タイ・パタヤに長く住んでいると、バイクの利便性を日々感じるようになる。移動手段としてはもちろん、渋滞の多い都市部ではむしろバイクの方が快適でさえある。日頃GrabやBoltのバイクタクシーを利用していたが、ついに2024年11月、タイで正式にバイクの運転免許を取得することを決意。本記事では、その中でも「申込み」段階での体験を記録する。
今回の免許取得は日本で準備した国際免許証の切り替えではなく、タイで新規取得の話である。国際免許証の切り替えの場合、教習所に通う必要はないので今回の「申込編」と「教習・学科試験編」はスキップ可能。のちに書く「手続編」を参考にしていただければ。
教習所選びは意外と悩ましい
バイク免許を取得するには、まず教習所選びから始まる。パタヤにはいくつかの選択肢があるが、外国人向けのサービスや価格帯には大きな差がある。
今回はまずタイ人の友人たちに相談し、以下のような候補を検討した。
- バンコクの教習所
→バンコクと言っても見つけた教習所は郊外にあり、現地でホテルを取る必要があり却下 - パタヤ市内にあるが料金が高い(4,000バーツ)教習所
- 安価(1,000バーツ)だが場所が少し離れている教習所
いくつかの候補を比較検討した結果、最終的に選んだのは3のBosspattaya Driver School(ボス・パタヤ・ドライビング・スクール)であった。場所はパタヤ中心部からタクシーで約15分。アクセスもまあ良好。
選定理由は明確だ。外国人でもたったの1,000バーツで受講可能であり、しかも通学はたったの2日間。タイ人であれば500バーツで受けられるとのことだったが、1,000バーツでも十分すぎるほど安い。
問い合わせに対して反応も良かった。

※なお、今回教習所を探す中で、FacebookなどのSNSの英語記事で「You don’t need come to the exam by yourself at the transport. We do the exam for you.」などと謳った案内を何度か見かけた。基本スパム広告だと思うし、仮に免許取得できたとしてもルールを逸脱しているので引っかからないように気を付けましょう。
LINEで簡単に申し込みできる便利さ
Boss Pattayaでは、LINEを通じて事前の問い合わせや予約が可能である。私も英語でやり取りを行い、入校日、必要書類、支払い方法などを事前に確認した。応対も丁寧で、外国人にも慣れている印象を受けた。
支払いはLINE上で送られてきたQRコードによるオンライン決済が可能で非常にスムーズ。もちろん、教習所まで直接出向いて支払うこともできる。

また、この時点でバイクの運転経験があるかどうかを確認された。外国人は基本的な運転がわかっている者向け。講習も基本タイ語で行われることから、4輪車含め全く運転やったことがない人にはおすすめできない。日本でしっかり教わりましょう。
外国人が準備すべき書類一覧
上のLINEで言及されているが教習所から指定された、外国人が準備すべき書類は以下のとおりである。
- パスポート、ビザ(原本およびコピー)
- 顔写真(指定サイズ、写真店で免許用と言えば用意してくれる)
- 健康診断書
- 居住証明書(regidence certificate)
このうち、健康診断書と居住証明書は事前に別の場所で取得しておく必要がある。
健康診断書の取得(病院・クリニック)
健康診断書は、パタヤ市内に多数存在するローカルクリニックで発行可能である。知り合いから聞いてソイブッカオ沿いにある小さなクリニックを訪れた。費用はたったの100バーツ。。ちなみにシラチャ・サミティベート病院で通常の健康診断を受けると7,000バーツは超える。
外国人の似たような問い合わせが多いのか、話が非常にスムーズに進む。診断といっても、簡単な問診が確認がある程度で、ものの数分で終了。クリニックの入口で完結してしまった。元々形式的な検査であることは否めないが、実際にこれで問題なく受理された。
「これでいいんかい、タイ…」と若干不安になりつつも、拍子抜けするほどスムーズだった。場所はこちら。パスポートは持っていこう。
居住証明書の取得(ジョムティエンのイミグレ)
居住証明書は、チョンブリ県のイミグレーション・ジョムティエン支局で取得可能である。
パタヤではなくジョムティエンにあるため、ソンテウかタクシーを利用していこう。
受付開始は午前8時30分だが、90日レポートなど他の手続きで来る人も多く混雑する。午前7時40分に現地到着したが、すでに数名が並んでいた。

持参すべきものは以下の通り。
- パスポート(原本およびコピー)
- ビザのコピー
- TM30(住居登録)のコピー
→TM30は大家やホテルに登録義務があるので問い合わせる - 顔写真
- 申請費用300バーツ
- 申請用紙(現地配布)
イミグレーション隣にはコピーショップもあり便利だが、朝は混み合うため、できるなら事前に必要書類をコピーしておく方がよい。ちなみに念のため賃貸契約書のコピーも持参したが、不要だった。
受付後、「11時に戻ってきてください」との指示があり、カフェで時間をつぶし再訪して無事受領…と思いきや、名前のスペルにミスがあることに帰宅後に気づき、再び訪れる羽目に。受領時にはその場で内容確認を行うべきだった。
書類準備は骨が折れるが、学校側は親切
教習所とのやりとりはシンプルで親切、かつ外国人にも対応慣れしており、特に困ることはなかった。ただし、必要書類の準備が面倒である点は否めない。コピーする環境が必要だし、イミグレーションでの居住証明書は大した作業ではないが平日しかできないため仕事を休まないと行くのが難しかった。
なお、パタヤには4,000バーツ程度で試験が非常に簡単な教習所も存在する(必要書類は変わらない)。実際にそこで取得した知人は「楽だった」と話していた。しかし、安く、実力で取りたい、且つある程度のタイ語に対応できるのであれば、Bosspattaya Driver Schoolはおすすめできる選択肢である。
次回:いよいよ教習所に通学!実技と学科の内容とは?
次回は、実際に教習所に通ってみた体験を「学校実技編」と「学校学科編」にわけて紹介する。2日間で完了するそのスピード感、そして外国人にとっての注意点を記載する。
Bosspattaya driver school連絡先など
HP:โรงเรียนสอนขับรถ บอส์สพัทยาไดร์ฟเวอร์ – Bosspattaya Driver School(タイ語)
LINE ID:@bosspattaya (英語可)
住所:164 หมู่3 Nong Pla Lai, Bang Lamung District, Chon Buri 20150 タイ
営業時間:8時~17時

補足:本記事は2024年11月時点の体験を元にしており、今後タイの制度や教習所の方針により変更がある可能性がある。最新情報は必ず教習所に直接確認することをおすすめします。
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