【手続き編】タイ・パタヤで外国人がバイク免許を取得|チョンブリ陸運局での交付手続きと必要書類

パタヤでのバイク免許「手続き編」を表すアイキャッチ画像(免許証と役所イメージのイラスト)暮らし・現地生活
バイク免許 手続き編@パタヤ
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パタヤの教習所で2日間の講習を受け、実技試験と学科試験を無事に合格できた。前回の記事は以下。
【学科編】タイ・パタヤでバイク免許取得|講義と試験の内容を詳しく解説
【実技編】タイ・パタヤでバイク免許取得|実技講習と試験の内容を徹底解説

いよいよ最終段階となるのが、日本で言う「免許センター」にあたる陸運局(Provincial Land Transport Office, 通称DLT)での免許証交付手続き

教習所からは、申請に必要な書類リストと、実際に訪れる場所である「チョンブリ県バンラムン支局(Chonburi Banglamung Branch)」の住所が記載された案内を受け取った。Googleマップで検索すると以下の場所:

Bosspattaya Driver Schoolからは車で約5分、パタヤ中心部からはタクシーで15分ほど。教習所からは近いが、市内中心部からはややアクセスが不便な立地。

申請は平日限定。午前10時ごろ現地に到着したが、すでに建物外まで人が並ぶほど混雑していた。列にはタイ人と外国人が入り混じり、外国人専用レーンも設置されていた。

しかし、ここで衝撃の事実が判明する。**当日中に免許交付はできず、この日は「アポイント予約のみ」**という運用であったのだ。日本の免許センターなら即日交付が当たり前なので、「わざわざ休みを取ったのに…」と肩透かしを食らった気分になった。

結局、スタッフからアポイントメントレターを受け取り、1週間後の午後1時に再訪するよう指示された。レターには持参すべき必要書類リストも記載されていた。

チョンブリ陸運局で受け取った免許申請用アポイントメントレター(必要書類記載あり)
初回訪問で受け取るアポイントメントレター。必要書類や再訪日時が明記されている

なお、現時点ではオンライン予約システムはなく、現地で直接アポイントを取る必要がある。つまり実質的に、平日に2回陸運局を訪問しなければならない。会社勤めの外国人にとっては最大の落とし穴である。何とか午後休を取得できて助かった。。

アポイントメントレターには、以下の書類を持参するよう記載されていた:

  • パスポート(顔写真ページ+ビザスタンプページのコピー)
  • 居住証明書(イミグレーション発行)
  • 健康診断書(クリニック発行)
  • 教習所で発行された「15時間講習修了証明書」

陸運局周辺にはコピーサービス店が複数あるため、忘れても現地で対応可能。ただし混雑するため、事前準備して持参するのが無難

なお、居住証明書と健康診断書については「申込編」で書いているのでこちらへどうぞ
外国人がタイ・パタヤでバイク免許を取得!申込み手順を徹底解説

1週間後、再び会社を休み、指定された午後1時に陸運局を訪れた。今回はスムーズに建物内へ入ることができ、2階へ案内され、整理券を受け取った。

中に入ると、やはり混雑は相変わらずであり、いくつかの窓口をたらい回しにされることとなった。しかし、スタッフの対応は比較的スムーズで、書類確認が済むと、次はその場で顔写真を撮影し、免許証が発行される流れへと進んだ。

チョンブリ陸運局バンラムン支局の免許発行窓口と待合室の様子
陸運局の待合室。外国人も多く訪れており、番号札で呼ばれる仕組み

特筆すべきは、**手数料がたったの105バーツ(約450円)**であったこと。日本と比べて桁違いの安さに少々驚かされる。正直「本当にこれでいいのか?」と不安になるほど簡素だったが、財布に優しすぎて思わず笑ってしまった。写真撮影は簡易的で、背景の整った撮影ブースなどではなく、その場でカメラ付きPCの前に座って1枚撮るだけのスタイルである。写真写りをよくしたいならなるべく事前におめかししておこう。

タイで発行された外国人向けバイク免許証(テンポラリーライセンス)の実物
実際に発行されたタイのバイク免許証(有効期間2年のテンポラリー免許)

なお、陸運局では適性検査(色覚・反応速度など)を受けている人も多く見られたが、私の場合は教習所で既に実施済みだったため、この工程はスキップされた。これは国際免許切替組と新規取得組の大きな違いのひとつだ。

陸運局の職員の英語スキルは決して高くはないが、パタヤという土地柄、外国人の対応には慣れている様子。事務的ではあるが親切で、質問にも最低限は対応してもらえる。

実際、窓口や待合スペースでは欧米系・インド系・中国系など、さまざまな国籍の外国人の姿が見られ、パタヤにおける外国人需要の高さを改めて実感した。

こうして無事にタイのバイク免許(初回有効2年間)を取得できた。次回の更新からは5年間有効となり、更新は期限半年前から可能である。

まとめると、流れは以下の通り:

  • 2日間の教習(実技+学科)
  • 2回の平日訪問(アポイント取得+本申請)

会社員にとってはややスケジュール調整が大変だが、教習費用1,000バーツ+免許交付105バーツというコスパの高さは特筆に値する。

実技は比較的寛容だった一方、学科試験と陸運局での手続きは厳格に管理されていた。「外国人だから甘く見てもらえるのでは」と期待していた自分が恥ずかしくなるほど、しっかり審査されていた。**「挑戦的だが、正しく準備すれば必ず取れる」**という印象である。

タイでのバイク免許取得は、語学や制度の壁もあるが、実際にやってみれば十分に対応可能であり、貴重な経験になる。特にパタヤのような外国人居住者の多い地域では、教習所や陸運局の受け入れ体制も整っており、日本人であっても大きなトラブルなく取得できると感じた。

この記事がこれからバイク免許を取得しようとする方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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