【2026年6月第1週】ハノイ生活交通ニュース

ハノイ駅移転案、政府が社会的コストの評価を要求

ベトナム政府は、ハノイ駅の機能を現在の市中心部から南部のゴックホイ駅方面へ移す案について、交通や社会的コストへの影響を慎重に評価するよう求めた。

この案は、ハノイ駅からゴックホイ方面へ伸びる既存鉄道路線の一部を移設し、国道1号線の拡張用地を確保する構想と関連している。ビングループは、ハノイ駅の機能をゴックホイ駅または適切な場所へ移すことを提案しており、あわせて鉄道インフラ事業への参画も示している。

政府側は、旅客・貨物輸送への影響、都市交通の混雑、社会的コスト、ベトナム鉄道総公社の事業、鉄道労働者の雇用などを検討する必要があるとしている。特に、ゴックホイ側の接続インフラがまだ十分に整っていない点も論点になっている。
(出典:VNExpress

現地目線
これはただの駅の移転話ではなく、ハノイ中心部と長距離鉄道の関係を変える話になりそう。今のハノイ駅は古いが、市内中心部にあるからこそ使える。ハノイ駅からニンビン駅へ列車で移動する場合も、旧市街やホアンキエム周辺が近いから利用しやすい。もし南側のゴックホイ発着に寄っていくなら、駅までの移動をどうするのか。無料バスを出せば済む話ではなく、メトロ、バスの接続を作らないと、鉄道利用者には負担が増えそうだ。

2026年5月の外国人訪問者数、同月として過去最高

ベトナム統計局によると、2026年5月の外国人訪問者数は推定177万9875人となり、前年同月比で16.5%増加した。5月は例年、外国人訪問者数がやや落ちる時期だが、同月として過去最高を記録した。

2026年1〜5月の累計外国人訪問者数は1057万3569人で、前年同期比14.9%増となった。入国経路別では、空路が870万2880人で全体の82.3%を占めた。陸路は166万8264人、海路は20万2425人で、いずれも前年同期を上回っている。

ベトナム観光業界は2026年の目標として、外国人訪問者2500万人、国内観光客1億5000万人、観光収入約1100兆VNDを掲げている。
(出典:VIETJO

現地目線
ベトナム観光は、もうコロナ後という段階ではなく、過去最高を更新し続けている。ハノイでも旧市街、ホアンキエム湖、ノイバイ空港、空港バス、両替所、配車アプリの乗り場を見ていると、観光客の量は明らかに増えている。日本人旅行者の中だけでも注目は集まっているが、韓国、中国、欧米、インド系まで増えており、街の観光地化はかなり進んでいる。これからは以前のような静かな穴場のベトナムではなく、しっかり混む旅行先として旅行計画を立てる必要がある。

ニンビン観光当局、SNSで拡散した「心霊体験」投稿を否定

ニンビン省観光局は、SNSで拡散したニンビン旅行中の心霊体験に関する投稿について、根拠が確認されていないとして否定した。投稿は短時間で数百万回表示され、ニンビン観光局は警察に投稿元の調査を依頼している。

観光局幹部は、この投稿について感情的に書かれた内容であり、AI生成コンテンツが使われた可能性にも触れた。ニンビンはチャンアン景観複合体を抱える主要観光地であり、根拠のない話が観光地のイメージに影響を与えることを懸念している。
(出典:Tuoi Tre News

現地目線
ニンビンは、ここ数年でかなり観光地として強くなっている。ハノイから日帰りで行ける観光地として、チャンアンやタムコックを回るニンビン旅行も人気がある。有名になった結果、根拠の薄い投稿も一気に広がるようになった。今回の話は少し変わったニュースだが、観光地にとってSNSの評判がどれだけ大きいかがわかる。旅行者側も、拡散している話をそのまま信じるより、現地当局や複数の報道を見て判断を。

ハロン湾、外国人観光客が国内観光客の4倍に

クアンニン省観光局によると、2026年1〜5月にハロン湾を訪れた観光客は約78万8000人だった。このうち外国人観光客は約63万人で、国内観光客は15万8000人にとどまった。外国人観光客は国内観光客の約4倍に達している。

2026年通年で、クアンニン省は観光客約2200万人、観光収入65兆VNDを目標にしている。ハロン湾は世界自然遺産として知られ、クルーズやランハ湾方面を含む観光商品も増えている。
(出典:Lao Động

現地目線
現地を見るとわかるが、ハロン湾はベトナム人の国内旅行というより、外国人向けの観光地になっている。ハノイから日帰りや1泊2日で組みやすく、また空港から入った旅行者が流れるように観光する定番スポットでもある。外国人比率が高くなるほど、料金、ツアー内容、食事、船のサービスも外国人向けに寄っていっているのが実情。日本人が行く場合も、ベトナムのローカルエリアを楽しむのではなく、国際観光地へ行くつもりで行こう。ハノイからの移動時間も含めて、どのツアーを選ぶかで満足度が変わる場所だと思う。

ベトナムの銀行預金金利、高止まり続く

6月初旬時点で、ベトナムの銀行預金金利は6.5%以上の水準が広く見られ、一部の小規模銀行では条件付きで8〜8.5%に達している。公表ベースで年8%に近い金利を示している銀行もあり、オンライン預金や一定額以上の個人預金などで高めの金利が出ている。

一方で、7%を超える金利を出す銀行は前月より減少している。ベトナム国家銀行は、過度な金利競争を抑え、貸出金利を低めに保つよう銀行への監督を強めている。
(出典:POSTE

現地目線
日本の感覚だと、年6〜8%台の預金金利はかなり高い。ただ、ベトナムでは為替、インフレ、銀行ごとの信用力、預金条件まで見ないと判断できない。数字だけ見ると魅力的だが、銀行側がそれだけ資金を集めたいという見方もできる。
金利が高いと、預金する側にはうれしい。ただ、住宅ローンを組む人、店を出す人、会社で資金を借りる人には重い。ベトナムで生活や仕事をしていると、銀行金利は遠い経済ニュースではなく、家賃、物価、商売の動きにもじわっと効いてくる。

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