ハノイ旅行の両替情報を調べると、「空港では最低限だけ両替して、市内のHa Trung通りへ行こう」という情報をよく見かける。
確かにHa Trung通りは、旅行者の間で有名な両替スポットだ。しかし実際のところ、空港と市内でどれくらい差があるのだろうか。
そこで今回は、ノイバイ空港、Ha Trung通り、旧市街の金店(Tiệm vàng)、旅行代理店を同日に回り、日本円からベトナムドンへの両替レートを確認してみた。
先に結論を書くと、今回確認した範囲では大きな差はなかった。
| 場所 | レート(1円あたり) | メモ |
|---|---|---|
| 旧市街の旅行代理店 | 160 | SIM・ツアー販売店併設 |
| ノイバイ空港T2・到着フロア | 161.97 | 空港内の両替カウンター |
| Ha Trung通りの金店 | 163 | 有名な両替スポット |
| ノイバイ空港T2・2階 | 163.49 | 今回の空港調査で最高 |
| Hang Bac通りの金店 | 164 | 今回確認した中で最高 |
※レートは2026年5月に現地で確認したもの
最も良かったのは旧市街Hang Bac通りの金店だったが、最も低かった旅行代理店との差は4ドン/円。
例えば1万円を両替した場合、差額は約4万ドン。日本円にすると200〜300円程度である。
今回の調査では、ノイバイ空港のレートが市内の有名両替スポットに負けていなかった。少なくとも今回の同日調査では、「空港はレートが悪いから最低限だけ」という定番の説明は当てはまらなかった。
この記事では、実際に確認した各両替スポットの様子とレートを紹介しながら、ハノイでどこで両替するのが便利なのかを見ていきたい。
ハノイで日本円を両替できる主な場所
日本円は、ハノイでも両替しやすい通貨の一つだ。今回訪れたHa Trung通りの金店、Hang Bac通りの金店、ノイバイ空港、旧市街の旅行代理店では、いずれも日本円からベトナムドンへの両替に対応している。
Ha Trung(ハチュン)通りの金店(Tiệm vàng)
ハノイで両替場所として有名なのが、旧市街西側にあるHa Trung通り。通り沿いには金店(Tiệm vàng)が並び、米ドルや日本円などの外貨両替先として知られている。
Ha Trung通りは、ベトナム人も利用する外貨・貴金属取引エリアでもある。旅行者向けの両替スポットとしても有名だ。

旧市街の金店
旧市街中心部のHang Bac通り周辺にも金店がある。ホアンキエム湖や旧市街散策のついでに立ち寄れるため、場所的にはこちらが便利。

ノイバイ空港の両替所
ノイバイ空港の国際線到着フロアには複数の両替カウンターがある。到着直後に利用できるため、空港から市内へ向かう前に現金を用意できる。

旅行代理店・SIMショップ
旧市街には、「Money Exchange」や「Currency Exchange」と書かれた旅行代理店やSIMショップもある。SIMカード、ツアー、バスチケット販売とあわせて、両替を扱っている店を多く見かける。

銀行・ホテル
銀行でも日本円からドンへの両替はできる。
ただし、個人が少額を替えるだけなら銀行を選ぶ理由はあまりない。銀行はパスポート提示や書類記入を求められることがあり、窓口の混雑で時間がかかることもある。私が利用した際も手続きに時間がかかった。
ホテルでも両替できる場合があるが、レートはホテルによって差がある。私が見た範囲では空港や市内の金店より良いレートには出会わなかった。緊急時や少額なら使えるが、基本は空港か市内の両替所で済ませる方がいいだろう。
Ha Trung通りを歩いてみた|ハノイで有名な両替スポット

Ha Trung通りは、ハノイ旧市街の西側にある短い通りである。全長は200mほどだが、ハノイでは両替スポットとしてよく知られている。
実際に歩いてみると、通り沿いには金店(Tiệm vàng)が密集している。赤や金色の看板を掲げた店舗が並び、見渡せば金店街であることが分かる。

通り自体はそれほど広くない。一方で周辺道路の交通量は多く、バイクや車が絶えず行き交っていた。ホアンキエム湖周辺から徒歩で訪れることもできるが、道路を横断するときはハノイらしい交通量の多さを感じる。
両替所のようにレート表が掲示されているわけではない。店内で日本円を両替したいと伝えると、スタッフが電卓でレートを示してくれた。初めてだと少し入りづらいが、Ha Trung通りではこうした形で両替している。
ただし、今回確認したレートは163ドン/円で、後述するHang Bac通りの金店やノイバイ空港の一部両替所と大きな差はなかった。
Hang Bac通りの金店も確認|旧市街中心部ならこちらも便利
Ha Trung通り以外では、旧市街中心部のHang Bac通りでも金店を確認した。
Hang Bac通りはホアンキエム湖や旧市街の観光エリアから近く、周辺を歩いている途中でも立ち寄りやすい。
今回訪れた金店では、1円=164ドン。今回確認した中では最も高いレートで、Ha Trung通りの163ドンをわずかに上回っていた。
ただし、差は1ドン/円。1万円を両替しても差額は1万ドン程度なので、わざわざHang Bacを目指すのではなく、旧市街中心部にいるなら確認してみるくらいでよいでしょう。
ノイバイ空港の両替所|市内と比べても負けていなかった
今回の調査で意外だったのが、ノイバイ空港の両替レートだ。
ノイバイ空港T2には複数の両替カウンターがある。今回はその一部として、1階到着フロアと2階中間フロアでレートを確認した。結果は、1階が1円=161.97ドン、2階が1円=163.49ドンだった。

一般的な両替記事では「空港のレートは悪いので最低限だけ」と書かれていることが多い。しかし、今回の同日調査では、ノイバイ空港の一部両替所がHa Trung通りの163ドンを上回っていた。
空港内でも店舗によって差はあるが、少なくとも今回見た範囲では、ノイバイ空港の両替レートは市内の有名スポットに負けていなかった。
今回のレートなら、市内で両替所を探して歩き回る手間の方が大きい。短期滞在なら、空港で必要額を替えてそのまま移動してしまってよいと感じた。
空港で両替した後は、市内へ向かうことになる。バスやGrabを使った移動方法は、ノイバイ空港からハノイ市内への行き方ガイドにまとめている。
旅行代理店・SIMショップの両替|便利だがレートは低め
旧市街では、旅行代理店やSIMショップを兼ねた両替所も確認した。
今回見た店は、SIMカード、ツアー、バスチケット販売をまとめて扱うタイプの店で、店頭には「Money Exchange」の表示が出ている。観光エリアの通り沿いにあるため、場所は便利。
ただし、今回確認したレートは1円=160ドン。比較した中では最も低く、Hang Bac通りの金店とは4ドン/円の差があった。
1万円を両替した場合の差額は4万ドン程度である。少額なら大きな差ではないが、まとまった金額を替えるなら、近くの金店や空港のレートも見てから決めたい。
ハノイの両替は空港でも十分だった
タイやフィリピンなどでは、空港の両替レートが市内より明らかに悪いのが共通認識である。その感覚でハノイに行くと、空港では最低限だけ両替して、市内の両替所へ向かいたくなる。
しかし、今回の調査では少し違った。
最も良かったのはHang Bac通りの金店だったが、Ha Trung通りとの差はわずか。さらに、ノイバイ空港T2の一部両替所はHa Trung通りを上回っていた。
もちろん、レートは日によって変わるし、空港内でも店舗ごとの差はある。ただ、少なくとも今回確認した限りでは、「空港だから不利」「Ha Trungだから必ず有利」とは言えない結果だった。
私なら、短期滞在なら空港で必要額を両替してそのまま市内へ向かう。旧市街に滞在していて追加で両替が必要になった場合は、Ha Trung通りやHang Bac通りの金店を利用すると思う。


