バンコクには、スワンナプーム空港(BKK)とドンムアン空港(DMK)の2つの国際空港があり、LCC利用や乗り継ぎの関係で空港間を移動するケースも少なくない。
その際に利用できるのが、タイ空港公社(AOT)が運行する無料シャトルバスだ。
本記事では、実際の過去の乗車体験をもとに、無料シャトルバスの利用条件や乗り場、所要時間を整理しつつ、運行時間・運行間隔については2026年1月に現地掲示を確認した最新情報に更新している。
「今も本当に走っているのか?」「何時まで使えるのか?」といった疑問を、現地確認ベースで整理した実録レビューとしてまとめた。
スワンナプーム空港とドンムアン空港を結ぶ無料シャトルバスとは?利用条件と概要
パタヤから長距離バスを利用してスワンナプーム空港に到着した(料金は123バーツ)。
以前の記事:パタヤからスワンナプーム空港への移動方法
普段ならここで搭乗するのだが、今回はドンムアン空港発のフライトであったため、空港間を移動しなければならなかった。格安航空会社を使う旅行者にはよくあるケースだ。
この移動を助けるのが、タイ空港公社(AOT)が公式に運行する無料シャトルバス。利用できるのは、当日または翌日にもう一方の空港から出発する航空券を持つ乗客に限られるが、条件さえ満たせば追加費用なしで空港間を移動できるのが大きな特徴だ。日本でいえば羽田と成田を無料バスで結んでいるようなものだ。日本では有料なのに対し、タイでは無料で提供されている。
なお、スワンナプーム空港はフロア構成が大きく、初めて利用する場合は「どこから何が出ているのか」で戸惑いやすい。到着後に使う施設や、市内・空港間の移動手段を含めた全体像は、スワンナプーム空港完全ガイドで整理している。
シャトルバスの受付場所と行き方【写真付きで解説】
上記の地図ピンがスワンナプーム空港2階3番ゲート付近の無料シャトルバス受付カウンターの位置。目印は空港2階ローソンでローソンから外へ出てすぐで、大変わかりやすい。
スワンナプーム空港到着時に出発階に降ろされた場合は、エスカレーターで2階に下がりましょう。

受付では、パスポートと搭乗予定のフライトチケット(オンライン予約の画面でも可)を提示する。シャトルバスは「行き先の空港から出発するフライトを持つ旅客のみ利用可能」であり、確認のため提示が必須だ。

シャトルバス受付の注意点|英語表記のチケット画面を準備しよう
シャトルバス受付では思わぬ小トラブルがあった。提示したオンライン上のチケット画面が日本語表記だったため、スタッフが内容を理解できず確認作業が長引いた。とはいえ、航空会社名や出発時間が分かれば問題ないらしく、最終的には問題なく通された。利用者側としては、英語表記のチケット画面を用意しておくのが無難であると感じた。
発車5分前受付からの駆け込み乗車!出発から到着までのリアルレポート
この日は18時発の便を利用することにした。受付したのは出発の約5分前。ギリギリで受付を済ませて乗り込むと、車内はがらんとしており誰もいない。運転手がにこやかに「乗れ」と手招きする。なお、シャトルバスの乗車券はない。

直後にもう一人だけ乗客が現れ、予定どおり18時ちょうどに発車した。
車内の様子と快適さ【エアコン・座席・荷物スペース】
車内は後ろ側が観光バスタイプの4列シートで前側は広くスペースが空けてある。座席はやや硬めだが、1時間程度の移動なら問題はなかった。大きな荷物用のスーツケース置き場もあり、空港間移動を想定した作りになっている。USB充電ポートなどはないが、短距離移動なので不便さは感じない。もちろんエアコンありだが、タイあるあるでエアコン効きすぎで少し寒かったので羽織るものがあるとベター。



景色が移り変わる54分間|スワンナプームからドンムアンへ
バスはスワンナプーム空港を出てすぐに高速道路へと合流する。ここからは高架道路を北上し、ドンムアン空港を目指すことになる。夕暮れ時のバンコクの街並みを、上から流れるように眺められるのはなかなか爽快である。
車窓からは高層ビル群が連なり、バンコク中心部の活気を感じさせる。一方で、郊外に差しかかると低層の住宅街や市場の屋根が広がり、都市の表情が切り替わっていく。道路脇には無数の看板が並び、タイ語と英語が入り混じったカラフルな広告を眺めているだけでも飽きない。
高速道路は基本的にスムーズに流れており、この日は渋滞もなく快適であった。窓から見える夕陽が街並みを赤く染め、遠くに行き交う列車や交差する道路が見える光景は、観光客にとってはちょっとした「空からの市内観光」のよう。
所要時間は54分。これほどの距離を無料で快適に移動できるという事実はありがたいものであった。
無料シャトルをまさかの貸切利用!最後の乗客の正体とは
ドンムアン空港に近づくと、バスは一度空港のオフィス棟前で停車した。ここで一緒に乗っていた男性が降り、運転手と挨拶を交わしながら建物へ入っていった。
その姿を見て気付いた。彼は一般の乗客ではなく、空港スタッフであった。つまり、この便の唯一の乗客は自分ひとりだったわけである。
無料シャトルを完全に貸し切り、運転手とスタッフに囲まれて移動するという、なかなか貴重な経験となった。
ドンムアン空港に到着
その後、バスはターミナル1の出発階に直行。到着後はそのままチェックインカウンターへ進むことができる。スムーズな動線で迷うこともない。

ドンムアン空港は、空港単体で見るとシンプルだが、ターミナル構造や待機場所を知らないと想像以上に時間を持て余す。
実際の動線や深夜帯の雰囲気を含めた空港全体の歩き方は、ドンムアン空港の歩き方|国内線・国際線の構造と使い勝手で詳しくまとめている。
逆ルート(ドンムアン→スワンナプーム)
ドンムアン空港発のシャトルバスも確認した。

ターミナル1の到着階6番出口付近、国際線到着便の大型フライト案内板(電光掲示板)の前に受付カウンターがある。こちらは屋内にあるため見つけやすい。

受付方法は同じくパスポートとフライトチケットの提示。出発場所までは少し歩くが、スタッフが案内してくれるため心配はいらない。夕方19時40分発の便を見たところ、待合エリアには十数人ほどの乗客が集まっており、利用者は一定数いることが分かる。以前、朝5時の便に乗ったときも6人ほどが利用していたので、時間帯によって混雑具合は変わるようだ。

運行時間と時刻表について|2026年1月に現地掲示を確認
このシャトルバスには出発時間を羅列した時刻表は存在しない。乗り場にはデジタルモニターがあり、次の出発時刻が表示される仕組みである。公式案内(AOTの空港サイト)や以下現地表示では、無料シャトルバスは05:00〜24:00、30分間隔での運行と記されている。
また、タイ政府の公式ページでも所要時間は1〜2時間とされており、余裕を持つよう案内されている。

一方で、過去の旅行者ブログや古い掲示写真には、朝夕のピーク時間帯に運行間隔が短縮されていたとする記述も見られる。ただし、これはコロナ禍以前の旧運行体制に基づく情報であり、現在の空港公式案内とは異なる。
無料シャトルの運行時間外(深夜帯)に到着する場合は、空港タクシーの利用となる。
事前に空港間送迎をオンラインで確認しておく方法もある。
パタヤ発で実際にかかった費用|最安ルートの実体験
今回はパタヤ→スワンナプーム空港までのバス代123バーツのみで、ドンムアン空港までたどり着くことができた。シャトルバス自体は無料なので、実用的な移動方法では最安ルートでドンムアン空港にアクセスできたことになる。
パタヤからのアクセスに限らず、バンコク市内や他都市からスワンナプーム空港に到着した後、ドンムアン空港発の便に乗り継ぐ旅行者にとって、このシャトルバスは非常に便利である。条件は「フライトチケットを持っていること」だけ。渋滞による遅延リスクはあるが、時間に余裕を持てばコストを抑えつつ快適に移動できる手段である。
スワンナプーム空港関連情報
- スワンナプーム空港からパタヤへのバス移動まとめ(地方へ直行する場合)
- 【体験記】スワンナプーム空港での空港泊レポ(深夜・早朝到着時)
今回紹介した内容を含め、バンコクの空港アクセスや市内移動を横断的に整理した内容は、バンコク交通ガイドで確認できます。
まとめ:空港間移動に無料シャトルバスを使う上でのポイント
今回実際に利用して感じたのは、この無料シャトルバスは「とにかく安く、確実に空港間を移動したい人」にとっては非常に相性が良いという点だ。運行間隔は約30分と、空港間シャトルとしては十分実用的で、時間帯を選べば待ち時間も大きな負担にはならない。
一方で、深夜帯の運行は行われていないため、早朝・深夜のフライト利用時は別の移動手段を検討する必要がある。
とはいえ、空港公式が運行する無料シャトルという安心感は大きく、条件さえ合えば、知っているかどうかで移動コストに大きな差が出る手段でもある。
(補足)
スワンナプーム空港から市内へ向かう場合は、到着時間や荷物の量によって移動のしやすさが大きく変わる。市内アクセスで迷いやすいポイントや、時間帯別の現実的な選択肢については、
スワンナプーム空港から市内へ出る場合のアクセスまとめで写真付きで整理している。


