新千歳空港で空港泊はできる?深夜の様子と新千歳空港温泉で一晩過ごしてみた

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残念ながら、新千歳空港は『朝までベンチでゴロ寝』が許される空港ではなかった。

新千歳空港で空港泊はできるのか。国際空港と聞くと、24時間開いていて空港泊できるイメージを持つ人もいるだろう。東南アジアなどでは24時間開いている空港が多く、その感覚になってしまう。

しかし、新千歳空港は国内線ターミナルが23時30分、国際線ターミナルが21時で閉館する。実際に夜の空港を歩いてみると、館内には閉館時間を知らせる張り紙が何枚も掲示され、繰り返しアナウンスも流れていた。

とはいえ、そこで終わらないのが新千歳空港である。国内線ターミナル4階には「新千歳空港温泉」があり、深夜料金を支払えば朝まで滞在できる。今回は実際に一晩過ごし、空港泊の代わりになるのか検証してみた。

空港全体の施設やアクセスは新千歳空港の施設やフロアガイドで詳しく紹介している。

新千歳空港で空港泊はできる?夜のターミナルは閉館モード

新千歳空港は北海道最大の空港で、国内線も国際線もある。建物も広く、店も多く、昼間だけ見れば「まあ一晩くらい何とかなるだろう」と思ってしまう。

しかし、夜になると雰囲気が一変する。

新千歳空港国際線ターミナルのチェックインカウンター夜景
暗くなる前に当日便が終わる国際線ターミナル

国際線ターミナルは午後7時頃の時点で、すでに最終便が終わった後。チェックインカウンターは閉まり、人影もない。広いロビーにうっすら照明だけが残り、ここ本当に国際空港だよな、と思うほど静か。

国内線ターミナルも21時半頃には最終便が近づき、店舗エリアは少しずつ営業を終えていく。ベンチに座って粘ればどうにかなる、という雰囲気ではない。

館内には23時30分閉館の案内が複数掲示され、閉館時間を知らせるアナウンスが繰り返し流れる。

新千歳空港23時30分閉館のお知らせ
夜間は滞在できない

空港側も「泊まれると思って残らないでください」と、かなり丁寧に念押ししている印象だった。

空港泊できないなら、新千歳空港温泉という手がある

では、23時30分になったら空港の外へ放り出されるのかというと、そうでもない。

実は国内線ターミナル4階には「新千歳空港温泉」があり、深夜料金を支払えば朝まで滞在できる。

名前だけ聞くと温泉施設だが、思った以上にスーパー銭湯だった。温泉に入り、館内着へ着替え、リクライニングシートで仮眠し、朝は軽い朝食まで付いてくる。

空港で一晩過ごすというよりもむしろ、スーパー銭湯で寝て、そのまま翌朝飛行機に乗ると言ったほうがしっくりくる。

今回は実際に利用し、空港泊の代わりとして快適なのかを検証してみた。

新千歳空港温泉の料金と深夜滞在の仕組み

新千歳空港温泉は、国内線ターミナル4階にある温泉施設。営業時間は朝10時から翌朝9時まで。完全な宿泊施設ではないが、深夜料金を支払うことで館内の休憩スペースで朝まで滞在できる。

今回利用した時点では、入館料が2,600円、深夜料金が2,000円。合計4,600円で、温泉、休憩スペース、館内着、朝食まで含まれていた。

新千歳空港温泉の料金案内

システムとしては、深夜営業のスーパー銭湯とほぼ同じである。ただし、場所が新千歳空港の中にある。この立地が強い。移動しなくていいスーパー銭湯は、早朝便利用者にとってかなりありがたい。

受付で料金を支払うと、ロッカーキーと館内着を受け取る。タオルやアメニティも料金に含まれているため、基本的に手ぶらで利用できる。スーツケースは専用の置き場があり、ワイヤーロックで各自施錠できる。更衣室には鍵付きロッカーがあり、貴重品用のセーフティボックスも用意されていた。

新千歳空港温泉館内
空港っぽくない落ち着いた和風の空間
新千歳空港温泉のスーツケース置き場
大型スーツケースの保管スペース

空港泊で気になる荷物管理については、かなり安心感があった。ベンチでスーツケースを抱えて寝る必要はない。これだけでも、空港の床で夜明けを待つ旅人から一歩抜け出した気分になれる。

温泉はほぼスーパー銭湯だった

館内へ入って最初に思ったのは、「思ったよりスーパー銭湯だな」である。

正直、空港の付帯施設なので、浴場が少しある程度だと思っていた。しかし実際は露天風呂やサウナも備えた、ごく普通のスーパー銭湯だった。

ただ、何十種類ものお風呂が並ぶような大型施設というわけではない。それでも、飛行機を降りたあとや搭乗前に汗を流すには十分な広さがある。

露天風呂では、北海道の外気を感じながらゆっくり浸かることができた。残念ながら滑走路ビューではないが、空港の中で露天風呂に入っているという状況だけでも少し面白い。

湯上がりには無料のお茶や冷水も用意されており、水分補給もできる。レストランも営業しているが、深夜は営業終了となるため、夜食を期待している人は注意したい。その代わり、館内にはカップ麺や軽食の自動販売機が設置されている。

ここまで来ると、空港の温泉というより、空港の中にスーパー銭湯があるような感覚になる。

リクライニングシートで一晩過ごしてみた

風呂から上がったら、いよいよ寝床へ向かう。

休憩室にはリクライニングシートが並び、一人につき1台利用できる。テレビも付いているが、音は耳元のスピーカーから流れる仕組みなので、周囲は静か。

新千歳空港温泉のリクライニングシート
仮眠を取れるリクライニングシート

漫画コーナーもあり、寝るだけではなく時間をつぶせるのもスーパー銭湯らしいところだ。女性専用の休憩室も用意されており、一人旅でも利用しやすい。

新千歳空港温泉の漫画コーナー
漫画も結構ある
新千歳空港温泉の女性専用休憩室
女性用の休憩室

今回は6月の平日に利用したため、休憩室はかなり空いていた。ガラガラと言っていいくらいで、好きな場所を自由に選べる余裕があった。

肝心の寝心地だが、当然ホテルのベッドには及ばない。それでもリクライニングを倒して足を伸ばせるため、空港のベンチで夜を明かすのとは快適さは違う。

ただし、夏休みや大型連休などの繁忙期は状況が変わる可能性がある。今回は余裕があったものの、混雑時は早めに利用した方が安心だろう。

結局のところ、この日の感想を一言で表すなら──空港泊というより、スーパー銭湯で仮眠しただけだった。

朝は軽い朝食付き。そのまま搭乗口へ向かえる

翌朝になると、宿泊利用者向けに朝食が提供される。

新千歳空港温泉の朝食会場

内容はパンやおにぎり、味噌汁、お茶などの軽食で、ホテルの朝食ビュッフェのような豪華さはないものの、朝の出発前に軽くお腹を満たすには十分。

新千歳空港温泉の朝食
新千歳空港温泉の朝食メニュー

朝食を済ませたら館内着を返却し、そのまま空港ターミナルへ向かう。

ホテルをチェックアウトして電車やシャトルバスで空港へ向かう必要もなく、数分後にはチェックインカウンターの前に立っている。この移動の楽さは、新千歳空港温泉ならではの大きなメリットだと感じた。

新千歳空港 国際線出発口 朝の出発ロビー

無料で空港泊することはできない。ホテルほど快適でもない。ただ、その中間にあるちょうどいい選択肢だ。

北海道旅行の最終日や早朝便を利用する前日なら、新千歳空港温泉は十分検討する価値がある。
空港内のレストランや展望デッキなどを知りたい場合は、新千歳空港ガイドも参考にしてほしい。

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