ハノイの玄関口であるノイバイ国際空港。深夜便や早朝便を利用する場合、空港で朝まで過ごせるのだろうかと気になる人も多いと思う。
今回、深夜のノイバイ空港T2国際線ターミナルを訪れ、実際に空港泊できる環境なのか確認してきた。
結論から言うと、ノイバイ空港で空港泊は可能。深夜でもターミナル内に滞在でき、ベンチで朝まで過ごしている旅行者の姿も見られた。
ただし、ホテル代が浮いてラッキーという雰囲気ではない。照明は明るく、空調も効いている。数時間の仮眠なら問題ないが、ぐっすり眠れる環境を期待すると違う。
深夜になると出発便は減り、ターミナル内は静かになる。一方で、ベンチで朝を待つ旅行者や、早朝便に備えて休憩する人の姿は途切れない。ノイバイ空港は24時間動き続ける国際空港であり、完全に眠ることはない。
深夜のターミナルの様子やベンチ、利用できる設備、実際に感じた注意点を写真付きで見ていく。
ノイバイ空港T2の深夜の様子|21時台は混雑、2時前には静かに
空港泊と聞くと、人の少ない静かな空港を想像するかもしれない。しかし、ノイバイ空港はそう単純ではなかった。
まず夜9時頃はかなり混雑している。日本行きや韓国行きなどの深夜便のチェックインが集中する時間帯で、出発ロビーにはスーツケースを引く旅行者が多く、チェックインカウンターにも列ができる。

「そろそろ空港泊モードかな」と思ったが、まだ空港は通常運転だった。
夜10時を過ぎると人の流れは少しずつ落ち着き始める。そして11時を過ぎる頃には、昼間や夕方とは違う雰囲気になる。利用者はいるものの、ターミナル全体が静かになり、空いているベンチも目立つようになった。
深夜2時台の出発便はあるものの、チェックインは1時台までに落ち着く。そのため、ターミナル全体の雰囲気としては午前2時を待たずに静かになっていく。

出発便の案内表示も少なくなり、人の姿もまばらになる。ベンチで休む旅行者、スマートフォンを眺める人、充電しながら朝を待つ人がいる程度だ。
24時間動いている国際空港ではあるが、この時間帯だけは少しだけ休憩時間に入ったような空気になる。
ノイバイ空港T2で空港泊するならどこ?おすすめの仮眠場所
ノイバイ空港T2にはベンチが多く、空港泊できる場所には困らない。実際に深夜帯を歩いてみると、1階・3階・4階のいずれでも仮眠している人が見られた。
1階到着フロア

深夜の1階到着フロアにもベンチは多く、空港泊をしている人の姿が見られた。
到着客を迎える人や休憩中の旅行者もいるため完全に静かではないが、ベンチに空きは多い。深夜帯でも座る場所に困ることはなさそうだ。
照明は明るく、空港らしい雰囲気が続いている。到着客の出入りもあるため、人の気配がある場所で過ごしたい人には悪くない環境。
3階出発フロア

空港泊利用者が最も多かったのは3階の出発フロアだった。
深夜便の出発ラッシュが終わると、チェックインカウンター周辺は落ち着き、ベンチで休憩する人が目立つようになる。実際に横になって寝ている人も多く、空港泊利用者は珍しくなかった。空港泊をするならまず候補のフロアである。
ただし照明は明るい。目を閉じれば休めるが、もちろんホテルの部屋のような環境ではない。
深夜になると空港泊利用者も増え、出発客と朝を待つ人が同じ空間にいる光景になる。
4階レストラン・お土産フロア
個人的に一番印象に残ったのは4階だった。
夜になるとレストランや土産店は営業を終え、人通りも大幅に減る。1階や3階と比べると落ち着いた空気が流れていた。

ベンチで横になっている人もおり、4階も空港泊スポットとして使われていた。照明もやや落ち着いている。

完全に暗い場所ではないが、ノイバイ空港T2で空港泊をするなら、まず4階を見ておきたい。
ノイバイ空港T2で空港泊をするなら、まず4階を偵察し、その後3階や1階を回ってみるといい。ホテル選びほど真剣になる必要はないが、一晩付き合うベンチ選びは意外と重要である。
深夜でも利用できる設備|トイレ・売店・Wi-Fi
ノイバイ空港T2では、深夜でも最低限の設備は利用できる。
トイレは24時間利用できるため問題ない。
一方、売店や飲食店は夜通し営業ではない。


実際に見て回ったところ、日付が変わる頃から閉店する店舗が増え始めた。深夜便利用者向けに遅くまで営業している店はあるものの、24時間営業ではなかった。
両替所やSIMカードカウンターも同様である。一部は遅くまで営業していたが、深夜便や到着便の時間帯に合わせているようだった。ノイバイ空港T2のフロア構成やSleep Pod、両替所、SIMカード売り場については、ノイバイ空港T2完全ガイドにまとめている。
また、セブンイレブンやサークルKのようなコンビニはない。飲み物や軽食は事前に準備しておこう。
Wi-Fiは無料で利用可。接続も簡単で、空港泊中の情報収集や時間つぶしはできた。

ただし、充電スポットは多くない。柱の周辺などにコンセントはあるが、場所は限られている。空港泊でスマホの電池切れは地味にきつい。モバイルバッテリーは持っておきたい。
空港泊で感じた注意点|朝は早く、しっかり休めない
ノイバイ空港での空港泊では特別に危ないと感じる場面はなかった。深夜でも空港内には利用者やスタッフがおり、ベンチや床で寝転んでいる人も普通にいる。
ただし荷物の管理は別である。空港内だからといって、スマートフォンや貴重品を置いたまま寝るのは避けたい。仮眠する場合も、荷物は体に触れる位置に置いておきたい。
冷房もそれなりに効いている。長時間過ごすなら、薄手の上着があると安心だ。半袖だけで朝までいると、寝不足に寒さが追加される。
そして、空港泊の朝は早い。早朝便の2~3時間前、利用者が動き出すとターミナル内も一気に空港らしさを取り戻す。数時間の仮眠はできても、しっかり休むのは難しい。
ノイバイ空港T2は空港泊できる環境ではある。ただ、朝まで過ごせることと、しっかり休めることは別。翌日に予定を詰め込むと、空港泊明けらしい重たい一日になる。
スワンナプーム空港やマニラ空港など、他の空港泊事情は空港泊まとめ記事で紹介している。
深夜到着なら市内へ移動するべき?空港泊との比較
ノイバイ空港で空港泊をするか、市内へ移動するかは、到着時間と翌日の予定で判断したい。
節約重視なら、ホテル代を浮かせて空港で朝まで過ごす選択は十分あり。ベンチはあり、空港内も過ごせる環境ではあるため、数時間の待機なら現実的だ。
一方で、実際に空港内で見かけた空港泊利用者は、早朝便を待っている人が多いように見えた。早朝便の場合、市内ホテルから空港へ向かうと午前3時過ぎには出発することになる。移動時間や寝過ごしの不安を考えると、最初から空港で待つのは一定の合理性がある。
もちろん、快適さとは引き換えである。ベッドで眠れるわけではなく、冷房や照明もある。安さと安心を取るか、ホテルで休むかの判断になる。
深夜到着でホテル代を節約したい人や、早朝便を利用する人なら、ノイバイ空港での空港泊は十分選択肢になる。一方で、快適さを求めるならホテル利用が無難だ。自分の旅程と予算に合わせて選びたい。
深夜到着で市内へ出る場合は、Grabやタクシーを使うことになる。深夜の移動手段については、別記事で紹介予定。


