ラオスを縦断する高速鉄道「ラオス中国鉄道(Laos-China Railway)」が開業してから、国内移動は大きく変わった。中国国境までつながるこの新しい鉄道は、ビエンチャン・バンビエン・ルアンパバーンなど主要都市を結ぶ路線として旅行者の移動手段にもなっている。
以前はビエンチャンからバンビエンやルアンパバーンへ向かうには、山道をバスで数時間かけて移動するのが普通だったが、現在は鉄道で大幅に時間が短縮されている。バンビエンまで約1時間、ルアンパバーンまでは約2時間ほどだ。
筆者がこの鉄道に乗るのは約3年ぶりになる。開業してそんなに経たない頃に一度利用して以来、今回あらためてビエンチャンから乗車してみたが、結論から言うと駅の運用や車内の雰囲気は当時と大きく変わっていなかった。
この記事では、ビエンチャンからバンビエン・ルアンパバーンへ向かうラオス中国鉄道について、
- ビエンチャン駅の場所
- チケット予約方法
- 実際の乗車レビュー
- バンビエン駅・ルアンパバーン駅から市内への移動
などを、現地で実際に乗車した体験をもとに整理している。
初めてラオス中国鉄道を利用する場合でも、この記事を読めば全体の流れがつかめるはずだ。
ラオス中国鉄道とは

ラオス中国鉄道(Laos–China Railway)は、中国の昆明からラオスの首都ビエンチャンまでを結ぶ国際鉄道路線で、2021年に開業した。
ラオス国内では、中国国境のボーテンからビエンチャンまで約414kmの区間を走っている。距離感としては、日本でいえば東京から名古屋を越えるくらいで、ラオスを南北に縦断する幹線鉄道だ。
この路線はビエンチャン、バンビエン、ルアンパバーンなど主要都市を結び、観光客や地元住民の移動手段として利用されている。列車は中国の高速鉄道に近い車両が使われており、最高速度は約160km/h。これまでバスで長時間かかっていた都市間移動が大きく短縮された。
ビエンチャン駅(Vientiane Railway Station)の場所

ラオス中国鉄道のビエンチャン駅(Vientiane Railway Station)は、市内中心部から北へ約15kmほど離れた場所にある。ワットタイ空港からは約20kmほどで、市内からはタクシーや配車アプリ、駅連絡のミニバスなどでアクセスするのが一般的。
ビエンチャンの空港から市内への移動方法は、以下の記事で詳しくまとめています。
▶ ビエンチャン・ワットタイ空港ガイド
駅は市街地から離れた郊外にあるため、移動にはある程度(30分~)時間がかかる。特に朝の列車に乗る場合は、余裕をもって出発しておくとよい。
ビエンチャン→バンビエン・ルアンパバーンの所要時間
ラオス中国鉄道を利用すると、ビエンチャンからバンビエン、ルアンパバーンへの移動時間は大きく短縮される。
以前は山道をバスで移動するのが一般的だったが、鉄道の開業によって所要時間は大幅に短くなった。
ビエンチャン駅の場所やアクセス、駅構内の様子については以下の記事で詳しく紹介しています。
▶ ビエンチャン駅ガイド|市内からのアクセス・駅構内・乗車の流れ
ビエンチャン発の主な所要時間
| 区間 | 所要時間 |
|---|---|
| ビエンチャン → バンビエン | 約1時間 |
| ビエンチャン → ルアンパバーン | 約2時間 |
バスやミニバンの場合、ビエンチャンからバンビエンは約2.5〜4時間、ルアンパバーンまでは6〜8時間ほどかかる。鉄道の開業によって、これらの移動時間は大きく短縮された。旅行者の多くは、ビエンチャンからバンビエンまたはルアンパバーンまでこの鉄道を利用して移動している。
ラオス中国鉄道のチケット予約方法(12Go・公式アプリ)
ラオス中国鉄道のチケットは、主に以下の方法で購入できる。
- 予約サイト(12Goなど)
- 公式アプリ「LCR Ticket」
- 現地の旅行代理店
- 駅窓口
ただし、出発直前に駅で購入しようとすると満席になっていることが多く、全くおすすめできない。ビエンチャン駅は市内中心部から離れているため、事前に駅まで行って購入するのも現実的ではない。
現地の旅行代理店でチケットを手配する方法もあるが、旅行者の場合はオンラインで予約しておくのが鉄板だ。なお、チケットはQRコードとなっており改札でQRコードを読み込む方式。物理チケットは不要でスマホのQRを見せる流れとなる。
12Goで予約する
ラオス中国鉄道のチケットは、交通予約サイト12Goからオンラインで購入することができる。
日本語表示に対応しており、ビエンチャン〜バンビエン、ルアンパバーンなど主要区間の空席状況も確認できる。
また、同じ区間のバスなど他の交通手段も比較できるため、移動方法を検討する際にも便利だ。
公式アプリ「LCR Ticket」
ラオス中国鉄道には公式予約アプリ「LCR Ticket」もある。以前は登録の段階でラオスの電話番号が必要だったが、現在はメールアドレスでも登録できるようになっている。
旅行代理店・駅購入
ラオス国内では旅行代理店でチケットを手配することも可能だ。
駅窓口でも購入できるが、人気区間・時間帯は普通に満席になるので、直前購入には注意したい。
特に週末や観光シーズンは満席になることもあるため、早めの予約を考えておくと安心だ。
実際に乗ってみた(ビエンチャン→バンビエン・ルアンパバーン)

今回、ビエンチャンからラオス中国鉄道に乗車し、バンビエンまで2等席、ルアンパバーンまで1等席を利用した。
筆者がこの鉄道に乗るのは約3年ぶりになる。開業して間もない頃にも一度利用しているが、今回あらためて乗ってみた印象としては、駅の運用や車内の雰囲気は当時と大きく変わっていなかった。
車両は中国の高速鉄道に似た造りで、座席や車内設備もきれいに保たれている。走行中の揺れも少なく、ラオス国内とは思えないスピードで山間部を抜けていく。
考えてみればタイでも高速鉄道はまだ開通しておらず、発展途上のラオスで先にこのレベルの鉄道に乗れるのは少し不思議な感覚でもある。
車内には大きなスーツケースやバックパックを持った旅行者の姿も多く、ビエンチャン〜バンビエン〜ルアンパバーン間の移動手段としてすでに定着している様子だった。
バンビエン駅・ルアンパバーン駅から市内への移動
ラオス中国鉄道の駅は市街地から少し離れた場所に造られている。到着後はタクシーやミニバスなどで市内へ移動することになる。
バンビエン駅 → バンビエン中心部

バンビエン駅から街の中心部までは車で約15分。列車到着後は乗客が一斉に外へ出るため、駅前のミニバスにそのまま乗り込む流れになる。料金の40,000キープ。
ルアンパバーン駅 → ルアンパバーン中心部

ルアンパバーン駅は中心部から離れた場所にあり、市街地までは車で約30分。バンビエン同様列車の到着に合わせて駅前に車が集まり、降車後そのまま乗客を市内へ運んでいく。相乗りバスは料金40,000キープ。
鉄道自体は快適だが、駅から市内への移動は忘れがち、且つ結構時間がかかるので事前にイメージしておくとよい。
ラオス中国鉄道を利用する前に知っておきたいこと
パスポートチェックがある
ラオス中国鉄道では、駅構内に入る際にパスポート確認が行われる。チケット購入時の名前と一致しているか確認されるため、駅構内に向かう時点でパスポートを手元に用意しておく。
空港のような荷物検査がある
ビエンチャン駅含む全ての駅では、駅構内に入る前にX線による荷物検査が行われる。中国の高速鉄道に近い運用で、スーツケースやバックパックも検査機に通す必要がある。乗客の身の回り品についても金属探知が行われ、これも空港同様のスタイルだ。
出発より少し早めに駅へ
駅構内への入場や荷物検査があり、また列車到着予定時刻の30分前には改札がオープンするため、出発直前に到着すると慌ただしくなる。遅くとも列車の出発時刻の30~40分前には駅へ着いておくとよい。
ビエンチャンからラオス中国鉄道を利用するなら
ラオス中国鉄道を利用すると、ビエンチャンからバンビエンやルアンパバーンへの移動は大幅に短縮される。
バスでは時間がかかる区間も、鉄道なら1〜2時間ほどで到着する。
チケットは駅やビンエンチャンの代理店でも購入できるが、旅行者の場合はオンライン予約を利用しておくと移動の計画を立てやすい。
ビエンチャンからラオス北部へ移動するなら、現在はこの鉄道がもっとも効率的な交通手段といえる。



