ラオス中国鉄道の南の玄関口となるのが、ビエンチャン駅(Vientiane Railway Station)。
2021年に開業したこの駅からは、バンビエンやルアンパバーン、さらに中国・昆明方面へ高速鉄道が走っている。
市内中心部からはやや離れており、アクセスにはバスやタクシー、配車アプリを利用することになる。駅は新しく、広いコンコースと大きなホームを持つ近代的な駅だ。
ここでは、実際にビエンチャン駅を利用したときの様子をもとに、駅構内、セキュリティチェック、ホームの雰囲気などを写真付きで紹介する。ビエンチャン駅を初めて利用する人でも流れがわかるよう、駅の入口からホームまで順番に紹介していく。
ラオス中国鉄道の路線や主要駅など、鉄道全体についてはラオス中国鉄道ガイドでまとめている。
ビエンチャン駅の場所
ビエンチャン駅(Vientiane Railway Station)は、市内中心部から北へ約15kmの場所にある。
メコン川沿いやタラートサオ周辺からは車で30〜40分ほど。

駅に近づくと巨大な屋根の駅舎が見えてくる。周辺はまだ開発途中のエリアが広がっている。
ラオス中国鉄道の南の起点となる駅で、ここからバンビエンやルアンパバーン、中国・昆明方面へ高速列車が運行されている。
ビエンチャン駅へのアクセス(市内から)
駅市内からはタクシーや配車アプリの利用が基本。徒歩でアクセスできる距離ではない。

主な移動方法は次の4つ。
- 配車アプリ(Xanh SM / LOCA)
- タクシー
- 市内バス(Route 28)
- 乗り合いバン
それぞれの特徴を簡単に紹介する。
配車アプリ(Xanh SM / LOCA)
配車アプリを使って駅へ向かうのが一番簡単な方法だ。
特に最近はベトナム系のEVタクシーサービスXanh SMが進出しており、市内でもよく見かけるようになってきた。
確認した時点での料金は次の通り。
- Xanh SM:159,000キープ
- LOCA:約210,000キープ


今回実際にアプリで確認したところ、Xanh SMの方がLOCAより安かった。そのため今回はXanh SMを利用してビエンチャン駅まで移動した。
アプリで目的地を「Vientiane Railway Station」に設定すれば、そのまま駅前の車寄せまで送ってくれる。

旅行者にとっては、この方法が一番わかりやすく確実だろう。
市内バス(Route 28)

最も安く移動できるのが市内バス。
駅へ向かうバスはRoute 28。中央バスターミナル(Talat Sao / タラートサオ) から出発する。

運賃は約25,000キープとかなり安いが、本数は少なく、時間も固定されているため旅行者には少し使いづらい。列車の時間に合わせて利用する場合は、時刻を事前に確認しておく必要がある。

なお、以前ビエンチャン駅から市内へ移動する際にこのバスを利用したことがある。駅発のバスは列車の到着時間に合わせて運行されており、帰りの移動では利用しやすかった。
乗り合いバン
もう一つの方法が、ホテルや旅行会社などで予約できる駅行きの乗り合いバン。
料金表によると130,000キープで、市内のホテルまで迎えに来てくれるピックアップ形式だ。
タクシーより安く、バスよりも柔軟に移動できるが、出発時間が決まっているため、事前確認は必要になる。
おすすめは配車アプリ
実際に利用してみると、旅行者には配車アプリ(Xanh SM / LOCA)が使いやすい。
- ホテルから直接駅まで行ける
- 時刻を気にする必要がない
- 料金も比較的わかりやすい
特に今回はXanh SMの料金がLOCAより安かったため、コスト面でもメリットがあった。
ビエンチャン駅へ向かう場合は、まず配車アプリを確認してみるのが良いだろう。どちらもアプリでダウンロードでき、使い勝手はGrabに似ている。なお、ラオスではGrabは使えない。
ビエンチャン駅前の様子(店やタクシーはある?)

ビエンチャン駅の前には広い駐車場と車寄せがあり、タクシーや送迎車が発着している。駅自体は新しいが、周辺はまだまだ開発途中のエリアで、駅前には飲食店やコンビニなどは全くない。
そのため列車に乗る前にしっかり食事をしたい場合は、市内で済ませてから駅へ向かうとよい。
なお、コンコース内(セキュリティチェックの内側)にはカフェやキオスクのような売店もあり、軽食や飲み物を買うことはできる。
駅前には市内へ向かうバス乗り場もあり、中央バスターミナル(タラートサオ)方面へ向かうRoute 28が発着している。


駅前は全体的に広々としており、典型的な郊外型の高速鉄道駅という印象だった。
チケット販売所

ビエンチャン駅では、建物に入る前のエリアにチケット販売所がある。
ガラス張りの窓口が並び、ここで乗車券を購入することができる。
ただし、オンラインでチケットを予約している場合はこの窓口に立ち寄る必要はない。
そのままセキュリティチェックの入口へ進めばよい。

窓口の上には列車情報の電光掲示板が設置されており、発車時刻や列車番号、空いている座席数が表示されている。今回の乗車は平日だったが、当日購入は売り切れていた。
セキュリティチェック

ビエンチャン駅含むラオス中国鉄道の駅では、コンコースに入る前にチェックポイントが設けられている。
まず入口で チケット(QRコード)とパスポートの確認が行われる。ここで乗車券を提示しないと先へ進むことはできないため、乗車しない人はコンコース内に入ることができない仕組みになっている。
その先に手荷物検査があり、空港のように荷物をX線検査に通し、乗客は金属探知機を通過する。

入口付近には持ち込み禁止物の案内も掲示されており、刃物や可燃物などは駅構内に持ち込めない。

検査を通過すると、その先が待合ホールになっている。
駅構内とコンコース(待合ホール)

セキュリティチェックを通過すると、大きな待合ホール(コンコース)に出る。
天井が高く、中央には大型のディスプレイが設置されており、列車の案内が表示されている。
ホールには多くの座席が並び、乗客はここで列車の出発まで待つ。日本の鉄道駅というより、空港の出発ロビーに近い雰囲気だ。
中央にはインフォメーションカウンターがあり、駅構内の案内を行っている。また、軽食や飲み物を販売するカフェや売店もあり、簡単な飲食であればここで購入できる。
列車の出発時間が近づくと、改札前に乗客が並び始める。
改札と乗車の流れ
列車の出発が近づくと、待合ホール(コンコース)の奥にある改札が開き、乗客が並び始める。

利用したときは出発の約30分前に改札が開始された。それまではホームに立ち入ることはできず、乗客は待合ホールで待機する形になる。このあたりは日本の鉄道とは少し違う点だ。
改札では係員がチケットのQRコードを読み取り、乗客を一人ずつ通していく。自動改札ではなく係員によるチェック方式のため、改札が始まると前には長い列ができていた。

改札を通過すると、そのままホームへ向かう。
ビエンチャン駅には何分前に到着すればいい?
ビエンチャン駅では、駅入口でチケット(QRコード)とパスポートの確認があり、その後に手荷物検査を通過して待合ホールへ入る流れになっている。
12Goのバウチャーには「出発の1時間前までに駅に到着するように」と案内が記載されている。
実際には改札が出発の約30分前に開始されるため、出発の30〜40分前には駅へ到着していれば、チケット確認や手荷物検査を通過して改札に並ぶ時間は確保できる。
ビエンチャン駅のホーム
改札を通過すると、目の前のホームへ向かう。
ビエンチャン駅のホームは屋根付きで、開放的な構造になっている。ホーム幅も広く、スーツケースを持った乗客でも移動しやすい造りだ。

列車が入線する前になると、ホームでは係員が安全確認を行っている。白い線の内側に下がるよう案内があり、はみ出すと笛で注意される。
今回撮影していた際も、ホームの端側へ移動しようとしたところ、列車が停車しないエリアには近づかないよう係員に制止された。線を越えていなくても注意されるため、撮影や見学する場合もホーム中央付近で待つのが無難だ。
列車が到着すると、乗客は順番に車内へ乗り込んでいく。
まとめ
ビエンチャン駅は、市内から約15km離れた郊外にあるため、アクセスはタクシーや配車アプリ前提になる。
その分、駅の設備は分かりやすい。チケットは事前に予約して出発30〜40分前に到着しておけば問題なく乗車できる。
市内からの移動さえ押さえておけば難しくない駅なので、初めてラオス中国鉄道を使う人でも安心して利用できる。
実際にビエンチャンからバンビエン・ルアンパバーンへ乗車したときの様子は、ビエンチャン発ラオス中国鉄道の乗車レビュー及び予約方法で詳しく紹介する。



