バンコクから日帰りで訪れる人気観光地といえば、世界遺産のアユタヤ。
距離は約80km。移動方法はいくつかあり、ツアー、ミニバン(ロットゥー)、鉄道、タクシーから選ぶことができる。
最も安いのは鉄道で、普通列車なら15バーツ。
一方、個人旅行者によく利用されているのはモーチット発のミニバン(ロットゥー)だ。
この記事では、実際に利用した鉄道の体験も含めて、
・ツアー
・ミニバン(ロットゥー)
・鉄道
・タクシー
の4つの移動方法をまとめて紹介する。
アユタヤとはどんな場所?

アユタヤは、バンコクから北へ約80kmに位置する歴史都市。
1351年から約400年間続いたアユタヤ王朝の首都で、現在は世界遺産「アユタヤ歴史公園」として知られている。
遺跡エリアにはワット・マハタートやワット・プララームなど多くの寺院跡が残り、日帰り観光地として人気が高い。

バンコクからは片道1.5〜2時間でアクセスできるため、半日〜1日の小旅行として訪れる人が多い。
バンコクからアユタヤの行き方(4つの方法)
バンコクからアユタヤへは、主に以下の4つの方法でアクセスできる。
| 移動方法 | 料金目安 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ツアー | 約1,000〜2,500バーツ | 約6〜8時間 | 遺跡観光付き。日本人旅行者に人気 |
| ミニバン(ロットゥー) | 約100〜160バーツ | 約1〜1.5時間 | モーチット発。個人旅行者に多い |
| 鉄道 | 15〜300バーツ | 約2時間 | 最安で移動できる |
| タクシー | 約1,000〜1,500バーツ | 約1~1.5時間 | 移動は楽だが観光は別手配 |
旅行者の移動方法は、国籍や旅行スタイルによってある程度傾向がある。
日本人旅行者の場合、バンコク発の日帰り観光ツアーを利用するケースが多い。アユタヤの遺跡は市内に点在しているため、寺院を効率よく回れるツアーは初めて訪れる人には便利だ。
一方、欧米の旅行者やバックパッカーは、鉄道やミニバン(ロットゥー)を使って個人で移動することが多い。料金が安く、自由度が高いのが理由だ。
タクシーで直接アユタヤへ向かうこともできるが、基本的には移動のみとなるため、遺跡観光は別途手配する必要がある。
以下では、バンコクからアユタヤへ行くそれぞれの方法を順番に紹介する。
ツアー|最も手軽にアユタヤ観光ができる方法
バンコクからアユタヤへ行く方法として、日本人旅行者に比較的多いのが日帰り観光ツアーだ。
多くのツアーでは
・ワット・マハタート
・ワット・プララーム
・ワット・チャイワッタナーラーム
といった代表的な寺院を訪れる行程が組まれている。
特に高齢の親を連れての旅行や家族旅行の場合は、ツアーを選ぶのが間違いない。
アユタヤの遺跡は市内に点在しているため、個人で訪れる場合はトゥクトゥクやタクシーで移動する必要がある。ツアーであれば移動手段を気にせず主要な遺跡を回れるため、初めて訪れる人や同行者がいる旅行では安心感がある。
料金は 1,000〜2,500バーツ程度が目安。英語ガイドだとやや安くなる。
ホテル送迎付きのツアーも多く、初めてアユタヤを訪れる場合には便利な選択肢だ。
バンコク発のアユタヤ日帰りツアーはオンラインでも予約できる。
→ Klookでアユタヤツアーを見る
ミニバン(ロットゥー)|一般的な個人移動

個人旅行でアユタヤへ行く場合、よく利用されているのがミニバン(ロットゥー)。
バンコク北部のモーチット・ニュー・バンターミナル(Mo Chit New Van Terminal)から、アユタヤ行きのミニバンが頻繁に運行している。
モーチット・ニュー・バンターミナルはBTSモーチット駅から少し離れており、バンコク北バスターミナルからほど近くにある。モーチット駅から徒歩で行くには距離があるため、はタクシーやバイクタクシーを利用するのが一般的で、数分で到着する。詳細マップは以下。
アユタヤまで所要時間は 約1〜1.5時間。
運賃は現地購入で100バーツ。オンライン予約サイトの12Goでは約160バーツで販売されており、これは予約手数料が含まれている。鉄道よりは高いものの、移動時間は短い。
モーチットとアユタヤを結ぶのは路線番号901。
車体側面や乗り場にも「901」と表示されているため目印にしよう。
運行について
ミニバンは厳密な時刻表で運行しているわけではなく、出発時間は目安となる。
12Goの案内でも「出発時間は厳密ではなく、実際の出発時刻は多少前後することがある」と記載されている。実際には約40分を目安に運行されており、乗客が集まり次第出発する方式だ。
12Goの予約画面では、モーチット発アユタヤ行きミニバンは6:00頃〜18:30頃までの便が表示されている。ただしロットゥーは満席になり次第出発する方式のため、実際の出発時刻は多少前後する前提で考えよう。
朝出発して夕方にバンコクへ戻る日帰り旅行も十分可能だ。
オンライン予約サイトではこのミニバンを予約することもできる。
→ 12Goでミニバンの空席を確認する
アユタヤ側の到着場所、乗り場

ミニバンの到着地点はアユタヤ市内のナレースワン(Naresuan)通りのAyuttha Win。
位置関係は以下のマップで確認できる。
ここから主要な遺跡までは歩けないこともないがある程度距離があるため、移動にはトゥクトゥクかGrabも利用検討しよう。

アユタヤからバンコクへ戻る場合も、同じ乗り場、Ayutthaya Winからミニバンが出発する。路線や料金、運行方式は基本的に往路と同様で、車体も同様に「901」と表示されている。
ミニバン利用のポイント
ミニバンは本数が多く便利だが、週末や夕方は混雑する。
確実に席を確保したい場合は、オンライン予約サイトを利用するのも一つの方法だ。
鉄道|15バーツで行ける最安ルート(フアランポーン発)

バンコクからアユタヤへ最も安く行けるのがタイ国鉄の普通列車だ。
3等車ならわずか15バーツで乗車できる。
所要時間は約2時間。
ミニバンより時間はかかるものの、圧倒的に安く移動できる。
フアランポーン駅からは1日数本の普通列車が運行しており、アユタヤまで乗り換えなしで行くことができる。
→ フアランポーン駅の歴史や現状の様子はこちら
チケットの買い方
3等車は予約不可。
駅のチケットカウンターで「アユタヤ(Ayutthaya)」と伝え、枚数を言えばその場で購入できる。

料金は15バーツ。
購入手続きは数秒で終わるほど簡単だ。
現在のフアランポーン駅は発着する列車が限られているため、チケット売り場が混雑することもほとんどない。チケットを購入したらプラットフォームへと進み、列車の番号と掲示を確認し電車に乗り込む。なお、チケット確認は車内で行われるため、乗車前の改札はない。

フアランポーン発アユタヤ行き列車の時刻表

時刻表を見ると、アユタヤ駅に停車する列車は始発4:15から運行しており、平均すると約2時間に1本ほど。
本数自体は意外と多いが、利用前に確認しておくのが必須。
Googleマップでフアランポーン駅駅をタップすると停車列車の行き先や時刻も表示されるため、簡単に確認できる。
車内の様子
3等車はシンプルなベンチシートの車両。
エアコンはなく窓を開けて走るローカル列車だ。
フアランポーン駅から乗る場合は始発となるため、車内は基本空いており、座れる。
乗客は通勤や移動で利用するローカル客が中心だった。

途中駅(バンスー・ドンムアン)
この列車は途中で
- バンスー駅(クルンテープ・アピワット中央駅の近く)
現在はクルンテープ・アピワット中央駅から出る列車も多いが、フアランポーン発の普通列車はバンスー駅を経由する。 - ドンムアン駅
(ドンムアン空港の最寄り駅。SRTレッドラインとは別の国鉄駅)
にも停車する。そのため、これらの駅からアユタヤへ直接向かうことも可能だ。
バンスー駅では乗車する旅行者が多く、少し混雑してくる。
アユタヤ駅から遺跡エリアへの移動

アユタヤ駅から主要観光地であるアユタヤ歴史公園までは約4km。
駅前にはトゥクトゥクが客待ちしているが、Grabも利用できる(バンコクでのGrabの使い方はこちら)。
実際に確認した料金目安
Grabカー:約70バーツ
Grabバイク:約40バーツ
トゥクトゥクより安く、待ちが発生するものの交渉が不要なGrabの方が利用しやすかった。

座って帰りたい場合
普通列車は安いが、混雑することがある。実際に今回の帰りでは週末であったこともあり日本のラッシュ並みに混雑し、1時間以上座ることができなかった。乗客は地元民の他に欧米人旅行者が多い。
確実に座って帰りたい場合は、Grabやタクシーの他にクルンテープ・アピワット行きの指定席列車を予約しておく方法もある。
→ 12Goで鉄道の空席を確認する
タクシー|最も快適な移動
所要時間は約1〜1.5時間。
交通状況によるが、ミニバンとほぼ同程度の時間で到着する。
料金の目安は1000〜1500バーツ前後。
複数人での旅行なら、割り勘にすればそこまで高くない移動方法だ。
まとめ|おすすめの行き方
バンコクからアユタヤへの移動方法はいくつかあるが、旅行スタイルによっておすすめは変わる。
手軽に観光したいならツアー。
悩んだらこれ。移動と主要遺跡の観光がセットになっているため、初めてのタイ旅行や家族旅行でも安心して回れる。
個人旅行で一般的なミニバン(ロットゥー)。
所要時間は約1〜1.5時間。本数も多く、バンコクとアユタヤを手軽に移動できる方法だ。
とにかく安く行きたいなら鉄道。
個人的におすすめしたい行き方。普通列車ならわずか15バーツで移動でき、安さだけでなく、ローカル列車の雰囲気も楽しめるのが付加価値となる。
快適さを重視するならタクシー。
料金は高くなるが、ホテルからアユタヤまでドアツードアで移動できる。
旅行スタイルに合わせて、自分に合った方法を選ぶとよい。
日帰りでも十分楽しめる距離なので、バンコク滞在中にぜひ訪れてみたい観光地だ。


