ハノイの玄関口であるノイバイ国際空港(Noi Bai International Airport)。
国際線ターミナル2(T2)は2014年開業の比較的新しい建物で、日本の円借款と大成建設の施工により整備された。館内はガラス面が多く、見通しがいい。
近年は旅客増加に伴い拡張工事(2024〜2026)が進められており、2025年時点では出発階の一部が閉鎖されていたが、2026年では主要エリアの整備はほぼ完了している。
この記事では、フロア構造・チェックイン・SIM・両替・市内アクセスまで一通り整理する。

ノイバイ空港ターミナル2(T2)のフロア構造|1階〜4階の全体像
T2は1階=到着、3階=出発というスタンダードな構造。
到着後は上に、出発時は3階に向かえばOK。
フロア構成は次の通り。
・1F:国際到着フロア(到着ロビー・両替・SIM・市内アクセス)
・2F:サービス階(飲食・ショップ・荷物預かり・空港内ホテル)
・3F:国際出発フロア(チェックインカウンター)
・4F:レストラン・ショッピング+簡易展望スペース
基本的な利用パターンはこの3つ。
・到着 → 1階でそのまま外へ(両替・SIM・タクシー)
・出発 → 3階でチェックイン → 保安検査 → 出国
・早く着いた → 2階 or 4階で待機
→ フロアマップ詳細はノイバイ空港公式サイト(英語)

国際線到着の場合、到着後は
入国審査 → 手荷物受取 → 税関 → 到着ロビー
という順に進む。

以前は入国審査で長蛇の列になり混雑していたが、現在は整列レーン(ポールによる誘導ライン)の整備や自動ゲートの導入により、以前より多少待ち時間が少なくなった。
今回、観光ビザとしてeVISAを事前取得して入国したが、紙に印刷するのを忘れていた。入国審査ではスマートフォンに表示したeVISAを提示するだけで問題なく通過できた。

出発階(3階)のフロア構造|チェックイン・出国の位置関係

ノイバイ空港T2の中心となるのが3階の出発フロア。
チェックインカウンターが並び、出国手続きの入口もここに集まっている。
カウンターはA〜Lまで横一列に配置。中央に案内表示とフライト情報モニターがあり、航空会社の場所を確認できる。
夕方〜夜は出発便が集中し、チェックインカウンター周辺は混雑する。

T2拡張後の変化|出発フロアはどう変わったか
近年は拡張工事が進み、2025年時点では出発フロアの一部が仮囲いで閉鎖されていた。
2026年時点では仮囲いは撤去され、フロア全体が使える状態に戻っている。


通路は広がり、出発フロアにはベンチや待機スペースが増えた。
フロアの両サイドには植栽も配置され、以前とは見た目が変わっている。


利用者は引き続き多く、夕方〜夜は混雑するが、以前のように通路が詰まる場面は減っている
荷物包装サービス(ラッピング)

スーツケースを保護したい人向けに、ラッピングサービスもある。
出発階入口付近で、その場で巻いてくれる。料金60,000 VND(約350円)。
T2の主要航空会社一覧(乗り継ぎに便利な航空会社)
※日本路線以外
※就航状況はシーズンや運航計画により変更される場合があります。
T2にはアジア・中東・欧州など幅広い航空会社が就航しており、国際的な乗り継ぎハブとしての役割もある。
以下は、日本路線を除いて、日本人旅行者が実際によく利用する主要キャリアをまとめた。
ベトナムの航空会社(国際線|Vietnam Airlines / Vietjet)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
ベトナムのフラッグキャリアで、ハノイ発の主要国際線と長距離路線を広く担当する。 - ベトジェットエア(Vietjet Air)
日本・韓国・タイなどアジア路線の便数が多く、価格重視で選ばれやすいLCC。
韓国系(便数が多く、韓国人利用が多い)
韓国とベトナム間は旅行・ビジネスの往来のため便数が多いルート。その分日本人旅行者にとっても乗り継ぎ等で使いどころがある。
- 大韓航空(Korean Air)
仁川経由で北米・欧州・日本行きなど路線網が強く、乗り継ぎの定番。 - アシアナ航空(Asiana Airlines)
欧州方面への乗り継ぎで安定した人気。サービス品質も評価が高い。 - ティーウェイ航空(T’way Air)
日本路線が多いため、日本人旅行者が利用しやすいLCC。料金が安い。 - チェジュ航空(Jeju Air)
韓国の地方都市へ飛べるうえ、東南アジアへの乗り継ぎも豊富。
台湾系(アジア〜米国行きの乗り継ぎで人気)
- チャイナエアライン(China Airlines)
台北乗り継ぎで米国西海岸・グアム・オーストラリア方面へ行ける。 - エバー航空(EVA Air)
安全性ランキング上位の航空会社。台北経由の北米路線は特に人気が高い。 - スターラックス航空(Starlux Airlines)
サービス評価が高い新興キャリアで、台北経由の選択肢として人気が出ている。
中国・香港系(価格重視の乗り継ぎに)
- キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)(香港) — 欧州・北米行きの深夜便が強い
- 中国国際航空(Air China) — 北京経由で欧州行きが豊富
- 中国東方航空(China Eastern) — 上海経由で日本・アジア方面に強い
- 中国南方航空(China Southern) — 広州経由でアジア・オセアニア方面が安い
タイ系
- タイ国際航空(Thai Airways)
バンコク乗り継ぎでリゾート方面(プーケットなど)が便利。 - タイ・エアアジア(Thai AirAsia)
東南アジアの短距離移動に強いLCC。
シンガポール系
- シンガポール航空(Singapore Airlines)
ハブのチャンギ空港は乗り継ぎ効率が高く、欧州・豪州方面に強い。 - スクート(Scoot)
日本行きでは、一度シンガポールへ南下してから乗り継ぐ逆戻りルートも選ばれる。
👉 安定のフルサービス+格安のスクートの2軸。
中東系
- カタール航空(Qatar Airways)
欧州行きの評価が高い。 - エミレーツ航空(Emirates)
ドバイ経由で世界中へ。
インド系
- インディゴ(IndiGo)
デリー・コルカタ路線が中心。日本人利用は多くないが、インド周遊では選択肢になる。
T2発|日本行き直行便まとめ(成田・羽田・関西ほか)
ノイバイ空港T2からは、日本の主要都市へ多くの直行便が運航されており、ビジネス・観光ともに利用しやすい充実した路線構成になっている。
以下は主な就航都市と航空会社一覧。
東京(成田 / Narita:NRT)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
- 全日本空輸 / ANA(All Nippon Airways)
- 日本航空 / JAL(Japan Airlines)
- ベトジェットエア(Vietjet Air)
👉 便数が最も多く、深夜発・早朝着が多いのが特徴。
東京(羽田 / Haneda:HND)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
- 全日本空輸 / ANA(All Nippon Airways)
👉 ハノイ早朝発の便が運航しており、都心アクセスの良さからビジネス出張で使われる。
大阪(関西 / Kansai:KIX)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
- 全日本空輸 / ANA(All Nippon Airways)
- 日本航空 / JAL(Japan Airlines)
- ベトジェットエア(Vietjet Air)
👉 関西圏で需要が大きい。
名古屋(中部 / Chubu:NGO)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
- 全日本空輸 / ANA(All Nippon Airways)
- ベトジェットエア(Vietjet Air)
👉 便数は多くないが、安定して運航されている人気路線。ベトジェットの名古屋行きは特に安い。
福岡(Fukuoka:FUK)
- ベトナム航空(Vietnam Airlines)
- 全日本空輸 / ANA(All Nippon Airways)
👉 西日本からのアクセス路線として、観光・ビジネスともに根強い需要。
静岡(富士山静岡 / Shizuoka:FSZ)
- ベトジェットエア(Vietjet Air)
👉 2026年新規就航の路線。週3便(火・木・日)で運航。便数は限られるものの、LCCで運賃が安い。 深夜発(ハノイ発)→朝到着のスケジュール。
4階|レストラン・カフェ・お土産・休憩(出発前の過ごし方)
出発階からエスカレーターで上がる4階には、出発前に軽く食事ができるレストランやカフェが並んでいる。2026年時点では新しい店舗も増え、飲食エリアはかなり充実してきている。

主な店舗は次の通り。
- Highlands Coffee(ベトナム定番のカフェチェーン)
- LUCKY Restaurant(ローカル料理中心のレストラン)
- Pho Dong(フォーなどのベトナム料理)

- Lucky Shop(お手軽なお土産ショップ)


ベトナム料理から軽食、コーヒーまで揃っており、チェックイン後に出発まで時間がある際の休憩場所になる。空港の滑走路エリアを一望できる簡易展望エリアもあり、飛行機を眺めながら時間をつぶせる。

喫煙所・ベンチの場所
喫煙所は基本屋外にあり、保安検査後の制限エリア内にも設置されている。
出発前・出発後どちらでも吸える。
喫煙所(出発前・保安検査前)
喫煙所はターミナル内にはなく、屋外にある。外に出て見渡せば案内は見つかる。
- 3階(出発フロア):建物の左右端に屋外喫煙所
- 2階(サービスフロア):駐車場連絡通路(屋外)
- 1階(到着フロア):建物を出て右奥


喫煙所(保安検査後・制限エリア内)
保安検査後の搭乗エリアの通路沿いにも、スモーキングルームが設置されている。
搭乗エリアは細長いレイアウトのため、搭乗ゲートによっては少し歩く。
ベンチ・座れる場所

出発フロアや到着フロアにはベンチが点在しているが、数は多くなく、混雑時は埋まりやすい。
短時間の待機であれば問題ないが、長時間ゆっくり過ごす場合は、カフェやラウンジの利用しよう。
到着階(1階)|SIM・ATM・市内アクセス
到着ロビー(1階)

到着ロビー(1階)には、SIMカウンター・両替所・ATMが並ぶ。
SIMカードの購入方法については、ノイバイ空港SIMガイドの記事で詳しく解説している。
T2からの市内アクセス
到着出口を出るとすぐ前が車寄せになっており、タクシーやGrab、空港バスが待機している。なお、ノイバイ空港には鉄道は接続していないため、市内への移動はこれらの手段が基本となる。
ノイバイ空港からハノイ中心部までは、車でおおむね40〜60分。

主な市内アクセスは以下の通り。
- タクシー乗り場:到着出口を出て左右に広がる
- Grabなど配車アプリ:到着階外の一般レーン
- 空港バス(86番・旧市街/ハノイ駅方面):到着階を出て柱番号15から横断歩道を渡ったバス停
→ 乗り方・混雑・降りる場所はこちら(86番バス詳細) - 空港バス(90番・キンマー/日本人街方面):柱番号18側から横断歩道を渡ったバス停
→ 乗り場・降り方はこちら(90番バス詳細)
到着出口付近には、キロあたりのタクシー料金が表示された電光掲示板が設置されている。乗車前に相場感を把握しておくと安心。

それぞれの料金、所要時間、深夜早朝の注意点、旧市街(ホアンキエム)/キンマー方面別の使い分けは、ノイバイ空港T2 ⇆ ハノイ市内アクセスガイドで詳しくまとめている。
また、乗り継ぎで国内線ターミナル1への移動するなら無料シャトルバス(時刻・乗り場)が便利。
到着階にある花屋(ベトナムらしいお出迎え文化)

到着階には小さな花屋があり、色とりどりの花束が並んでいる。
これは、家族や恋人、友人を花で迎えるベトナムならではの習慣があるためだ。
長期留学や海外赴任から帰国する家族を出迎える際、到着ゲートで花束を渡す光景はよく見られる。
日本ではあまり一般的ではない演出だが、ベトナムでは温かい歓迎の象徴として根付いている。
旅行者にとっても、空港で見かけると少しほっこりするスポットだ。
2階|飲食・荷物預かり・空港内ホテル
到着階と出発階の間にある2階は、飲食店やサービス施設が集まるフロア。
荷物預かり、スリーピングポッドなどもこの階にあり、出発前の休憩や乗り継ぎの待ち時間に使える。他フロアと比べ空いており静かなのも特徴だ。
飲食(2Fカフェ・軽食エリア)
カフェや軽食店が並び、フォーやバインミーなどのベトナム料理もある。

荷物預かり(Left Luggage)

同じく2階には、スーツケースやバックパックを一時的に預けられる荷物預かりサービス(Left Luggage)がある。ハノイ市内で観光したい、乗り継ぎ時間が長いなどの際にコインロッカー代わりに使える。
利用料金(2026年時点・荷物1個あたり)

- 最初の3時間:90,000ドン
- 3〜12時間:100,000ドン
- 12〜24時間:110,000ドン
- 24時間〜30日:120,000ドン / 1日
- 30日以上:130,000ドン / 1日
👉 料金はサイズ・重さに関係なく一律料金
荷物預かりサービスの注意点(要点)

- 預ける時・受け取る時の両方でパスポート提示が必要
- 貴重品・現金・パソコン・危険物は預けられない
- 食品・飲料も不可(こぼれ・腐敗防止)
- 支払いは現金のみ
- モバイルバッテリーは預けNG
👉 貴重品と電子機器は手荷物で持ち歩く必要がある。
利用時のアドバイス
- 大きなスーツケースは問題なく預けられる
- 受け取り時トラブル防止のため、預ける前に荷物の写真を撮っておくと安心
- 長時間の乗り継ぎや、ホアンキエム湖周辺への短時間観光に使うと便利
👉 料金が手頃なので、身軽に動きたい旅行者には特に使いやすいサービス
公式情報はノイバイ空港のLocker Room(荷物預かり)案内ページを参照。
空港内ホテル(VATC SleepPod)

有料の仮眠室サービスSleepPod(空港内ホテル)も設置されている。
完全個室で、カプセルホテルに近い簡易宿泊スペース。深夜便・早朝便利用者にとって体力温存できる選択肢になる。


設備とサービス

SleepPodの部屋はシンプルだが、短時間休憩に十分。
- ベッド(枕・毛布付き)
- エアコン
- 無料Wi-Fi
- ウェルカムドリンク(ペットボトル1本)
- 目覚まし(ウェイクアップコール)
料金の目安
料金はシーズンによって変動するが、シングルルームの場合はおおよそ以下が目安。
- 3時間で約66万ドン〜
- 6時間で約132万ドン〜
👉 最新料金・空室状況・事前予約は公式サイトで確認。
こんな人におすすめ
- 深夜着 → 翌朝の国内線/国際線に乗り継ぐ人
- ホテルに移動するほどでもない短い滞在時間の人
- 子ども連れで、休む場所をしっかり確保したい人
- 足を伸ばして寝て、空港泊のストレスを減らしたい人
利用時の注意点
- 一般的なベトナムのホテルと比べると料金は高め
- シャワーはない(トイレ・洗面所は空港内共用エリア)
👉 移動の合間に数時間だけでも横になりたい、時間をお金で買って体力を温存したいという人向けのサービス。
空港内ホテルの料金が負担に感じる場合は、ターミナル内のベンチで夜を明かす空港泊という選択肢もある。
ただしノイバイ空港T2は24時間稼働ではあるものの、深夜帯は人が少なく、座り心地の良いベンチも限られている。電源も多くはないため、快適さを重視するならSleepPodを利用したほうが無難。
まとめ
ノイバイ空港T2(ターミナル2)は、ハノイの国際線ターミナルとして使われている施設。
ガラス張りで開放感のある造りで、チェックインカウンター、飲食店、SIMカウンター、荷物預かりなどの主要サービスはフロアごとに配置されている。
2026年時点では拡張工事も落ち着き、飲食店やサービスは徐々に増加中。
特別に充実しているわけではないが、出発・到着ともに不便は感じにくい水準にはなっている。
ハノイ旅行やベトナム周遊の出入口として利用する場合は、フロア構成と基本サービスだけ事前に把握しておけば十分対応できる。
→ 到着後の移動や空港の使い方まで含めて確認するなら
ノイバイ空港(ハノイ空港)総合ガイドへ



