日本離れ進むベトナム人労働者、生活費高騰や制度変更が背景に
日本で働くベトナム人労働者の間で、帰国を選ぶ動きが広がっている。報道によると、生活費の高騰や在留資格の更新要件の厳格化、手数料の引き上げなどが背景にある。記事では、日本の農業分野で働いていた29歳のベトナム人男性の例が紹介されている。2027年4月から在留資格更新時に求められる日本語能力の水準がN4からN2へ引き上げられることが大きな負担となり、2026年6月に帰国を決めたという。
また、2026年7月からは在留資格の変更や更新にかかる手数料が、従来の1万円から上限10万円に引き上げられた。物価上昇も大きく、低賃金で働く外国人労働者にとって、日本は以前ほど稼げる出稼ぎ先ではなくなっている。
(出典:VIETJO)現地目線
薄々感じていた人が多くなってたのが表面化してきた。日本ではまだ「ベトナム人が働きに来てくれる」という感覚が残っているが、ベトナム側から見ると、日本を選ぶ理由は年々弱くなっている。
円安、物価高、手数料、日本語要件。出稼ぎ先としての日本はかなり厳しい。ベトナム国内にも仕事は増えているし、韓国、台湾、オーストラリアなど別の選択肢もある。日本に行けば稼げる、という時代は終わりかけている。
ハノイで暮らしていると、日本語を学ぶ人や日本で働いたことがある人に会う機会は多い。ただ、優秀な人は英語もできたりするので今後も日本を目指すとは限らない。日本に来る人が減るなら介護、農業、外食、製造業など、日本側の現場にもかなり響きそうだ。
ハイフォン発着の新路線、ホーチミン線とフーコック線を開設へ
Sun PhuQuoc Airwaysは、2026年7月25日からハイフォン発着の新路線を開設する予定だ。対象となるのは、ハイフォン〜ホーチミン線と、ハイフォン〜フーコック線の2路線。いずれも1日1便で運航される。ホーチミン〜ハイフォン線は、ホーチミンを7時05分に出発し、ハイフォンに9時10分に到着する。折り返しはハイフォン15時50分発、ホーチミン18時着。
ハイフォン〜フーコック線は、ハイフォン10時発、フーコック12時05分着。復路はフーコック12時55分発、ハイフォン15時着となる。航空会社は新路線開設に合わせ、ハイフォン〜フーコック線で運賃割引も実施する。
(出典:Doanh nhân & Công lý)現地目線
ハイフォンはハノイの隣にある港湾都市というだけではなく、カットビ空港を持つ都市でもある。ホーチミン線はベトジェットやベトナム航空も運航しており、ハイフォンから南部へ飛ぶルートはもともとある。そこにSun PhuQuoc Airwaysが加わり、フーコック行きの直行便も出るなら、カットビ空港を利用する理由が少し増える。
特にカットバ島やハイフォン周辺を旅行する場合、旅程の最後をハイフォン側に置けば、カットビ空港からそのまま南部へ抜けるルートも使える。ハノイへ戻ってノイバイ空港を使うだけが選択肢ではない。
ハイフォンはハノイからハイフォンへ向かう鉄道、バス、空港、カットバ島への移動が重なる場所だ。ハノイからの日帰り先で終わらせるには、少しもったいない都市になってきた。
ハノイメトロ、利用者増で交通文化にも変化
ハノイの都市鉄道が、市民の移動習慣に少しずつ影響を与えている。Lao Độngによると、ハノイの都市鉄道は2025年に2000万人以上が利用し、2024年から15%増加した。記事では、メトロの定時運行や移動空間が、市民に公共交通への信頼を作り始めていると紹介されている。グエンチャイ通り、チャンフー通り、ホートゥンマウ通り、スアントゥイ通り、カウザイ通りなどの幹線道路では、メトロが交通負荷の軽減にもつながっているという。
また、ハノイでは今後5つの新しいメトロ路線が、ノイバイ空港、中心部、南部、ホアラック、東部方面などを結ぶ計画だ。都市鉄道は、交通渋滞や大気汚染だけでなく、都市開発の軸としても位置付けられている。
(出典:Lao Động)現地目線
ハノイは長く、バイク中心の街だった。数百メートルの移動でもバイクに乗るし、雨の日も、暑い日も、荷物がある日も、まずバイク。だからメトロができてもすぐに街からバイクが消えるわけではない。
それでも、ハノイメトロのカットリン線や3号線の駅周辺では、メトロで通勤・通学する人の姿が普通になってきた。駅まで歩く、改札を通る、時間を見て列車に乗る。ハノイではまだ新しい移動の型だと思う。
空港や郊外まで路線が伸びればさらに変わるだろう。バイクで行くには遠い場所、Grabだと高い場所、渋滞に巻き込まれる場所へ鉄道で行けるようになる。「とりあえずバイク」だった人が、行き先によってメトロを選ぶようになるなら、それだけでも大きな変化だと思う。
ハノイ交通警察、QRコードで市民評価を受付
ハノイ市公安の交通警察部門は、市民対応窓口でQRコードを使った満足度調査を実施している。市民は行政手続き後、QRコードを読み取って、交通警察官の対応やサービス態度を評価できる。Doanh nhân & Công lýによると、ハノイ交通警察はこれまでに1850件の市民評価を受け付けた。対象となった21部門すべてが「優秀」評価を得たという。市民対応チーム、ホットライン、Zaloアカウントなども設け、行政手続きや市民からの問い合わせに対応している。
(出典:Doanh nhân & Công lý)現地目線
交通警察の対応をQRコードで評価するというのは、なかなかベトナムらしいニュースだ。行政手続きのデジタル化が進む一方で、市民対応の印象をかなり気にしていることも見える。
ただ、21部門すべてが優秀という結果は、そのまま受け取るには少しきれいすぎる。評価制度を作ること自体には意味があるが、本当に市民が言いたいことを言える仕組みになっているかは別の話。名前や手続き内容と結びつくと感じれば、低い評価は入れにくいだろう。
それでも交通警察の窓口対応を市民が評価する仕組みが表に出てくるのは変化だ。ベトナムでは交通違反の取り締まり、免許、車両手続きなどで警察と関わる場面がある。窓口で説明が雑だったり、何度も行き直しになったりするとそれだけでかなり疲れる。QR評価が本当に見られるなら、少なくとも「対応を見られている」という空気は出てくるはず。
ベトナム南北鉄道、世界で体験したい鉄道旅に選出
ベトナム南北鉄道、世界で体験したい鉄道旅に選出 ベトナムの南北鉄道が、米旅行誌Travel + Leisureの「世界で体験したい鉄道旅」に選ばれた。記事では、ハノイからホーチミン市までを一気に30時間以上移動するのではなく、途中で区切りながら旅することがすすめられている。ベトナム南北鉄道は全長約1726kmで、ハノイとホーチミン市を結ぶ。途中には歴史都市、ビーチ、海沿いの区間があり、特にフエ〜ダナン間のハイヴァン峠周辺は、山と海が並ぶ景色の良い区間として知られている。
記事では、ハノイで旧市街、ホアンキエム湖、文廟を見てから出発し、フエ、ダナン、ホイアン、ニャチャン、ホーチミン市を組み合わせる旅程も紹介されている。夜行区間では、エアコン付き4人寝台の利用もすすめている。(出典:Doanh nhân & Công lý)
現地目線
ベトナムの南北鉄道は、速さで選ぶ交通手段ではない。飛行機ならハノイからホーチミンまで一気に飛べるし、価格を見れば基本バスが強い。それでも鉄道には鉄道の良さがある。
特にフエ〜ダナンのハイヴァン峠区間は、ベトナム鉄道の中でもかなり印象に残っている。私も以前この区間に乗ったが、列車が山側をゆっくり走り、途中で海が見えてくるあたりは、飛行機やバス移動では味わえない景色だった。
窓の外に海岸線が見え、反対側には山が迫る。スピードは速くないが、その遅さも含めて鉄道旅らしい区間だと思う。ハノイ〜ホーチミンを一気に乗り通すのは体力を使うが、フエ〜ダナンのように一部区間だけ乗るなら、ベトナム鉄道の良さをより感じられていい。
ハノイ、2026年の外国人観光客が500万人に到達
ハノイ市は、2026年の外国人観光客数が500万人に達したと発表した。ハノイ市観光局によると、2026年上半期の観光客数は1800万人以上で、前年同期比15.7%増。外国人観光客は26.8%増、観光収入は19.1%増となった。ハノイは2026年に外国人観光客900万人超を目標としており、500万人到達は年間目標の半分を超えたことになる。国際的な旅行ランキングでも評価を受けており、TripAdvisor、U.S. News & World Report、Time Outなどのランキングにも名前が挙がっている。
(出典:Doanh nhân & Công lý)現地目線
ハノイに外国人観光客が増えているのは、街を歩いていても分かる。旧市街やホアンキエム湖周辺では、スーツケースを引いた旅行者、ツアーの集合場所を探す人、Grabを待つ人をよく見る。トレインストリートや有名カフェの周辺は以前からだが、より広範囲に観光客向けの空気が強くなってきた。
ハノイは、ベトナム北部旅行の入口として使われる街でもある。市内を少し見てから、ニンビン、サパ、ハロン湾、ハイフォン、カットバ島へ移動する人が多い。旧市街で見かける旅行者は、そのまま空港バスや配車アプリ、鉄道駅、郊外行きのバス乗り場にも流れていく。
一方で、旧市街のような生活感のあるエリアに観光客が増えすぎると、店の入れ替わりや価格にも影響が出る。ハノイは観光地として強くなっているが、地元の生活が残っているからこそ面白い街でもある。そのバランスは、今後かなり大事になると思う。


