ハノイから静岡へ直行便で行く方法|ベトジェットVJ1980搭乗記

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2026年4月、ハノイと静岡を結ぶベトジェットの直行便が就航した。

静岡側の到着地は、静岡県牧之原市にある富士山静岡空港。
静岡空港にとっては、初のベトナム定期便となる。

ハノイ側から見ると、成田・羽田・関西・中部とは違う、新しい日本行きの入口ができたことになる。

今回、ハノイのノイバイ空港から静岡空港へ向かうVJ1980便に実際に乗ってきた。
出発は深夜2時40分。かなり遅い時間のフライトだが、静岡には朝9時台に到着する。

実際に乗ってみると、機内はいつものベトジェットだった。
一方で、ノイバイ空港の深夜チェックイン、0時台の出国手続き、静岡空港到着後の短い移動距離には、この便ならではの特徴があった。

ノイバイ空港でのチェックインから静岡空港到着までを紹介しつつ、静岡便が成田・羽田・中部の代わりになるのかも考えてみる。
静岡空港到着後は島田駅行きのバスでJR東海道線へ乗り継いだが、空港から島田駅への移動は別記事で詳しく紹介予定。

ハノイ-静岡線の基本情報

ベトジェットのハノイ-静岡線は、2026年4月28日に就航した新路線である。

空港内に掲示されていた案内では、運航日は火・木・日。
静岡発は10時30分、ハノイ着は14時。
ハノイ発は2時40分、静岡着は9時30分となっていた。

使用機材はA320。
片道運賃は、案内上では14,430円からと表示されていた。

ベトジェット静岡ハノイ線の就航案内と運航スケジュール
静岡空港で見かけたベトジェット静岡-ハノイ線の案内

静岡 → ハノイ VJ1981 10:30発 → 14:00着
ハノイ → 静岡 VJ1980 02:40発 → 09:30着
運航日:火・木・日
開始日:2026年4月28日

今回搭乗したのは、ハノイ発静岡行きのVJ1980便。チケットはTrip.comで予約した。ベトジェット公式でも購入できるが、今回は航空券比較サイト経由で手配した。

ハノイ発静岡行きVJ1980に実際に乗ってきた

ノイバイ空港の出発案内板には、2時40分発のVJ1980便として「SHIZUOKA」の表示が出ていた。

ノイバイ空港の出発案内板に表示されたベトジェットVJ1980静岡行き
ノイバイ空港の出発案内板に表示されたVJ1980静岡行き

ハノイの空港で「静岡」の文字を見るのは、かなり新鮮だ。
成田でも羽田でも関西でもなく、静岡。新規就航直後の便に乗っている実感がここで出てくる。

この日のVJ1980便は、K1〜K9カウンターでチェックインを受け付けていた。
同じ時間帯には、福岡、深圳、上海、杭州、青島方面の便も並んでおり、深夜でも国際線ターミナルはしっかり動いていた。

ベトジェットのチェックインはKカウンター|21〜22時台はかなり混雑

VJ1980静岡行きのチェックインは、ノイバイ空港国際線ターミナルのKカウンターで行われていた。
ノイバイ空港の国際線ターミナルでは、出発案内板で便名とカウンターを確認してからチェックインへ進む。今回は、出発案内板にもVJ1980静岡行きとK1〜K9の表示が出ていた。

私が空港に着いた21〜22時台は、ベトジェットのカウンター周辺がかなり混んでいた。

ノイバイ空港国際線ターミナルのベトジェットチェックインカウンター混雑状況
21〜22時台のベトジェットチェックインカウンター

静岡行きで混んでいたわけではない。成田行きや大阪行きなど、静岡便より先に出発する日本行きの便があり、Kカウンター前には長い列ができていた。

ノイバイ空港では、その前の時間帯に日本行きの深夜便が集中する。21〜22時台に空港へ着くと、先発便のチェックイン列と重なる。

実際、23時を過ぎるとカウンター周辺の人はかなり減った。

ノイバイ空港Kカウンターの深夜チェックイン状況
ピークが過ぎると列はかなり短くなった

早めに空港へ行くのは安心だが、21〜22時台は先発する深夜便のチェックインが重なる。23時以降の方が落ち着いて手続きできた。

深夜のノイバイ空港|出国審査と保安検査は列ができていた

チェックイン後は、出国審査と保安検査へ進んだ。

ノイバイ空港は24時間動いている空港なので、深夜でもターミナル自体は稼働している。
23時を過ぎると出発フロアはだいぶ静かになっていたが、出国審査と保安検査はすぐには抜けられなかった。夜間だからか開いているレーンが少なく、0時〜1時ごろはそれなりに並んだ。

搭乗口は21番ゲート|出国手続き後すぐの場所

この日のVJ1980静岡行きは、21番ゲートからの搭乗だった。

出国審査と保安検査を抜けると、21番ゲートはほぼ目の前。
出発便が少ない時間帯だったこともあり、ターミナル内を長く歩くことはなかった。

ただし、ゲート周辺はそれなりに混んでいた。
静岡行き以外の乗客もおり、深夜でもゲート周辺は混んでいた。

VJ1980静岡行き搭乗口

ゲート前の画面には、VJ1980、2:40、SHIZUOKAの表示。
ハノイの空港で静岡行きの表示を見るのは、やはり少し不思議な感じがする。

搭乗開始は1時50分。
2時40分発なので、出発の約50分前から機内への案内が始まった。

機内はいつものベトジェット|深夜便でもほぼ満席

機内は、通常のベトジェット便と大きく変わらなかった。

新規就航した静岡便とはいえ、座席や機内サービスに特別感があるわけではない。
良くも悪くも、いつものLCCである。

ベトジェットVJ1980静岡行きの機内の様子

この日の機内はかなり混んでいた。
ほぼ満席に近く、私の席は3列シートの真ん中だった。

深夜便で真ん中席になると、正直あまり楽ではない。
左右に乗客がいる状態で、寝返りもほとんど打てない。静岡に着くまで、浅く寝るだけのフライトになった。

ベトジェットはLCCなので、座席指定や受託手荷物は運賃タイプによって扱いが変わる。
今回のような深夜便で少しでも寝たいなら、窓側か通路側を指定しておく価値はある。

乗客はベトナム人が多く、日本人も一定数いた。欧米系の乗客も少し見かけた。
静岡便という名前から日本人利用が多いのかと思っていたが、実際にはベトナム人の乗客が目立った。

機内販売はあったが、周囲で食事を注文している人は見かけなかった。
深夜2時台の便で、外の景色もほとんど見えない。機内で何かを楽しむというより、静岡到着まで少しでも寝るためのフライトだった。

静岡空港に到着|予定より早く9時19分着

VJ1980便は、ノイバイ空港をほぼ定刻どおりに出発した。

静岡空港の到着予定は9時30分だったが、実際には9時19分着。
10分ほど早く到着した。

静岡空港の国際線到着案内に表示されたVJ1980ハノイ便
静岡空港の国際線到着案内

着陸前には海岸線がよく見えた。
静岡空港らしく富士山にも期待していたが、この日は富士山周辺に雲がかかっていた。空気が澄んでいれば見えるらしいので、ここは少し惜しかった。

静岡空港に着いてまず印象に残ったのは、空港の周囲の景色だった。
滑走路の奥には山並みが広がっており、到着直後から成田や羽田とはかなり雰囲気が違う。

静岡空港に到着したベトジェットVJ1980便と山並み

静岡に着いた。
そう感じるには十分な景色だった。

入国から到着ロビーまでが短い

静岡空港の国際線到着口と到着ロビー
簡素な静岡空港の国際線到着口

静岡空港で印象に残ったのは、到着後の流れの短さだった。

ターミナルの規模が大きくないため、飛行機を降りるとすぐ入国審査へ進む。
成田空港のように、到着後に長い通路を歩く感じはない。日本人なら専用レーンを利用できるため、入国審査も短時間で終わった。

荷物の受け取りもスムーズ。
大型空港のようにターンテーブル前で長く待つ感じはなく、この日はすぐ次の税関へ進めた。

入国審査、荷物受け取り、税関を抜けると、すぐに到着ロビーへ出る。
朝の時間帯に到着して、そのまま次の移動へ入りやすいのは静岡空港の良い点だと思う。

ただし、税関では少し細かく聞かれた。
混雑していない分、確認は細かめに行われている印象だった。荷物の中身や滞在先など、必要な確認は普通にある。

この日の朝は、9時台にソウル・仁川便とハノイ便が続けて到着していた。
それでも、到着手続きで詰まる感じはなかった。

静岡空港からは島田駅行きバスに乗車

静岡空港到着後は、島田駅行きの空港連絡バスに乗った。

到着ロビーを出ると、バス乗り場の案内がある。
静岡空港からは、島田駅、藤枝駅、静岡駅・新静岡、JR金谷駅・新金谷駅などへバスが出ていた。

静岡空港のアクセスバス案内と島田駅・静岡駅方面の表示
静岡空港のアクセスバス案内

今回は10時40分発の島田駅行きに乗り、JR東海道線へ乗り継いだ。
到着便が早着したこともあり、バスまで少し時間があった。

静岡空港で注意したいのは、空港直結の鉄道駅がないこと。
東海道新幹線は空港のすぐ下を通っているが、空港に新幹線駅はない。

静岡市内へ行くなら静岡駅・新静岡方面、JR東海道線に乗るなら島田駅や金谷駅方面、東海道新幹線に乗るなら掛川駅方面も候補になる。

正直、ここに新幹線駅があれば、ハノイから静岡へ入る価値はかなり変わっていたと思う。
現状では、静岡空港に着いた後、在来線のどの駅へ出るかを考える必要がある。

静岡空港のバスの乗り場、料金、所要時間、JRへの乗り換えについては、別記事で詳しく紹介予定。

静岡便は成田・羽田・中部の代替になるか

ハノイから静岡へ直接飛ぶ。
これまでの日本行きではあまり意識していなかったルートだが、実際に乗ってみると、目的地次第では十分に選択肢に入る便だった。

首都圏へ行くなら、基本は成田か羽田。
便数、空港アクセス、到着後の選択肢を考えると、東京・千葉方面へ行く人が静岡空港を使うメリットは小さい。特に千葉県民なら成田空港を使うのが自然だ。

一方で、神奈川県民なら使いどころはあるか。
静岡空港から静岡駅へ出て新幹線に乗れば、小田原・新横浜へつなげる。運賃や到着後の予定次第では、成田着より静岡着の方が合う場面もある。

静岡県内へ向かうなら、この路線はもちろん有力だ。
空港から鉄道駅への移動は必要だが、東京や名古屋まで飛んでからの移動がない。静岡市、掛川、藤枝、島田方面へ向かう人には十分に使える。

中部国際空港との比較では、名古屋市内へ行くなら引き続きセントレアが本命。
ただ、浜松や静岡県西部が目的地なら、静岡空港も比較対象に入る。ハノイ発静岡着の運賃が安い日なら、セントレア行きと比べて検討する価値はある。

成田・羽田・中部の代替ではない。
ただ、静岡県内、浜松方面、神奈川西部へ向かう人にとっては、ハノイ発の新しい選択肢になる便だった。

まとめ|ハノイから静岡へ直接入れる新しい選択肢

ハノイ発静岡行きのVJ1980便は、新規就航路線ではあるが、機内は通常のベトジェット便だった。

深夜2時40分発のため、楽なフライトではない。ノイバイ空港では、先発する日本行き深夜便のチェックインと時間が重なり、出国審査と保安検査でも少し並んだ。

一方で、静岡空港では飛行機を降りてから外へ出るまでが早い。到着後すぐに次の移動へ入れた点は、地方空港らしい強みだった。

課題は、空港直結の鉄道駅がないこと。静岡空港到着後は、島田駅、静岡駅、掛川駅方面へのバス移動まで含めて考える必要がある。

ハノイ発静岡行きは、成田・羽田・中部の代わりというより、静岡・東海方面へ直接入るための路線だ。静岡県内、浜松方面、神奈川西部へ向かうなら、十分に使う価値がある。

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