【2026年最新】フアランポーン駅からドンムアン空港へ5バーツで行く国鉄ルート|普通列車を実体験解説

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バンコク市内からドンムアン空港へ向かう場合、Grabやタクシーを使うのが一般的だ。渋滞さえなければ最も簡単で快適な移動手段でもある。

しかし実は、タイ国鉄の普通列車を使えばわずか5バーツで空港付近まで移動できるルートが存在する。

今回はフアランポーン駅から実際に乗車し、所要時間・本数・乗り心地・注意点まで実用性を検証した。さらに空港から市内へ戻る逆ルートとして使えるかも含めて解説する。

フアランポーン駅の外観と駅前の様子(バンコク)
バンコク中心部に残る歴史的ターミナル・フアランポーン駅

フアランポーン駅で切符を購入する

フアランポーン駅のタイ国鉄チケット販売窓口
フアランポーン駅では国鉄の切符を窓口で直接購入できる

フアランポーン駅では事前予約は不要。駅窓口でそのまま購入できる。

購入方法は非常にシンプルで、行き先と枚数を伝えるだけ。係員が料金を教えてくれるので、その金額を支払えばよい。今回も並ぶことなく数分で購入できた。

駅にはMRTが接続しており、市内からのアクセスは容易。また周辺には手ごろな価格帯のホテルが多く、節約派の拠点としても便利な立地だ。

格式ある大屋根が印象的な駅舎は健在で、多くの長距離路線をクルンテープ・アピワット駅へ譲った現在も、ローカル列車の発着駅として現役で稼働している。

フアランポーン駅の中央ホール内部
長距離路線の時代を支えた巨大コンコースは現在も健在

フアランポーン駅の歴史や現在の役割については、駅紹介記事で詳しくまとめている。

運賃は5バーツ。バンコク最安クラスの空港アクセス

今回購入した切符はこちら。

フアランポーン駅からドンムアン駅までの5バーツ切符
バンコク最安クラスの空港アクセス

フアランポーン → ドンムアン:5バーツ

日本円にすると約25円。空港アクセスとしては驚くほど安い。座席指定はなく、車両は3等車(扇風機付き)。満席の場合は立つ可能性もある。

改札は存在せず、乗車後に車内で係員が検札を行う方式だ。そのため、到着後のドンムアン駅にも改札はない。

実際に乗って検証|冷房なしローカル列車のリアルな乗り心地

313列車ドンムアン方面の出発案内表示
今回乗車した18:20発の普通列車(313列車)
フアランポーン駅ホームに停車するタイ国鉄普通列車
冷房なしのクラシック車両が並ぶホーム
タイ国鉄普通列車の車両連結部
年季を感じる連結部とホームとの高低差。

車両はかなり年季の入ったタイプで、冷房はなく扇風機のみが稼働している。

タイ国鉄普通列車3等車の車内通路の様子
ドア越しに見える一直線の車内。昔ながらのローカル列車らしい構造。

真昼だと暑さを感じそうだが、朝や夕方の時間帯なら快適。実際の乗客は日常移動に利用する地元客が中心で、空港へ向かう旅行者も時折見かける程度だった。

タイ国鉄列車から見た夕暮れのバンコク市街
渋滞とは無縁に進むローカル列車。車窓もこのルートの魅力。

日本の通勤電車とはまったく異なる雰囲気で、海外のローカル列車らしい旅情を感じられるのも特徴だ。

ドンムアン空港へ国鉄で行く方法|本数・時刻表・注意点

フアランポーン駅の発車時刻表(タイ国鉄)
ドンムアン停車列車は長距離路線の一部として運行される

時刻表を見ると、ドンムアン駅に停車する列車は始発4:15頃から運行しており、平均すると約2時間に1本ほど。最終は18:20発で、今回はこの最終便に乗車した。

本数自体は意外とあるが、利用前に確認は必須。Googleマップで駅をタップすると停車列車の行き先が表示されるため分かりやすい。

以下の方面行きがドンムアンに停車する:

  • Taphan Hin
  • Nakhon Sawan
  • Lop Buri
  • Ban Phachi
  • Phitsanulok など

同じ路線をさらに進めば、アユタヤへも約15バーツで移動可能だ。

時刻表の確認方法(公式サイト)

ドンムアン空港に停車する列車は、タイ国鉄公式サイトでも確認できる。

タイ国鉄公式時刻表(英語・SRT Timetable)

検索時は駅名に注意が必要で、フアランポーン駅は「Hua Lamphong」ではなく 「Bangkok」 と表示される。
そのため「Bangkok ⇄ Don Muang」で検索すると該当列車が表示される。

実際の画面でも「Bangkok」と表記されるため、初めて利用する場合は少し分かりづらいポイントだ。

ダークレッドラインとの違い|本数と使い分け

ドンムアン空港とバンコク市内を結ぶ鉄道としては、SRTダークレッドライン(一般的にレッドラインとも呼ばれる)の利用が一般的だ。

ダークレッドラインは約10〜15分間隔で運行しており、冷房付きの新しい車両で快適性・確実性ともに高い。一方で今回紹介している国鉄普通列車は、長距離路線の一部として運行されているため本数が限られる。

料金では国鉄が圧倒的に安いが、利便性ではダークレッドラインが上。このルートは「安さ重視の裏ルート」と考えると理解しやすい。

路線料金本数快適性おすすめ度
ダークレッドライン33B(バンス―行き)◎(10〜15分間隔)一般向け
国鉄普通列車5B(フアランポーン)△(約2時間間隔)裏ルート

快適性や本数ではダークレッドラインが明確に優位だが、運賃だけを見るとこの国鉄ルートは別次元の安さと言える。

ドンムアン空港からバンコク市内への移動手段としては、ダークレッドラインやGrabを利用する方法が一般的だ。本記事で紹介した国鉄ルートはあくまで低コスト重視の選択肢となるため、標準的なアクセス方法については別記事で詳しく整理している。初めてドンムアン空港を利用する場合は、まずこちらを確認しておくと全体像が掴みやすい。

バンスー駅でレッドラインへ乗り換え可能|途中変更できる安心ルート

この国鉄ルートは途中のバンスー(Bang Sue)駅でSRTレッドラインへ乗り換え可能だ。万が一遅延や予定変更があっても都市鉄道へ切り替えられるため、完全な一発勝負の移動ではない点は大きな安心材料となる。

バンスー駅は現在の主要ターミナルであるクルンテープ・アピワット駅と接続しており、ここでレッドラインへ乗り換えられる。長距離路線と都市鉄道が交差する交通結節点のひとつだ。

国鉄の路線は以前は地上区間が中心だったが、現在はレッドラインと並行する高架区間を走行する場面も多い。列車自体の速度は速くないものの、長距離路線ベースのため停車駅が少なく、移動は想像よりスムーズに進む。

フアランポーン駅からドンムアン駅までは約30〜50分程度が目安で、条件が合えば十分実用的な移動時間と言える。

所要時間と実際の移動時間|遅延・停車駅・体感レビュー

今回実際に乗車した列車のスケジュールは以下の通り。

  • 出発:18:20(フアランポーン駅)
  • 到着:19:08(ドンムアン駅・予定時刻)
  • 所要時間:約48分

長距離路線ベースの列車のため停車駅は少なく、走行自体は想像よりスムーズに進んだ。列車自体の速度は速くないものの、道路渋滞の影響を受けない点は大きなメリットと言える。

ただし今回は約30分の遅延が発生し、実際の所要時間は1時間を超えた。タイ国鉄では遅延は珍しくないため、空港利用時は時間に余裕を持った行動が前提になる。

Grabとの比較

では実際、この5バーツルートは実用的な移動手段と言えるのか。Grabとの違いを整理してみる。

手段料金所要時間快適性
Grab250〜400バーツ40〜90分(渋滞次第)
国鉄(普通列車)5バーツ約50分+遅延可能性

低コストで移動できる一方、時間の正確さでは他の交通手段に劣る点は理解しておきたい。次に、ドンムアン駅から空港ターミナルまでの動線を確認していく。

ドンムアン駅からドンムアン空港までの行き方|徒歩ルートと所要時間

ドンムアン駅から空港ターミナルへの案内表示(徒歩連絡通路)

ドンムアン駅から空港ターミナルまでは徒歩でアクセスできる。駅を出ると空港方面への案内表示が整備されており、表示に従って進めば迷うことはない。距離はそれほど長くなく、スーツケースを持っていても5〜10分程度でターミナルに到着する。歩道橋をそのまま進むだけの分かりやすい動線だ。

空港駅としては珍しく、改札や専用通路が整備された都市鉄道とは異なり、ローカル駅から直接歩いて空港へ向かう構造になっている点も特徴的だ。

ドンムアン駅から空港方面を示す案内サイン

改札は設けられていないため、下車後はそのまま駅の外へ出て歩道橋へ進めばよい。地方駅のような雰囲気だが、空港利用者も一定数歩いており流れについて行けば自然に到着できる。

改札のないドンムアン駅の出口(タイ国鉄)
国鉄駅は改札がなく、そのまま駅外へ出て空港方面へ進める

なお、ドンムアン空港の構造やターミナル配置は、空港完全ガイドで詳しく解説している。

ドンムアン空港からフアランポーン駅へも利用可能(逆ルート)

タイ国鉄ドンムアン駅の時刻表表示
停車列車は多く見えるが、普通列車は本数が限られる

このルートは空港へ向かうだけでなく、ドンムアン空港から市内中心部へ最安で移動する手段としても使える。ドンムアン駅は空港ターミナルから徒歩圏内にあり、到着後そのまま国鉄に乗車可能だ。

運賃は同様に非常に安く、Grabやタクシーと比べても圧倒的な低コストで市内中心部へ移動できる。

ただし本数は多くなく、遅延も発生しやすいため、一般的な移動手段というよりは時間に余裕がある旅行者向けの裏技的ルートと考えるのがよい。時刻は上記と同じ路線のDon Mueang → Bangkokで確認可能。

フアランポーン駅はMRTに接続しているため、到着後はバンコク市内各地へ乗り継ぎ可能。節約重視の旅では有力な選択肢になる。

ドンムアン駅の待合スペースの様子
ダークレッドラインと国鉄駅の間にあるドンムアン駅待合エリア
ドンムアン駅構内の両替所
駅周辺には両替所もあり、到着直後の最低限の現金確保も可能

国鉄ルートはおすすめ?向いている人・向かない人

国鉄ルートは「安いからおすすめ」という単純な話ではない。
実際に乗ってみると、向いている人とそうでない人がはっきり分かれる移動手段だった。

向いている人

  • とにかく交通費を抑えたい人
    → 5バーツで空港へ行ける手段は他にない。
  • 時間に余裕がある旅行者
    → 遅延の可能性を含めて楽しめる人向き。
  • タイのローカル鉄道を体験してみたい人
    → 観光というより“移動そのもの”を楽しめる。
  • 渋滞ストレスを避けたい人
    → バンコク特有の交通渋滞の影響を受けないのは大きな利点。

向かない人

  • 深夜・早朝フライトを利用する人
    → 深夜は国鉄は運行しておらず、時間帯によってはそもそも利用できない
  • 大きな荷物を持っている人
    → 車内スペースや駅動線は空港向け設計ではない。
  • 到着時刻に余裕を持てないスケジュールの人
    → 定時性を重視するならGrabやタクシーの方が安定。バンコクでのGrab移動の案内は別記事へ。

実際に利用して感じたのは、この国鉄ルートは
「最安の空港アクセス」ではあるが、「万人向けの最適解」ではないという点だ。

「安い=正解」とは限らないのが、このルートの面白いところ。安さと引き換えに、時間の不確実性を受け入れられるかどうか。そこがこのルートを選ぶ判断基準になる。

結論|5バーツは魅力だが、万人向けの移動手段ではない

フアランポーン駅からドンムアン空港まで、タイ国鉄の普通列車を使えばわずか5バーツで移動できる。
ただし、このルートは万人向けの空港アクセスではない。本数の少なさや遅延の可能性、冷房のない車両など、快適性や確実性では最新の鉄道やGrabに及ばない。

それでも、時間に余裕がある日や移動費を抑えたい場面では成立するルートと言える。渋滞の影響を受けず、ローカル列車らしい雰囲気を体験できる点も含め、バンコク移動の選択肢のひとつとして覚えておきたい。

バンコク市内の移動手段全体の使い分けについては別記事でも整理している。

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