。今回搭乗した際には、『クレヨンしんちゃん』などの映画が視聴可能だった。

多くのLCCではエンタメ機能が皆無であることを考えると、これは十分なプラスポイント。

接客とサービスはさすがANA系列

最後に接客面について触れておきたい。ANAグループのLCCということもあり、客室乗務員の対応は非常に丁寧かつ親切であった。外国系LCCにありがちな「事務的対応」や「雑な口調」といった不快感は一切感じられず、サービスの質はJAL・ANAに近い印象を受けた。

今回のAir Japanの搭乗体験を総括すると、以下:

  • 価格面の圧倒的コスパ(航空券自体は他LCCと同程度)
  • 清潔で快適な機内と充実の設備
  • ANA品質の接客
  • 機内食は割高感あり
  • エンタメは最低限

総じて、LCCとしての期待値を大きく上回る搭乗体験であった。今後、成田発の東南アジア路線で安く快適に移動したいという人には、ぜひ選択肢として検討してほしいエアラインであった。

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